今日は久しぶりにスカッとした青空の気持ちのいい一日だった。梅雨明け宣言が近いかもしれない。
再生可能エネルギーを用いて発電された電気を一定価格で電気事業者が買い取る固定買取制度が2012年7月から施行され、全国的に太陽光発電メガソーラーなどが建設され稼働している。
ただ数ある再生可能エネルギーの中で、国内間伐材を専焼する木質バイオマス発電の現実だけは、僕の頭ではどうしても理解できず、不可解すぎる。岡山県北では小規模のバイオマス発電が行われているが、小規模な発電は地方振興になっているし問題を感じない。問題は、大規模なバイオマス発電だ。
国内の山林未利用材、間伐材の価格が高騰し、必要数量の確保が困難なためインドネシアなどからヤシ殻を輸入して稼働させることを検討しているバイオマス発電もあるとかいう話を聞くと、ちょっと待てよ、それは違うだろう、と正直思う。
木質バイオマス発電を買取価格32円という高額な単価で買い取る制度は、山林の間伐材を有効活用することによって地方の振興、林業を復活させる大義名分が前提としてあったはず。地方振興だからバイオマス発電建設に複数の補助金が事業者に重複給付されている現実には目を瞑るとしても、国内の間伐材利用という前提も崩すのでは、納得性がまったくなくなる。
固定買取制度をうまく利用するために東南アジアの廃棄物のヤシ殻という発電効率の悪いモノを輸送して国内で燃やすのでは本末転倒だ。買取制度がなかったら、絶対に事業としてなりたたない話だ。そのツケ、高い電気代を払わされる一般市民はたまったものではない。
ドラマ「北の国から」で、純が笠松のじいさんを「へなまずるい」といい、父、五郎さんにたしなめられる場面があったけど、国内の間伐材を使わずにヤシ殻を燃やして固定買取価格の甘い汁を吸う大規模電力事業者は「へなまずるい」と思う。