川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

小泉元首相の確信

2013-08-26 14:03:51 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

8月26日(月)晴

昨日は急に涼しくなったので往生しました。肺に疾患を持つものの宿命なのか、気温の変化に体がついていかないのです。困ったものです。

こんな記事があるのに気づきました。小泉元首相の言葉です。小沢一郎さんもドイツの旅で脱原発に確信を持ったようでした。

安倍さんは小泉さんに首相にしてもらった人です。小泉さんの声も耳に入らないのかなあ。

東電福島第一原発の事故は国家の非常事態です。自民党内からも声を挙げる議員が続出してほしいものです。

風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男

毎日新聞 2013年08月26日 東京朝刊

 脱原発、行って納得、見て確信−−。今月中旬、脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相(71)の感想はそれに尽きる。

 三菱重工業、東芝、日立製作所の原発担当幹部とゼネコン幹部、計5人が同行した。道中、ある社の幹部が小泉にささやいた。「あなたは影響力がある。考えを変えて我々の味方になってくれませんか」

 小泉が答えた。

 「オレの今までの人生経験から言うとね、重要な問題ってのは、10人いて3人が賛成すれば、2人は反対で、後の5人は『どっちでもいい』というようなケースが多いんだよ」

 「いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな。ますますその自信が深まったよ」

 3・11以来、折に触れて脱原発を発信してきた自民党の元首相と、原発護持を求める産業界主流の、さりげなく見えて真剣な探り合いの一幕だった。

 呉越同舟の旅の伏線は4月、経団連企業トップと小泉が参加したシンポジウムにあった。経営者が口々に原発維持を求めた後、小泉が「ダメだ」と一喝、一座がシュンとなった。

 その直後、小泉はフィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」見学を思い立つ。自然エネルギーの地産地消が進むドイツも見る旅程。原発関連企業に声をかけると反応がよく、原発に対する賛否を超えた視察団が編成された。

 原発は「トイレなきマンション」である。どの国も核廃棄物最終処分場(=トイレ)を造りたいが、危険施設だから引き受け手がない。「オンカロ」は世界で唯一、着工された最終処分場だ。2020年から一部で利用が始まる。

 原発の使用済み核燃料を10万年、「オンカロ」の地中深く保管して毒性を抜くという。人類史上、それほどの歳月に耐えた構造物は存在しない。10万年どころか、100年後の地球と人類のありようさえ想像を超えるのに、現在の知識と技術で超危険物を埋めることが許されるのか。

 帰国した小泉に感想を聞く機会があった。

 −−どう見ました?

 「10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないよ」

 −−今すぐゼロは暴論という声が優勢ですが。

 「逆だよ、逆。今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しいんだよ。野党はみんな原発ゼロに賛成だ。総理が決断すりゃできる。あとは知恵者が知恵を出す

 「戦はシンガリ(退却軍の最後尾で敵の追撃を防ぐ部隊)がいちばん難しいんだよ。撤退が」


「森の思想が人類を救う」梅原猛

2013-07-20 13:04:36 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

7月20日(土)

 明日は参議院議員選挙の投票日です。マスコミは自民党の圧勝を予想しています。

衆議院に続いて参議院も国民が自民党圧勝を選択するとすれば、日本と世界はどういう方向に流れていくことになるのか?みんなはどう考えているのでしょう。

 僕はもう心配で心配で堪りません。絶望的にさえなりそうです。

一番の原因は「脱原発」が夢のまた夢となることです。原発の再稼動のニュースが続くことになり、「フクシマ」は覆い隠されていきます。経済の国際競争に打ち勝っていくためにはといって何もなかったことになっていくのです。

 東日本大震災と「フクシマ」は人類史を画する大事件です。

自然と人間との関係を問い返し、どうしたら人類が生き残れるかを考えさせる、究極のチャンスが与えられた、とでも言ったらよいか。

ドイツでは哲学者の意見をも聞いて「脱原発」に踏み切ったといいます。

近代文明を領導したデカルトやベーコンの思想にまでさかのぼってこのままで良いのかと考えたのです。「自然の征服」を良しとする近代思想の「恩恵」の極限に「フクシマ」はあるのです。

日本ではどうなっているのでしょう?哲学者や宗教者の積極的な発言が僕の耳には届いてきません。

 僕は90年代から哲学者・梅原猛(たけし)さんのファンです。

『森の思想が人類を救う』という本がバイブルのようなものです。

福島第一原発の事故は東日本の森を放射性物質で汚染しました。その災厄の巨大さは日を追うにつれて暴露されていくことでしょう。森は水を生み出す命の源です。その肝心要(かなめ)がやられたのですから地下水・川・土壌・海が汚染されないで済むということがあるのでしょうか。

明日の投票を前にちょっと思考のときを作ってください。日本と世界は今までどおりで良いのか?メルケルさんと同じように哲学者の声にも耳を傾けて自分らしい決断をすべきです。

参考「森の思想が人類を救う」●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/809cd3c44e16c4d8e188f802eeca9b0e

哲学者が原発止めたドイツ

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1933.html

 

 

 


『福島原発と被曝労働』

2013-07-19 22:07:15 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

7月19日(金)晴

土佐高校同窓会関東支部の機関誌『筆山』が届いた。

最後のページの「私の一冊」という欄に僕の後輩に当たる村田三郎さん(大阪のお医者さん)という方たちが書いた本が紹介されている。

 僕はほんの今知ったばかりで読んだわけではないが、知りたいことにきちんと答えてくれている本のように思われる。鶴和さんという方の「評」も心に残る。

同じ学校に学んだことがあるという縁で出会うことができた。感謝の念を持って紹介させてもらいたい。

村田三郎(41回生)共著
福島原発と被爆労働
隠された労働現場、
過去から未来への警告

原発は事故を起こしたから危険
なのではない。本書は、原発とは、
それが正常に稼働すること自体が、
死の灰を撒き散らす゛悪魔の火゛
であることを明らかにする。そこ
で働く二次、三次の下請け労働者
の多くが病に倒れ、しばしば死に至る。それを承
知で建設、再稼働を推進するグループは、もはや
傷害、殺人の確信犯と断ぜざるを得ず、これを世
界に売り歩く姿からは、死の商人の匂いが漂って
くる。

評:41回生鶴和千秋(関東支部顧問)

福島原発と被曝労働 -隠された労働現場、過去から未来への警告-

 参考●http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC/dp/475033751X

 


今しかない!「脱原発」だが?

2013-07-14 12:57:24 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

7月14日(日)晴

 昨日午後、勇気を出して川越公園の遊歩道を歩いてきました。抗がん剤投与から19日、やっと元気が戻ってきました。自然の匂いはやっぱりいい。

 参議院議員選挙まであと一週間です。選挙公報を見て絶望的になります。

埼玉選挙区で「脱原発」「再稼動反対」を闡明しているのは「共産党」と「社民党」だけです。

両党とも僕が支持できない政党です。「党利党略」が先にたって多数派である「脱原発」の市民の声を一つに結集する努力の跡さえ見えません。

 自民党と公明党が権力維持のために選挙協力しているのと対照的です。

「脱原発」はイデオロギーとは無関係です。生きとし生けるものの命の叫びです。

わたしたちに「自然に生かされている」という自覚さえあれば原爆とも原発とも共存できないことは明らかです。科学技術万能主義とはここではっきりと訣別しなければなりません。

ヒロシマ・ナガサキ・フクシマを体験してもそれが骨身にしみてわからないとすれば日本人としても、人類の一員としてもやがてその責任を問われることになります。

フクシマの災厄に「終息」のときはあるのか?満杯になった使用済み核燃料の始末の方法はあるのか?それなのになぜ再稼動だ。

「美しい日本」「日本をとりもどす」などと歯の浮いたようなスローガンを叫ぶ安倍自民党にだまされてはなりません。彼らは現実の危機から目をそらせて、「大日本帝国」の再興を夢見る新興宗教集団のようなものです。経済のためには原発の再開は当然だというのですから、彼らにはサルでもできるという「反省」の能力さえ欠如しているのです。

さて、参議院議員埼玉選挙区。どうしたものだろう?

東京の「山本太郎」のような人が埼玉にも現れないと希望は生まれない。

 


希望は「山本太郎」の当選

2013-07-03 18:31:49 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

7月3日(水)曇

 ホームドクターの出してくれた「精神安定剤」が効いたのか昨夜は数日振りに不眠症にならなかった。(よかったなあ)。お風呂にひさしぶりに入って、パソコンに向かう気になった。

明日から参議院選挙が始まる。

 民主党の連中のやったでたらめのおかげで衆議院に続いて自民党の圧勝が予想されている。

首相が原発の売り込みに狂奔し、原発の再稼動は当然と言い放つ。そこへ来て「憲法改正案」。自民党は「国家社会主義日本労働党」に変質したのか。「国家・社会」のために基本的人権を制限することに何の疑問も感じないらしい。

いくらなんでもひどすぎないか。こんな政党に勝たせるというのだからわが国民はどうかしている。

反対する側に脱原発と民主主義守護のためにおのれを捨てるリーダーは現れない。ひどい時代が目の前に広がっている。

 東京選挙区に出る山本太郎の事務所開きのニュースを読んだ。200人近い人びとが集まって選挙戦に望む態勢が整ったという。

 僕にとっては唯一つの希望のある闘い。頑張ってほしい。

ボランティアたちによる手作り選挙がいよいよ始まる。今夜は選対事務局から作業の具体的な説明があった。=写真:筆者=

出典●http://blogos.com/article/65488/

追伸●新潟の「森ゆう子」は必ず勝たしてもらえるだろうと思っています。

 


黙々と歩く 「脱原発!」

2013-06-01 17:53:40 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

6月1日(土)晴曇

入院前の貴重な晴れ間です。妻がレンタカーで新座市の野火止用水を見に連れて行ってくれました。

川越藩主となった松平信綱が川越南部の武蔵野の開発のために玉川上水から分水して作らせた用水です。
水道道路という車の道が平行していてせっかくの「野火止緑道」もよい散歩道と推奨するほどではありません。
志木市宗岡まで続く用水の現状を知れたので目的は果たせました。

3時半から川越駅近くからの脱原発のデモに加えてもらいました。声を出すことは無理なので「原発止めよ 命がだいじ」といういつものプラカードを持ってただ黙々と歩きました。

歩いているとことここに至っても原発にしがみつく金権亡者たちの策謀に怒りが湧いてきます。何とかコースの半分だけは歩けました。

 せわをしてくださっている方にお礼を言って途中退場、バスで帰途に就きました。あきらめることなく市民の一人としての責務を果たそうとする人びとに僕は心からのエールを送ります。


1日(土)は川越「脱原発」デモです。

2013-05-31 16:27:54 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

5月31日(金)晴 夏日

よく晴れたので元気を出して川越運動公園まで行ってみました。

妻が作ってくれた弁当を食べて、さて一眠りというときに、がん研有明病院から電話がありました。抗がん剤治療のための入院が3日(月)に決まったとのことです。遅れに遅れていたので一安心。

ともかくこれで土日が貴重な「自由の日」。

明日は午後、体調がよければ「脱原発」を訴える川越のデモに参加します。近くの方はぜひどうぞ。

日曜日は東京で大きなデモがあるようですがこちらはお休み。

http://sayonara-nukes.org/2013/04/6-2nonekesday/#more-2967

未曾有の災厄の只中に叩き落されても「脱原発」を決意できないようではこの国と人類に希望は生まれようがありません。あきらめないで行動で未来を切り拓こう!

さようなら原発 川越パレード

20136月1日(土)15:00~
 
さようなら原発川越パレード
7月21日参議院選挙の投票があります。今一度”原発ゼロ!”の声をあげましょう。福島原発事故の検証もないままに作られる新規制基準にもとづく"原発再稼働”に強く反対の声をあげましょう。
 
 
原発はいらない!日本にいらないを原発を輸出するなんて論外!
良識のある日本国民の声を伝えましょう。
 
子どもたちの未来には、原子力発電所はいらない。
そして それを実現するのは大人の責任です。

 


 
【日 時】2013年6/1(土)15:00集合・川越駅東口・緑地公園(川越市駅よりの踏切脇)    
デモ(出発 ~解散予定(17:00)
【デモコース】15:30緑地公園出発⇒本川越⇒連雀町交差点右折⇒新富町通⇒クレアパーク⇒川越駅東口・緑地公園17:00(解散予定)
【持ち物】メッセージを書いたプラカードや風船・のぼり等、音の鳴るもの、
楽器など。もちろん手ぶらでもOKです。
団体名の入っているものや、主旨にそぐわない幟旗プラカード、チラシの配布また宗教団体の機関紙配布等はお断り致します。次に繋げる為にも、法令遵守をお願いします。
【主 催】さようなら原発川越の会(連絡先:田中重仁法律事務所・049-226-6171)

もんじゅを廃炉に!核燃料サイクルの破綻明白に。

2013-05-17 10:54:45 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

 福井県敦賀にある高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開は不可能になったというニュースがありました。

 これは注目すべきニュースです。日本の核燃料サイクル政策が最終的に破産したことを意味するからです。

 もともと不可能なことをあたかも夢の実現のようにはやし立てて巨額の資金を費やしてきました。

 使用済み核燃料を再処理する工場も故障続きで役に立ちません。プルトニウムの使用目的がなくなるのですから再処理工場もきっぱりと閉鎖すべきです。

 こうなると原発が日々生み出す使用済み核燃料は溜まりに溜まるだけでますます危険になります。地中深く埋める目算も立っていないので原発の再稼動なんて論理的にも不可能です。

 安倍内閣は進行している事実を謙虚に認めて原発からの撤退を宣言すべきです。


もんじゅ 運転再開は事実上困難に

5月15日 15時54分 NHK
もんじゅ 運転再開は事実上困難に
 
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福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で重要な機器の点検漏れなどが相次いでいることを受けて、国の原子力規制委員会は「安全確保を十分行える体制が整っていない」と判断し、法律に基づいて体制の改善が確認されるまで運転再開に向けた準備作業を行わないよう命じることを決めました。
これによって、今年度内を目指していたもんじゅの運転再開は事実上、難しくなりました。

「もんじゅ」を巡っては、去年、国の検査をきっかけに安全上重要なものを含む9800余りの機器で点検漏れなどが見つかったほか、事業者の日本原子力研究開発機構が報告書を提出したあとも点検の放置が見つかるなど、ずさんな安全管理の体制が大きな問題となっています。
これを受けて、原子力規制委員会は15日の定例会合で、事務局の原子力規制庁がことし2月から3月にかけて行った立ち入り検査などの報告を基にもんじゅの処分内容について検討しました。
この中で、田中委員長らは「何度も違反を繰り返している印象が否めない。かなり事態は深刻だ」などと原子力機構の組織体制を批判しました。
その結果、規制委員会はもんじゅについて「安全確保を十分行える体制が整っておらず、安全文化の劣化が認められる」と判断し、法律に基づいて体制の改善が確認されるまで運転再開に向けた準備作業を行わないよう命じることを決めました。
ナトリウム漏れ事故を起こし14年余り運転が止まっていたもんじゅは、3年前に運転を再開しましたが、燃料を交換する装置が原子炉内に落下するトラブルを起こし、現在、停止したままになっています。
規制委員会は今後、原子力機構に弁明の機会を与えたうえで正式に命令を出すことにしており、今年度内を目指していたもんじゅの運転再開は事実上、難しくなりました。

委員からは厳しい意見

会議ではもんじゅを運営する日本原子力研究開発機構について、田中委員長はじめ各委員から厳しい意見が相次ぎました。
田中委員長は「点検漏れなどを何度も繰り返している印象をぬぐえず、事態はかなり深刻だ。報告書の中で『もんじゅは国のサイクル政策を形にしたもので、そうした背景から工程は簡単に事業者だけで決められない』などという話しがあったが、いかにも空々しい。作業工程優先ではなく、安全が優先され安全文化を大事にすることが重要だ」と述べました。
島崎委員は「点検漏れの指摘を受けた報告書でも不備が見つかり、その場しのぎで作文したと言わざるを得ない。このような組織が存在していること、それを許していること自体問題だ」と批判しました。
また、大島委員は「安全文化の劣化や組織的な問題が指摘されなければならないという今回の事態は相当深刻で、病は深い。事業者や監督官庁が安全文化を徹底しなければ問題の解決にはならない」と指摘しました。

“夢の原子炉”目指していた

「もんじゅ」は使った燃料以上に核燃料を増やすことができる“夢の原子炉”、高速増殖炉の技術を確立しようと運転を始めましたが、平成7年にナトリウム漏れ事故を起こし運転できなくなりました。
高速増殖炉の実用化のめどが立たなくなくなるなか、もんじゅを開発する意義は徐々に薄れ、安全性の確認などにも時間がかかり、運転停止期間は14年余りと長期に及びました。
3年前、ようやく運転が再開されますが、すぐに燃料を交換する装置が原子炉内に落下するトラブルが起きて再び運転できなくなり、今も止まったままです。
この間、もんじゅの扱いを巡っては、前の民主党政権が去年9月に新しいエネルギー政策をまとめ、「これまでの成果を取りまとめるとともに、放射性廃棄物の減量化などを目指した研究を行い、その成果が確認されれば研究を終了する」と位置づけました。
その後、自民党政権になって民主党の政策を見直す方針が示されますが、具体的な内容は今後のエネルギー政策などの議論を踏まえるとして決まっていません。
もんじゅについてはほかの原発と同じように新規制基準への適合が求められるほか、敷地内の活断層の調査なども終わっておらず、運転再開のめどは立っていませんが、事業者の日本原子力研究開発機構は、今年度中に運転再開したいという意向を示していました。


 

僕と同じように核燃料サイクルについてよくわかってない方は次のHPをごらんになってください。やや古いですがわかり易い説明です。

 ●河野太郎●http://www.taro.org/


「原発をとめたまち」 三重県南島町

2013-05-12 08:20:09 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

 5月11日(土)曇雨

twitterの記事で「原発を止めたまち」という記念碑があることを知った。

三重県南島町(なんとうちょう)。今は町村合併で南伊勢町となっている。旧役場の前に建っているらしい。

芦浜 この美しい浜を買収して中部電力が原発を建てようとした。1963年~2000。

関西地図

 

 

 

 

 

 

「南島」は4月4日に通ったばかりである。芦浜は隔絶された別天地だから行けないが、旧役場には立ち寄れたはずだ。行き当たりばったりの旅の落とし穴。

 町の名で立てられた「原発阻止の碑」。こんなものがこの国のほかの地域にもあるのだろうか?原発を誘致してひどい目にあっても、被害者面しか見せない福島県双葉郡の町長や性懲りもなく原発建設にこだわる山口県上関の町長や町議たちに見せてやりたいものだ。

 南島町は37年間、一貫して反対し続けた。それでも芦浜に漁業権を持つ「古和浦」漁協の漁師たちは中部電力の札束攻勢に引き裂かれ、村はずたずたになったという。「37年間の負担と苦悩」という言葉にこめられている万感の思いを想像する力を持ちたい。

 電力会社を中軸とする原子力村のやりたい放題は3・11以後も何の変化もない。目を付けられた町や村はよほどの覚悟を定めてことに当たらなければならない。南島町の建てた記念碑は誇らしい勝利の記念碑であり、今を誠実に生きようとする人びとへの何よりの励ましだ。

南島町は美しい入り江の続くまちである。古和浦・方座浦・神前浦(かみざきうら)・奈屋浦・贄浦(にえうら)・慥柄浦(たしからうら)・阿曽浦。南島七浦。

奈屋浦近くの公園で昼食にした。このまちの出身だという河村瑞賢の銅像があり祖母に連れられた可愛い女の子の姿があった。日本中の古墳を調査する技師とも一緒になった。美しい風景に誘われてこの道(国道260)に入り込んだと言っていた。

新桑竃(さらくわ・がま) 栃木竃 道行竃 などという集落にも出会った。不思議に思って調べてみると平家の落人の集落で塩竃を炊いて生計を立てたことに由来するらしい。南島八ヶ竃。

こんな歴史を知ったからには今度またゆっくり訪ねてみたいと思う。

 

 

 


善光寺出開帳

2013-04-25 06:20:34 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

4月24日(水)曇一時雨

 善光寺の若麻績さんがfacebookで「出開帳」というものが行われると教えてくれました。

何だろう? 

善光寺出開帳 両国回向院

 出典●http://ekoin.or.jp/event201301/

ご本尊の仏さまなどに出張してもらってお寺の所在地でない都市部などでおまいりしてもらうことのようです。江戸時代に善光寺の出開帳が行われたときにはなんと1600万人以上の人が参詣したとか。本当とはとても思えない?

今回も両国の回向院(えこういん)で開帳されるということです。

振袖火事の無縁仏を供養する寺として創建されたところです。東日本大震災の犠牲者の供養の場所として東京ではやはりここがふさわしいのでしょう。

 原発の再稼動など恐れを知らぬ金権亡者が蠢動(さんどう)しています。生きとし生けるものへの慈悲を説くはずの仏教の徒は何をしているのかと僕はいぶかっています。

 この大事業を発案した善光寺と回向院の僧侶たちの思いはどんなものなのでしょう。法話をはじめさまざまな企画がされているようです。

東日本大震災は空前の大災害です。今回の出開帳が今を生きるわたしたちの生き方を問い返すきっかけになってくれるといいなと思います。

 27日からです。僕もおまいりに行きます。

関連「川越だより」●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/8f3c9d97dbdfda79a0a731df017ffe49


3・30「内部被曝を生き抜く」川越の集い

2013-03-18 06:07:16 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

3月17日(日)晴れ

 花粉のため家篭り。娘婿に教えてもらった方法で携帯から友人たちに写真をおくった。やっとできた。

良子ちゃん(池商OG)からの返信で娘さんが市立川越高校に合格したと知る。とてもうれしい。たまには寄ってくれるかも知れない。

百代さん(池商フォーク部OG)が先日留守中にわが家を訪ねてくれたらしい。残念。ちょっと前に予告してくれるといいな。


ぼくは19日から花粉地獄から土佐へ脱出します。福島をはじめ放射能地獄にいるほかはないかたがたのやりきれなさを思います。

 留守中にも川越で集会やデモがあります。

 

3月30日(土)

「内部被ばくを生き抜く-さようなら原発!川越のつどい-」
歌と踊り:制服向上委員会
講 演:肥田舜太郎(医師)
開 場:18時
開 演:18時30分
会 場:市民会館やまぶきホール
入場料:500円
主 催:さようなら原発!川越のつどい実行委員会
後 援:川越市教育委員会
問合せ:田中重仁法律事務所(049-226-6171)
     zud11530@nifty.ne.jp


4月6日(土)

「さようなら原発川越パレード」
集 合:15時・川越駅東口・緑地公園
    (川越市駅よりの踏切脇)    
出 発:15時半
コース:緑地公園出発⇒本川越⇒連雀町交差点右折⇒新富町通⇒クレアパーク⇒川越駅東口・緑地公園16:30(解散予定)
主 催:さようなら原発川越の会
http://blogs.yahoo.co.jp/sayonara_nukeskawagoe
その他:
メッセージを書いたプラカードや風船・のぼり等、音の鳴るもの、楽器など。もちろん手ぶらでもOKです。
団体名の入っているものや、主旨にそぐわない幟旗プラカード、チラシの配布また宗教団体の機関紙配布等はお断り致します。次に繋げる為にも、法令遵守をお願いします。



日本人よ、これでいいのか。

2013-03-10 22:44:42 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

3月10日(日)

強風に砂埃が巻き上げられるのか、空一面が黄砂で覆われた感じです。バスと電車を乗り継いで上福岡の西公民館に着いたら目がかゆくてたまりません。花粉の飛散もただならぬ量なのでしょう。トイレで目を洗って、山本宗補さんの写真展「鎮魂と抗い 忘れない!3・11後の人びと」を見ました。

 公民館の入り口付近に本で見た写真が50枚ほど展示してあります。こんな悪天候なのに訪れる人は結構いるようです。山本さんのお連れ合いがおられました。宗補さんは東京のデモに参加されているとか。昨日の集会を空撮したものを配信していると教えてくれました。

 奥さんは東京の方ですがいずれ、信州御代田の宗補さんの田舎に住むつもりのようです。夫婦で助け合いながら社会の一員としてできることを精一杯やっておられる、そんなふうに感じました。

 3・09東京集会 山本宗補撮影 _8DS5938済み.jpg出典●http://fotgazet.com/news/000289.html

2時から集会「原発は本当に必要ですか? 子どもの未来に あなたの今日に」。

印象に残ったこと。

(1)チェルノブイリ事故のウクライナでは、今日「脱原発」への動きは見えない。工業化のうねりの中で原発も推進されている。(雪田医師の話)

(2)DVD『福島の女たち』 健忘症のわたしたちをドキッとさせる女性たちの語り。

参考「福島の女たち」●http://d.hatena.ne.jp/nice100show/20121109/p1


 

 東京では10日も大きな集会がありました。上福岡の集会にも100人近くの人がいたように思います。危機を自覚した市民の運動はこの2年しっかりと根を張ってきました。

しかし、この程度では脱原発は実現できません。事故原因はあいまいにされたままで、責任者の氏名さえ特定できていないのです。まるで自然災害だったといわんばかりです。

時の経過とともにこの社会は元の木阿弥に戻っています。「節電」はどこへやら。東京の夜は不夜城。プロ野球のオープン戦をナイターでやるとか。

僕は特に若い人たちに言いたい。

わたしたちは今、文明史を画する大事故の只中にいます。どんなに忙しくても今を生きる人間の一人として「原発」としっかりと向き合ってください。今わたしたちがどう生きるかが人類の明日を決めるのです。自分のやり方で歴史に参加するのです。

老若男女あい助け合ってなんとしてもこの危機を突破しなければなりません。デモや集会も軽視してはなりません。100万人くらいになれば霞ヶ関も永田町も東電もビビッて来るはずです。

 僕はたまにしか参加できませんがその都度、若い夫婦が協力し合って子連れのデモに参加している姿に励まされます。希望はこのような行動の果てにのみあります。 

 市民の一人として互いに尊敬できる生き方に挑戦しましょう。

 

 

 

 


被災者の「モンク」傾聴 

2013-03-04 07:29:45 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)
3月4日(月)
 
 今朝の新聞(「東京新聞」)記事です。
 

 東日本大震災の津波により甚大な被害を受けた宮城県沿岸部で、僧侶らのグループが「移動傾聴喫茶」の運営を続けている。お寺のように自分たちが話をするのではなく、胸にたまった思いを被災者に吐き出してもらうためだ。僧侶らは「悲しみ、苦しみは簡単には癒えない。活動はまだまだ必要」と訴える。 (上田千秋)


 

昨年5月、宮城県の沿岸部を訪ねた際、石巻のお寺さんに嫁いだ慶子さんを訪ねました。池袋商業時代の僕の生徒です。金田さんというお坊さんが主宰する「移動カフェ」運動に夫婦で参加していました。 
 
 移動カフェにはこんな素敵な説明ボードがあります。
 
 「“Café de Monk”はお坊さんが運営する喫茶店です。
Monkは英語でお坊さんのこと。
もとの平穏な日常に戻るには長い時間がかかると思います。
「文句」のひとつも言いながら、ちょっとひと息つきませんか?
お坊さんもあなたの「文句」を聴きながら、一緒に「悶苦」します。」
 
時がたつにつれてますます大切になる活動です。被災者の困難や苦しみは解決されなくても、人々の関心は年月の経過とともに移り、どうしても忘れられていくからです。
 
一緒に「悶苦」してくれる人の存在、それがお坊さんであるとしたらどんなに心強いことでしょう。
 
 
寸志を届けただけなのに、後日、こんな素敵な写真が送られてきました。心の一端だけですがこんなかたがたの仲間に付け加えられたような喜びを感じます。
 
 
「傾聴」「一緒に悶苦」は僧侶に限らず、医師・看護師・教師など人とかかわる仕事の根幹と言えます。そのことに気づかない僧侶・医師・教師のなんと多いことか。
 
 今朝の新聞にはもう一つ「大川小遺族ら刺繍教室」「一針一針わが子思い」「足立の作家 石巻で定期開催」という記事があります。
 
 「少しでも気が紛れれば」と刺繍作家の星野真弓さんが始めて一年近くになるということです。星野さんがやっておられる活動はうらみも悲しみも消えようがないお母さんたちにとって、形の変わった「傾聴」「一緒に悶苦」活動でしょう。
 
 まもなく大震災から二年、きっと多くの人びとがあちこちで被災者とともに生きる活動をされていることでしょう。それらの人びとに心から敬意を表します。
 
自分のことで精一杯老人としてはまた時を見て石巻に遊びに行きます。

山本宗補写真展「鎮魂と抗い~3.11後の人びと~」

2013-03-03 10:07:03 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

3月2日(土)晴 風強し

 午後、曼荼羅でKさんにお会いしました。仕事の傍ら写真展の準備で忙しそうです。子育て中の若い女性が「原発は本当に必要ですか?子どものみらいに、あなたの今日に。」と問いかけて、行動しています。

 ぼくはこういう方を心から尊敬します。民主主義の社会とはいうが、名もなき一市民はどう生きたらよいのか?自分で模索しながらしっかり行動しています。

 写真展の案内類を受け取りました。

山本宗補写真展「鎮魂と抗い~3.11後の人びと~」。3月6日~10日。
   

ふじみ野市上福岡西公民館1Fロビーギャラリースペース。東上線上福岡駅(西口)2分。

山本さんの写真50数点展示


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出典●http://fotgazet.com/news/000258.html   

3月10日は同地下ホールで「原発は本当に必要ですか?子どもたちの未来に、私たちの今日に」
   の集会。2時~5時。無料。

   ①お話 雪田慎二さん(埼玉協同病院医師)「脱原発・そして再生可能エネルギーへ チェルノブイリ・ドイツ環境政策視察から」

   ②映画「福島の女たち」上映。

     被災地の子どもたちからのメッセージ

     「みんなの測定所・ふじみーる」 食品等放射能測定報告

   ③詩の朗読など 参加者の思い発表

◎2時~  子どもたちのために隣室で人形劇などをやるそうです。
  

  連絡先 080-5417-4906「まーるい地球の子どもたち」

 


 伊豆でしっかり静養して10日の昼過ぎから参加させてもらいます。近隣の同憂のかたがたとお会いできるのが楽しみです。


東電の家宅捜査を直ちに行え!

2013-02-23 10:21:42 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

2月22日(金)晴れ

午後から夜まで珍しくがんばりました。

 4時から東京地方検察庁前。福島原発告訴団の人びとが署名を提出して原発事故責任者らを速やかに起訴せよと要請します。午前中にゆっくり休養して4時前に長い行列のあとにつくことができました。

福島を午前中にたって到着した人たちを中心にして1時間あまりの要請行動です。未曾有の大事故を引き起こした東電の家宅捜索が2年がたとうとしているのに行われる気配がありません。東電の証拠隠しに国会事故調査委員会も怒っています。検察庁はなぜ、仕事をしないのか。

 犯罪を犯した連中が罪の自覚もなく原発を稼動させる。こんな恐ろしいことが始まろうとしているのです。福島の犠牲者は無視されたままです。

 700人の参加者と発表がありましたが女性の姿が目立ちます。子を守る意識がやはり男とは違うのでしょうか。検察官も男世界です。でたらめばかりが目立ちます。ここで起死回生の仕事をしてほしいものです。

責任者がただの一人も訴追もされないとすればこの国の正義は影も形もなくなり、混沌たる無法・闇の世界に突入します。

  被告訴人 寺坂信昭 元原子力安全保安院院長ら

         斑目春樹 元原子力安全委員会委員長ら

         坂東久美子 前文科省生涯学習政策局長ら

         山下俊一 福島県放射線健康リスク管理アドヴァイザーら

         勝俣恒久  東電 前会長

         西沢俊夫  東電 前社長

         清水正孝  東電 元社長ら

         東京電力株式会社         (33人・法人)

寒さが堪えてきたので東電前には移動したものの集会には参加せず、法政大学の夜の集まりに向かいました。