桜草;クリンコザクラ;プリムラ(サクラソウ科)プリムラは北半球の温帯から寒帯にかけて約600種は分布する。学名プリムラ.ジャポニカの通り日本原産である。花期は4月、約20㎝余の花茎の先に桜に似た可憐な紅紫色の花を五裂の花を5~10個咲かせる。束になって生える長楕円形の葉はしわが多い。野生種は、全土の河川付近の湿潤な地に生育していたが、いまは浦和市の田島が原の野生地が、天然記念物にしていされ、保護されているにすぎない。西洋桜草即ちプリムラは、花も大形であり色も多彩で濃艶である。「我国は草もさくらを咲きにけり 小林一茶」「桜草鉢まただねばならぬかな 高浜虚子」「咲き満ちて庭盛り上る桜草 山口青邨」「汚れたる風雨のあとの桜草 深川正一郎」「まなあたり天降りし蝶や桜草 芝 不器男」「目離せば消えぬべき雲や桜草 千代田葛彦」「桜草まぶしき肌を診了はんぬ 川畑火川」。(花の奥より蕾駆け出る桜草 ケイスケ)。