堀米薫さまの新刊です。
感動して読み終えました。
ピアノに塾にと忙しい五年生の風香の家に、キャベツが届きます。
風香が兄のように慕っている、パパの弟の仁ちゃんからでした。
おじいちゃんおばあちゃんが相次いで亡くなったので、高校の三年間、仁ちゃんは風香の家で暮らしました。
高校を卒業して農業をめざし田舎へ行き結婚し、仁ちゃんはキャベツを作っているのです。
すこし苛立つ毎日を過ごしていた風香は、電車やバスを乗り継げば三時間で行けるはず、と仁ちゃんのところへ出かけます。
いちめんのキャベツ畑。
朝の3時から夜暗くなるまで元気いっぱい働き続ける男たち。
仁ちゃんの義父の重さんを慕って、学生に会社員に、インドネシアからも人が集まって。
そして、男たちのためにたくさんの料理を笑顔で作る奥さんの穂波さん。
さらに、農作業中の事故で両親を亡くし、仁ちゃんの家で世話になっている五年生の拓也。
この人間模様がすばらしい。
農家の生活は重労働ですが、力いっぱい働くすがすがしさが伝わってきます。
風香も段ボール箱づくりの手伝いで、体験したことのない疲労を感じますが、
(なんだろう、不思議……。つらくてくたくたのはずなのに、もうちょっとがんばれそう。)
体全体でつかんだ作業のリズムが、風香の心に、少しずつ自信をあたえていく。
この気持ち、すごくわかります。
頭で考えているだけじゃだめなんですよね。
体を動かし工夫してやり方をつかんで達成してはじめて、「自信」が得られるんですよね。
エンバクを植えて土にすき込み減農薬を目ざすとか、畑を荒らす動物除けの電源に水車の水力を使うなど、
「新しい農業」が描かれているところも堀米さまならでは。
「バッテリー」の画家さん、佐藤真紀子さまのイラストが、文章をさらに輝かせています。
まだ暗い時刻から畑で働く男たちに、朝ご飯を持って行く風香。
朝日が昇り、朝の光の中で金色に輝くキャベツに感動します。
そして、拓也が作ってくれたコールスローサラダの美味しそうなこと。
レシピが欲しい! と思ったら、巻末についていました。
すぐに作りたくなりました。
堀米さまの作品は、どうしてこう、どこもかしこも感動的なのでしょう。
「汗を流して自然の中で働くこと」は、人間の原点ですよね。
たくさんの子どもたちに読んでもらいたい!
と、心から思いました。
堀米さま、これからも、すばらしい作品で、私たちを引っぱっていってくださいますよう!
堀米さまの作品にうるうるして、大先輩の先生からのお手紙にうるうるして。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
感動して読み終えました。
ピアノに塾にと忙しい五年生の風香の家に、キャベツが届きます。
風香が兄のように慕っている、パパの弟の仁ちゃんからでした。
おじいちゃんおばあちゃんが相次いで亡くなったので、高校の三年間、仁ちゃんは風香の家で暮らしました。
高校を卒業して農業をめざし田舎へ行き結婚し、仁ちゃんはキャベツを作っているのです。
すこし苛立つ毎日を過ごしていた風香は、電車やバスを乗り継げば三時間で行けるはず、と仁ちゃんのところへ出かけます。
いちめんのキャベツ畑。
朝の3時から夜暗くなるまで元気いっぱい働き続ける男たち。
仁ちゃんの義父の重さんを慕って、学生に会社員に、インドネシアからも人が集まって。
そして、男たちのためにたくさんの料理を笑顔で作る奥さんの穂波さん。
さらに、農作業中の事故で両親を亡くし、仁ちゃんの家で世話になっている五年生の拓也。
この人間模様がすばらしい。
農家の生活は重労働ですが、力いっぱい働くすがすがしさが伝わってきます。
風香も段ボール箱づくりの手伝いで、体験したことのない疲労を感じますが、
(なんだろう、不思議……。つらくてくたくたのはずなのに、もうちょっとがんばれそう。)
体全体でつかんだ作業のリズムが、風香の心に、少しずつ自信をあたえていく。
この気持ち、すごくわかります。
頭で考えているだけじゃだめなんですよね。
体を動かし工夫してやり方をつかんで達成してはじめて、「自信」が得られるんですよね。
エンバクを植えて土にすき込み減農薬を目ざすとか、畑を荒らす動物除けの電源に水車の水力を使うなど、
「新しい農業」が描かれているところも堀米さまならでは。
「バッテリー」の画家さん、佐藤真紀子さまのイラストが、文章をさらに輝かせています。
まだ暗い時刻から畑で働く男たちに、朝ご飯を持って行く風香。
朝日が昇り、朝の光の中で金色に輝くキャベツに感動します。
そして、拓也が作ってくれたコールスローサラダの美味しそうなこと。
レシピが欲しい! と思ったら、巻末についていました。
すぐに作りたくなりました。
堀米さまの作品は、どうしてこう、どこもかしこも感動的なのでしょう。
「汗を流して自然の中で働くこと」は、人間の原点ですよね。
たくさんの子どもたちに読んでもらいたい!
と、心から思いました。
堀米さま、これからも、すばらしい作品で、私たちを引っぱっていってくださいますよう!
堀米さまの作品にうるうるして、大先輩の先生からのお手紙にうるうるして。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)