高橋うららさまのノンフィクション新刊です。
わずか6歳でアメリカに留学し、のちの津田塾大学を立ち上げた津田梅子。
その一生が綴られています。
梅子の父の津田仙は新しいことが好きな人で、
開拓使に勤めていたとき、女子留学生募集に、次女の梅子を応募した。
わずか6歳で横浜港からアメリカに向かった梅子。
仙がアメリカで買った赤いショールを肩に掛けてもらい、船酔いにも耐えてアメリカに着いた。
「中国人が来た」と子どもたちにからかわれるが、ランマン夫妻に自分たちの子どものように大切にされ、学校生活を送り、
一緒に渡米した永井繁子と山川捨松とはげましあい、留学を終える。
繁子と末松は結婚するが、梅子は伊藤博文の屋敷に住み込み、英語教師や通訳の仕事を。
その後アメリカの大学に留学し、カエルの卵の発生についての研究論文が、
日本人女性としてはじめて海外学術誌に掲載されることに。
科学者としての道もあったが「女性のための英語学校を作りたい」という思いを捨てられず帰国し……
アメリカではサリバンとヘレンケラーにも会い、高齢のナイチンゲールにも会ったという。
父の仙の破天荒なところも面白いし(家族は大変だっただろうが)、
英語でしか話さず日本語を忘れていたような梅子が、
ランマン家が迎えた猫に「ネッコ」と名前をつけたのに胸キュンだった。
細かなところまで取材されたこのノンフィクション、すごすぎます。
淡々と語られるのに、まるで梅子がそこにいるようで。
森川泉さまの表紙やイラストもすてき。
高橋うららさま、ますますのご活躍を!
ノンフィクションを書くには、地道かつエネルギッシュな取材が必要。
高橋うららさま、どれだけ各地に足を運ばれたのだろう。
ほんとうに頭が下がる。
今日午後は療育センターに行くが、本読みはまたお休み。
仙台市の下水道コロナレベルは先々週から横ばいとのこと。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)