理学療法士の仕事をわかりやすく伝えてくれる、茂木ちあきさまのご本です。
小学校3年生のまゆのおとうさん、とったんは理学療法士。
弟のりくが小さい頃「おとうさん」を「とったん」と言ったので、家族みんながそうよぶようになった。
とったんは病院の理学療法室の主任で、お休みの日でも呼び出される。
まゆの誕生日に水族館へ行く約束していた朝にも呼ばれ、
まゆは「とったんなんかきらいだよ……」と涙をこらえた。
とったんが呼ばれたのは、まゆのクラスメイトのゆり菜ちゃんのママが倒れたから。
ゆり菜ちゃんはショックで言葉が出なくなった。
するとこんどは、まゆのおばあちゃんが転んでケガをして……
理学療法士って、ほんとうに大切な仕事なんだなとわかる。
若い療法士の高木さんが骨格標本を見ながら説明してくれた言葉。
「脳がダメージを受けて、うごきの指令が、体のあちこちに、うまくとどかなくなってしまうこともあります。
そんなときも、積木をつみ上げるように、重心を意識して、ほねとほねを組み立てていけば、
立てなかった人も、立てるようになるの。
理学療法は、とても科学的な考え方にもとづいているんですよ」
ゆり菜ちゃんのママが手すりにつかまって歩行練習をする場面は圧巻だった。
読んでいる方も息をつめてしまうほど。
看護師さんの会話にあった言葉、これも子どもたちには重要と思った。
「……緊急のときに、家族の居場所や連絡先を、おちついてこたえられるのは、とてもだいじなことなの。
治療やリハビリをスムーズにはじめられますからね」
読んだ子どもたち、緊急の時におちついてこたえられるかな。
そして、とったんの言葉。
「まず一歩、ふみだせるかどうか」
これ、リハビリだけじゃなく、いろんなものに通じる気がする。
鈴木びんこさまの絵も、とってもすてき。
茂木ちあきさま、ますますのご活躍を!
昨日はまたまたインフルエンザ多くて。
寒くなってきたから、便秘の子も増えてきた。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)