ムスカリ(ユリ科)花言葉は、夢にかける思い。日本への渡来は江戸時代で、オランダ船によってもたらされた。江戸時代の書物には、ヒヤシンスのことを”風信子”と記されているが、これはヒヤシンスを音訳したものであろう。ヒヤシンスのバルブ(鱗茎)は粘液を含んでいるのでヨーロッパでは糊の代用として用いられた。またこの糊を白葡萄酒にまぜて髪に塗りつけると伸びるのが防げるといわれていた。これとは反対に、この糊は発毛の効果があるともいわれ、毛生え薬として用いられた。ヒヤシンスに近縁のムスカリのユリ科の園芸品にムスカリ(ムスク、mucari)があるが、この名は学名の属名に由来するもので、麝香を意味する。この属のものに麝香のような芳香を発するものがあることによる。この花は、ふっくらしたつぼ状の小花が房をつくっている様子は、ぶどうの実そつくりで、英名のグレープヒヤシンスはこの形からきたもの。青花がポピュラーですが、そのほか白、紫、ピンクもある。ムスカリの芳香があるのは一部の品種でだけで、それも濃厚なムスクとはまた違う軽めで上品な香りです。別名グレープヒヤシンス。和名をホティアオイがあるがこれは、ミズアオイ科に属す。ヒヤシンスは、小アジア;シリア原産の球根植物で、オランダ経由で渡来した。(風信子;夜香蘭;錦百合)「ヒヤシンスひしめき咲きて三株かな 星野立子」「喪のわれの影の中なるヒヤシンス 土岐錬太郎」。(ムスカリの 花の香散らす 暖かさ ケイスケ)