ウツボクサ;靭草;夏枯草;すいすいばな;狐の花。花言葉は、協調生。シソ科の多年草。日当たりのよい山野に生える。茎は四角形で直立し、高さ約0㎝。葉は対生し、卵状楕円形。6~8月、茎の先に紫色の唇弁花を密集してつける。靭の語源は空穂(うつぼ)『大和本草』に「うつぼ草 穂の形靭に似たり」とあるが、靭は矢を入れる中空の篭をいう。花穂はそのまま枯れて暗褐色になる。この穂を「夏枯草」といい、薬用とする。「靄こめて遠森かくす靭草 富安風生」「靭草少年暗く蜜を吸ふ 佐藤鬼房」「野の道は来し方ばかり靭草 斉藤美規」「尋ね行く武庫の山路や靭艸 素 丸」「水音のそこに夕づくうつぼ草 村田 脩」「雨に揺れ虻にゆれけりうつぼ草 堀口星眠」。(君の名は、狐の花;すいすいばな;夏枯草;靭草と、名も多ければ薬用まで世のため、人のため唇多し,狐花 ケイスケ)。