ウグイスカグラ(スイカズラ科)花言葉は、未来を見つめる。北海道の南部から九州にいたる山野の浅い林中に自生しているが、庭木としてもよく植える。枝が繁り、早春に新葉ともに長い花梗の先に淡紅色の花を開く。花は先端が五に裂けた筒状の合弁花で、下向きに垂れている。葉は対生して楕円形をなし、毛がなくてつるつるである。果実は俵形で熟すと美しい鮮紅色となる。ウグイスカズラとは妙な名前で、繁った枝の中に隠れてウグイスがお神楽でも舞うのだろうか、ウグイスの木ともいう。貝原益軒の「大和本草」の中にウグイスが初めて鳴くときに、この花がさくからであろうかと、疑問を残して説明してあるが、それにしてもカグラの意味はなんだろうかと疑問を残した説明であるが、それにしてもカグラの意味は何だろうか。ウグイスが春を迎えて、この木の茂みに入り込み、うれしさのあまり踊り舞う意味だろうか?。語源研究家の深津正氏はウグイスカクラ(狩座)ではないか?と著書の中に書いておられる。いろいろの小鳥がこの実を食べるために喜んで集まってくるので、もち棹を使ってこれらの小鳥を捕えるためにはもってこいの場所となり、カクラ(狩座)が訛ってカグラになったのではなかろうか?ウグイスカグラに葉も花も似たものにヤマウグイスカグラがあり、葉に多少の毛が生えている点が違うがミヤマウグイスカグラと言われるものは、植物体全部に腺毛が多く、果実にまでそれが生えているもの、学問上はどちらもウグイスカグラの変種になっているが、変種でも同様にその赤い実はグミといってよく食べられている。ウグイスカグラの別の仲間でヒョウタンボクという種類は、本州の中部地方の山の多く生えており、実が丸く、2個ずつ寄りそったように並んだ姿が瓢箪の形に似ているのでヒョウタンボクの名があるが、一般に毒があるといわれているので間違えないように注意する必要がある。ウグイスカグラの同属の仲間にはそれぞれ注意する点が多そうである。「鶯の身を逆に初音かな 其 角」「うぐいすのケキョ力をつかふなり 辻 桃子」。( 初鳴きの 小鳥は 鶯神楽中 ケイスケ)