大型の台風第8号が近づいてきた。岡山は天災に見舞われることの少ない土地で、今回もどうやら四国沖を通過しそう。高潮が気になるけど、大きな台風被害はなさそうだ。
岡山に住み始めて40数年。この地は自然に恵まれた住みやすい土地だと思う。
まず太陽と光。晴れの国といわれるように、晴天日数の多さでは日本一。だから今、太陽光メガソーラー発電所が県内のいたるところで建設が進められている。
気候が温暖なので桃やマスカットなど果物づくりも盛んだ。
次に水。県内に一級河川が3本(旭川、高梁川、吉井川)も流れているので、夏場に渇水で水不足になることはない。だから水の貴重さ、大切に使う意識が薄い土地柄かもしれない。
土地は岡山平野が意外と広大なので、特定の場所に集中していない。何となくまとまりなく広がっている感じがするけど、政令指定都市の割に土地代が安い。転勤族の人は、新幹線の駅から数分の場所のマンション価格のあまりの安さに驚かれる。
交通は瀬戸大橋によって四国が近くなった。高速道路も東西に山陽自動車道と中国道が走り、南北に岡山道と米子道で日本海と瀬戸内海が結ばれているので、交通アクセスのいい土地だと思う。
地震もほとんどない安全な地殻に立つ。食べ物も瀬戸内海の海の幸と肥沃な土地から生まれる幸に恵まれ、米どころでもある。
その恵まれた土地柄ゆえに永い年月を経て今の岡山の県民性があるのだろう。
岡山の県民性はネガティブに語られることが多い。恵まれた環境であるが故の傲慢さだったり、天災が少ないが故に協調しない(する必要がない)し、他と深く交わろうとしないクールさが生まれたのかもしれない。だから情に流れず、ひたすら智の合理性を追求する性向なのかもしれないなあ。