ハナノキ(カエデ科)花言葉は、信仰。カエデの類は一枚の葉が手の指を広げたように深く切り込んでいるのが普通で、さもなけりば三枚の小葉に分かれて三出複葉の形をしているのが常であるが、チドリの木はその葉がカバノキ科のサバシバやクマシデなどの葉にそっくりで、葉が対性している以外はどう見てもカエデの仲間とは思えないほど変わった種類である。産地は愛知;岐阜;長野の三県の山で、谷沿いの陰地によく見られる。ヤマシバカエデと言う名の別名があるのがカエデの類だということを示しているが、ヤマシバは山の柴の意味で、焚き木の材料とされている。このチドリの木の果実に長い翼があるので、その形をチドリの翔ぶさまに見立てたものという。葉を一枚見ただけではカエデの仲間と思えない。この珍しいカエデは、日本だけの特産の種類で世界に近縁の種類もないという。岐阜県中津川市坂本のハナの木は大正9年7月17日天然記念物第一号として有名である。(少なくも ハナの木なるぞ おらが楓 ケイスケ)