ファジアーノ岡山の木村正明社長の講演を聴いた。テーマはファジアーノやサッカーではなくて「アベノミクスの本質」。
ゴールドマンサックス証券に長く勤めた経験のある木村社長ならではの分析に納得できた。特に、金融緩和策としての日銀によるリスクの高い残期間7年程度の国債を金融機関から買い取る量的緩和策と10年間で150兆円の財政出動について指摘された。世界で最長40年の国債を出せる国は日本だけ。自国通貨に対する信認が篤く、デパートで米ドルが使えない国は日本だけという日本の特異性は伝統的な分析手法では掴みきれないということだろう。
為替が100円程度で安定的に推移する見通しなど、100年続くクラブを目指されている木村社長のお話はロングでワイドでグローバルな視点だった。早口のお話しを納得しながら伺って、日本の明日に元気が湧いてきた。これでなくっちゃあ。
最後にファジアーノのお話。子供たちにもっと近くで選手の息づかいが聞こえ、肌で感じられるサッカー専用スタジアムを岡山に作りたいと、熱かった。早く実現できたらいいと思うし、その程度のスタジアムを建設する底力は今の岡山にはある。問題は岡山県人の、特に経済界の人たちの気持ちを一つに束ねれるかどうかにかかっている。そのためにはファジアーノが勝ち続けて、県内を沸かせることが大切だろう。そのために木村社長は獅子奮迅、講演活動にも手を抜かないのだろう。
今週末の土曜日の夜、栃木戦がキックオフする。