◇海外女子メジャー◇全英リコー女子オープン 4日目(5日)◇
◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6585yd(パー72)
優勝は地元イングランドのジョージア・ホール選手が、圧倒的なギャラリーの応援と
運(ツキ)にも恵まれて2位に入ったP・ファトラム選手(タイ)を逆転して優勝を
飾りました。
2位から出た地元のホール選手(22)は、圧巻のゴルフをで最終日を迎えても崩れる
ことなく、6バーディ・1ボギーの「67」という圧巻のゴルフを展開しました。
16番終了まで首位発進をしたファトラム選手とは、ともに譲らずタイスコアで17番を
迎えましたが、耐えに耐えて来たファトラム選手は、第一打を右バンカーに打ち込み
対するホール選手はフェアウェイを確保。
優勝をするためには、このコースの鬼門となった17番ホールをどう攻めるかが、明暗
を分ける大切なホールでしたが、つねにバンカーを避けるプレイを心掛けてきたホール
選手の作戦勝ちだっと言えるでしょう。
このホールでダブルボギーとしたファトラム選手は、アリア・ジュタヌガーン選手に
次ぐタイ人プレーヤーとしての優勝を逃がすことになりましたが、初優勝がメジャー
という大金星を逃がしたのは、必死のプレーをしていただけに残念だったでしょう。
初優勝を果たしたホール選手も初優勝が初メジャーという快挙でしたが、初優勝が全
英優勝の選手は、モー・マーティン選手のように、2勝目がなかなか出来ない苦労が
あるようですから、メジャー優勝者として2勝目が遠退かないことを祈りたいですね。
4位タイからスタートをした比嘉真美子選手は、粘りに粘って自己最高の4位タイで
ホールアウトをしました。
首位とは8打差の4位でしたが、首位を走る二人がマッチプレーのごとくスコアを伸
ばすなか、3日目・最終日と同じ組でまわったM・リー選手に元気がなかったのも、
多少影響を与えたのかも知れません。
ゴルフは同伴プレーヤーの良し悪しが多少なりとも影響をする競技ですから、周りや
すい相手ではあっても歯車が狂うことは良くあることです。
それにしても世界に名だたる有名プレーヤーを相手に、1オーバーながらトータル9
アンダーでの4位タイは良く健闘をしたと拍手を送りたいですね。
彼女の今回のプレーには、刻々と日本人女子プレーヤーのメジャー勝利が近づいてい
る予感がします。
比嘉選手は結婚という大きなイベントが控えていますから、当分は米国本土でのLPGA
米国大会に参加をしないでしょうが、参加資格があれば今後も「メジャー大会」に参戦
をして、畑岡奈紗選手とそれに続く若手選手と共に樋口久子さん以来のメジャー優勝
のニュースを報じて欲しいものです。