風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

Blue Bottle CoffeeとStarbucksの棲み分け

2014-07-04 | 田舎暮らし

 米国で評判のBlue Bottle Coffeeが近く東京に出店するようだ。米国西海岸Oakland発祥の人気のコーヒーチェーン店らしい。世界を席巻したかにみえるSeattle発祥のStarbucksとは店のコンセプトがかなり違う。Blue Bottle Coffeeはコーヒー豆や焙煎に徹底的にこだわり、一杯ずつドリップで作って美味しいコーヒーを提供するので、価格も高い。店内にはWi-Fiの環境も提供せず、立ち飲みの店舗もあるようだ。
 日本ではすっかりスターバックスが定着した。コンビニの安くて美味しい100円コーヒーの出現にも大きなダメージもなかったようだし、ドトールなどとの差別化にも成功したかにみえる。スタバを利用している客層は老若男女、サラリーマンから学生まで幅広い。知らない土地でちょっと一息つけたいときにスタバを見つけたら、ためらいもなく入る。繰り返しカミさんが入院したとき、大学病院のスタバには精神的に大いに助けられた。
 スタバはそれまでの日本の喫茶店のイメージを完全に覆したといえる。清潔でおしゃれで快適なスタバに対してそれまでの喫茶店はタバコの煙がもうもうとして古ぼけてやぼったい店がほとんどだった。とても高校生や大学生が教科書を広げたくなるような環境はそこにはなかった。スタバの上陸は喫茶店業界のイノベーションだったと思う。
 さてそこへ新たにBlue Bottle Coffeeの上陸。徹底的に美味しいコーヒーの一杯にこだわる創業者の哲学、価値観と世界観があるようだ。だからか、コーヒー界のAppleと囁かれているのだとか。
 落ち着いていいものをきちんと味わう価値観は味覚に優れた日本人に受け入れられるとは思うけど、車で言えばポルシェのようなブランドなのかなあとも思う。Macファンとしてはコーヒー界のAppleと聞いて胸が騒ぐけど、岡山にBlue Bottle Coffeeは永遠にこないか、きても何年も先のことになるだろう。