セツコク;石斛;巌木賊;巌薬。花言葉は、あなたは私を元気にする。ラン科の多年草。南日本の樹林下の岩上や老木に着生する。高さ約20cm、木賊に似た円柱状の茎の根元から多数生える。披針形の葉は互生し、2~3年で落葉する。5~6月、落葉した茎の節に1~2個花をつける。白色または淡紅色で、径約3cm、芳香がある。漢名「石斛」はその音読みのつまつたもの。古くは薬用で、古名「巌薬」江戸時代に斑入り薬品種が流行した。数年前に鎌倉市内を散歩した折に、民家の石垣の上に突き出た樹木に着生した石斛を見た。セツコク属はアジアからオーストラリアに1000種以上ある属で、洋蘭のデンドロビウムは本属の総称。日本には伊豆諸島と四国以南にキバナセツコクがあるが、私は、鎌倉以外に観たことはない。「石斛朝雲ひゆる峰の寺 高田蝶衣」「石斛の花のさかりの島館 轡田 進」「石斛の花海境の照り渡り 黒田杏子」(夕茜石斛の花色淡し ケイスケ)