言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

山口釈迦堂

2020年12月01日 | 人吉球磨の文化財)

 被災して仏像3体が行方不明の文化財のことです、球磨村渡の山口釈迦堂のことです。7月の豪雨でお堂が流されて仏像も流失してしまいました。前にも述べたように7月豪雨の1週間前6月28日にこのお堂に行ったのです。はじめて行ったのですが戸は施錠してあったので外から写真を撮ってきました。

  

 3体の仏像が祀られていました、左は石造地蔵坐像、中央 木造釈迦如来立像、右 木造不動明王坐像

  真ん中の釈迦如来立像のことです。

 高さ43㎝、円形光背、台座に「大円自作敬白」台座心棒に「二千仏法界大円菩薩文政五年十二月▢」と朱書きしてある、と平成26年の郷土研究会の例会記録にあります。外からの写真しか撮れませんでした、朱の墨書も見たかったものです。残念なことに今はそれも叶わなくなりました。

      

 不動明王坐像のことです。高さ15.5㎝、「文政五年午十月仏生日大円自作」と墨書があったそうです。

 2体とも大円さんの作、大円さん作の仏像の最西にあたる場所にあるお堂でした。この貴重なる仏像が流されたことを大変残念に思っています。このお堂を守っておられた近くにYamaguchiさんと先週話してきました。何もなくなったお堂の跡をどうしようかという相談でした。(まだ、どこかで見つかるかもしれない、もう少し、そのままにしておいた方がいいのでは)と話してきました。希望的観測な思いです。どこかで見つかってくれたらいいなと思っています。

 これまで自然災害や火事などの災難によって多くの文化財は姿を消してきました。今回の水害でも幾つかの文化財が行方不明です。5か月が経とうとしていますが(どうにか)という気持ちは持ち続けたいと思っています。少なくとも記録には、です。

 今日の天気(  今朝は氷点下近くまで冷え込みました。わが家周辺でも初霜でした、昼間はポカポカ陽気になりました)


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