シモツケ;繡線菊(バラ科)花言葉は、いつかかわる真価。落葉低木で、春咲きの雪柳や小粉団と同じ仲間。アジア原産で、各地の山野に生え、観賞用などに植えられる。高さ約1m。互生する葉は5~8㎝の広卵形で両端はとがり、縁に鋸歯がある。5~7月、枝先に径約7㎝の半球形の花序を出し、淡紅色の五弁の花を多数つける。昔の「下野」の国(栃木県)で発見されたところから「下野」と呼ばれ、漢名「̪繍線菊」があてられる。◎山野や路傍などで見かけると懐かしい感じの花である。小花が傘状に群がり咲くさまは、しっとりとした味わいがある。「縫線菊やあの世へ詫びにゆくつもり 古舘曹人」「しもつけの花小雨にぬれて折る 成瀬正俊」「しもつけに肩ふれられる家の角 岡田博充」「網線菊やえんぴつ書きの母の文 山内八千代」。(しもつけ菊驟雨に濡れてさびしけり ケイスケ)。