おおぎやなぎちかさまの新刊、ヘビとブランコ、友情物語の絵童話です。
冬眠から目覚めたヘビくんは、野原のブランコに気づきます。
黄色いチョウにつられてふらふら動いていたら、ブランコの鎖にからまって。
自分で自分を鎖に結びつけてしまい、力を入れれば入れるほど苦しくなって。
そのとき、「ヘビくん、ヘビくん」とブランコが声をかけてくれます。
いっぱい話して友だちになれるかと思ったけれど、
ブランコの友だちだった子どもも鳥も猫も、ヘビが結び付いたブランコをこわがって。
ぐいー、ぐいーとブランコがゆれて、ヘビの体がするりとほどけ、
そのまま空へびゅーんと……
ぐいー、ぐいーとブランコにゆられるところや、
びゅーんと飛び出すところの動きが楽しくて。
そして、読み終えてしばらくたっても、心がほかほかするような。
ブランコくんに再開したヘビくんは言います。
「すごいことなんかない。おれは、なさけなかったし、うそもついた。
これから、ゆっくり話してやるよ」
ここがとっても好き。
井上コトリさまの絵が、なんとも愛らしい。
絵の中に文章が入っているなんていいなあ。
ページごとに驚きがあるんです。
でも、もうひとつ好きなところは、目次のすぐうしろ、
「長い冬のあいだ 地面はまっ白な雪で おおわれていました」
からはじまる、ヘビくんが顔を出すまでの描写。
「土になりかけたナラやクヌギのおち葉が、ぐぐっともりあがりました」
こういうところが、ほんとに好き。
おおぎやなぎさまの中には、いろんな物語がまだまだありそう。
おおぎやなぎちかさま、ますますのご活躍を!
「絵童話」っていいな。
絵のおかげで、物語が3Dで立ちあがってくる感じがいいなあ。
昨日はメモを3箇所にしていたのに、夕方のWeb会議をすっかり忘れてしまった。
Apple Watchにも反応するリマインダーを設定しないとだめみたい。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)