川天使空間

work, write, and fish! __ >゜)))彡  

金色のキャベツ 堀米薫・作 佐藤真紀子・絵 そうえん社

2014年12月31日 05時07分25秒 | 創作・本の紹介
堀米薫さまの新刊です。
感動して読み終えました。

ピアノに塾にと忙しい五年生の風香の家に、キャベツが届きます。
風香が兄のように慕っている、パパの弟の仁ちゃんからでした。

おじいちゃんおばあちゃんが相次いで亡くなったので、高校の三年間、仁ちゃんは風香の家で暮らしました。
高校を卒業して農業をめざし田舎へ行き結婚し、仁ちゃんはキャベツを作っているのです。

すこし苛立つ毎日を過ごしていた風香は、電車やバスを乗り継げば三時間で行けるはず、と仁ちゃんのところへ出かけます。

いちめんのキャベツ畑。
朝の3時から夜暗くなるまで元気いっぱい働き続ける男たち。
仁ちゃんの義父の重さんを慕って、学生に会社員に、インドネシアからも人が集まって。
そして、男たちのためにたくさんの料理を笑顔で作る奥さんの穂波さん。
さらに、農作業中の事故で両親を亡くし、仁ちゃんの家で世話になっている五年生の拓也。
この人間模様がすばらしい。

農家の生活は重労働ですが、力いっぱい働くすがすがしさが伝わってきます。
風香も段ボール箱づくりの手伝いで、体験したことのない疲労を感じますが、

 (なんだろう、不思議……。つらくてくたくたのはずなのに、もうちょっとがんばれそう。)
  体全体でつかんだ作業のリズムが、風香の心に、少しずつ自信をあたえていく。

この気持ち、すごくわかります。
頭で考えているだけじゃだめなんですよね。
体を動かし工夫してやり方をつかんで達成してはじめて、「自信」が得られるんですよね。

エンバクを植えて土にすき込み減農薬を目ざすとか、畑を荒らす動物除けの電源に水車の水力を使うなど、
「新しい農業」が描かれているところも堀米さまならでは。
「バッテリー」の画家さん、佐藤真紀子さまのイラストが、文章をさらに輝かせています。

まだ暗い時刻から畑で働く男たちに、朝ご飯を持って行く風香。
朝日が昇り、朝の光の中で金色に輝くキャベツに感動します。

そして、拓也が作ってくれたコールスローサラダの美味しそうなこと。
レシピが欲しい! と思ったら、巻末についていました。
すぐに作りたくなりました。

堀米さまの作品は、どうしてこう、どこもかしこも感動的なのでしょう。
「汗を流して自然の中で働くこと」は、人間の原点ですよね。

たくさんの子どもたちに読んでもらいたい!
と、心から思いました。

堀米さま、これからも、すばらしい作品で、私たちを引っぱっていってくださいますよう!

堀米さまの作品にうるうるして、大先輩の先生からのお手紙にうるうるして。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)

コメント (3)
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仕事納めの大賑わい

2014年12月30日 05時49分49秒 | 小児科
昨日はクリニックの仕事納めだった。4日まで、外来は休診になる。
最終日ゆえ、患者さんもワクチン接種の人もいっぱいで、小児科だけで170人以上。

インフルエンザワクチン、使用本数が26本。
大人だと52人分で3歳未満だと104人分だから、半分くらいはワクチンの人だったのかな。
RSやアデノや肺炎や、インフルエンザ患者さんも年内で一番多かったし。

一年の仕事を終え、クリニックスタッフ全員が集まったとき。
小児科の看護師さんを見て、ふと気づいた。
「あ、三人とも、今日は同じのを着ていたんだ」

ユニフォームが新しくなってから、各色の半袖上着・長袖Tシャツ・パンツ・エプロンを組み合わせ、看護師さんはそれぞれ違う格好をしていた。
なのに昨日は三人とも、白の上下に紺Tシャツにブルーのエプロンのお揃い。
「忙しすぎて、気づきませんでした!」
年末恒例のこの忙しさ、終わったらみんなで脱力していました。

朝と仕事が始まる前に書いたけれど、帰宅してからはぐったりで書けず。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント (4)
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きいちのぬりえ

2014年12月29日 05時50分53秒 | 家族
母のグループホームの壁に、ずらりと並んだぬりえ。
「きいち」のぬりえ、昭和だなぁ、なつかしいなぁと、見入ってしまった。
私以上に母たちはなつかしく思いながら、色を塗っているんだろうな。

面会に行った玄関で内履きに履き替えていたら、スタッフの方が、
「今、歌番組の録画をしているんですよ」
と、母を見ながら、笑顔で言った。

母はテレビの前のソファーに陣取って満足顔。
グループホームでは仲のいい友だちもたくさんできて、母はますます元気。

去年の今ごろ、母はうんと具合が悪く、家は修羅場だった。
ショートステイを繰り返していたときは、うまく食事もできなかった。
こんなふうに母が落ちつくなんて、想像もできなかった。
皆様に感謝です。

プールとピラティスで体を動かして、ノルマを書いた。
今日はクリニックの仕事納め。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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朝焼けの雲

2014年12月28日 06時14分57秒 | 自然観察
昨日、出勤途中の朝焼けの雲。
朝のひとときの青空の中に、うす桃色に輝いて。

自然の色のうつろいは、いつもドキドキする。
ドキドキする物語をつむぎたいなぁ。

朝いちばんに書いた。
インフルエンザが一気に増えてきたけれど、学校が冬休みでよかった。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*))
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あわあわかいじゅう あわごん 麻生かづこ・作 チャイルドブックアップル

2014年12月27日 05時14分01秒 | 創作・本の紹介
麻生かづこさまの新刊、チャイルド社の月刊絵本です。
絵は、いのうえまことさん。
手を洗いましょうという、保育絵本です。

「ぼく、てをあらうの だいきらい。
 だって、めんどくさいんだもん」

やけくそになってせっけんのあわをいっぱいたてたら、
かいじゅうあわごんがとびだします。

あわごんは、なんでもかんでも、きれいにしちゃいます。
でんしんばしらに、おみせのまどに、くろいいぬまで。
でも、あめがふってきたら…

子どもたちにとって、あわあわあそびは楽しい。
それがかいじゅうになっちゃったら、もっと楽しい。
子どもたちとやりとりしながら読んであげたら、手を洗うのが面白くなりそう。

せっけんの泡って、大人も好きなんじゃないかな。
私も固形石けんを泡立てて、ふわふわにして肌に乗せるのが好き。
楽しくてつい洗いすぎるので、汚れた時しか使いませんが。

保育園をよくご存じの麻生かづこさまだからこそ書ける、こんな絵本。
また読ませてください。
麻生かづこさま、ますますのご健筆を!

保育園の子どもたちには、わかりやすくて共感できるお話がいいんだなあ。
「妖怪ウォッチ」なんて、ほんっと、わかりやすいもの。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)

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