かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

木曽谷の思い出

2025-03-07 15:37:29 | 日記

空想(共有)登山は、三百名山の南木曽岳を登ったが、南木曽(なぎそ)とは懐かしい響きである。

オイラは、たしか2014年8月末に御嶽山のふもとの町、木曽福島町を起点とし周囲の町村を巡るKISOトレイル100Kというウルトラマラソンに参加し、翌日はレンタカーを借りて野麦峠を越えて乗鞍高原の温泉で疲れを取り、その晩はJR中央線の南木曽駅(なぎそえき)で降りて、そこから少し歩いた場所にある中山道の宿場町「妻籠宿」の民宿に泊まった。

当時は、この南木曽駅や妻籠宿のすぐ近くに三百名山の南木曽岳が聳えているとは思いもよらなかったが、もし知っていたとしても、ウルトラマラソンの疲れがあり登る気にはならなかっただろう。

そして、疲れは残っていたが、翌日は半日をかけて「馬籠宿」までの街道を、まるで江戸時代の旅人になったつもりで歩いた。「馬籠宿」は、観光客も多くいかにも観光地という雰囲気であったが、妻籠宿はひっそりとして、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気になった。

たしか一泊二食5,6千程度の民宿ではあったが、その宿も古い木造の家屋で、小さな木戸をくぐって入ったと記憶する。客はオイラ一人であまりに静かな夜を過ごしたが、食事は豪勢で同年代の夫婦から熱いおもてなしを受けた。

木曽福島の駅近い旅館にもこのマラソンと御嶽登山で二度ほど泊まったが、安宿ながら食事がおいしく、とても親切な宿であったので、もしかしたらこの地域のあったかなおもてなしは、江戸時代より引き継がれてきた古き良き伝統なのかもしれない。

来年か、再来年、オイラはもう一度中央アルプスを登る計画を立てたが、帰りにもう一度妻籠宿や木曽福島といった木曽谷の安宿に泊まって、おいしい食事と周囲の山のシルエットをあおぎながら静かな夜を過ごしたいな。

でもあの時の静かな妻籠宿、いまは、なにやら外人さんばっか闊歩していそうな予感・・・・

 

 

 

     

 

 


かぜねこ三百名山未踏峰・空想(共有)登山

南木曽岳(なぎそだけ)・1677m・日本三百名山(№251)

中山道妻籠宿に近い三百名山。最寄りJR中央線の南木曽駅からのコースもあるけど、反対側の蘭登山口からのコースが歴史のある信仰の道で、木の桟橋が多数あって足を踏み外しそうで怖いが、ぐるっと反時計回りに周回したい。

 

南木曽岳Wikipedia

 

 

「安涼奈の登山日記」さん提供

【南木曽岳】もはや修行?!中山道の里山で絶景も待っていたが…(蘭登山口から反時計回りに頂上周回)

ちょっと桟橋とかあって歩きづらい登山道だと思いますが、ところどころ展望があっていい山ですね。楽しさが共有できました。

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