川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

室戸高校の選手たちはすごい(2)

2007-03-31 11:59:15 | ふるさと 土佐・室戸
その後も室戸高校の選手たちの活躍は続いています。
29日には宇部商業に勝ち、今日は熊本工業と試合をします。
僕は遠戚の長老の故郷訪問の支援で明日から室戸や高知に帰るため、甲子園には行けません。
<まけてもかまんき、力一杯やりよ>という言葉が高知新聞に紹介されていましたが、同じ気持ちです。

私たちがサポートする人は88歳で脳梗塞の後遺症を持ち、アルツハイマー症状もある方です。
5歳で東京にでてきた人が故郷を見たいというのです。
そういう人にも室戸の子どもたちの活躍はなによりのプレゼントでしょう。

25日の甲子園で私の隣りに座っていた方から手紙をもらいました。
これがまた、「将に天の采配による奇遇」(手紙)としか言いようのない出会いです。
O・Sさんは71になる方で<多民族共生人権センター>の理事をしておられるというのです。
室戸高校を卒業して半世紀あまり、自分の勤める企業の差別や民族差別をきっかけにして、企業の人権問題の責任者となり、関西に住む僕の友人たちとこの25年間を歩んでいたのです。
Oさんは「共通の目的を具現する同志と共に手を取り合った喜び」と先日の甲子園での瞬間的な出会いのことを書いています。
手紙にかかれているたくさんの人の名はほとんどが知っている人です。
特に、李敬宰さんにはその前日に会って、大阪府議選挙への立候補をたたえ、励ましてきたばかりです。
 「10年前に、癌の手術をして奇跡的に生きている」そうです。
こちらはまだ、1年と少しです。
いつかまた、出会う機会を作って、来し方行く末を語り合いたいと思います。

室戸高校の選手たちの活躍がなかったら、私たちのこの出会いもついになかったのでしょう。
選手諸君に私たちの喜びを伝え、ありがとうを言いたい気持ちでいっぱいです。
今日の試合を前にして先刻、電話で自己紹介を仕合ました。
Oさんはこれから室戸小学校以来の同級生10人ほどと甲子園に出かけるそうです。
年寄りの心を鼓舞し、人と人の関わりを深める室戸の子どもたちの健闘を今日も期待します。

室戸高校の選手たちはすごい

2007-03-29 07:06:45 | ふるさと 土佐・室戸
妻と義母とで25日の室戸高校の試合の応援に行きました。
開始直前にアルプス席に到着したのですが満杯で、やっとの事で座ることができました。
あちこちから駆けつけてきた知友と会えるかと思っていたのですがそれどころではありません。

森沢投手の力投と相次ぐ好守に室戸の子どもたちは凄いと思い始め、7回の2点先取で勝利を確信しました。
僕は大敗を覚悟して、だからこそ、応援に行ったのですが見ると聞くでは大違い。
室戸の選手のほうがあがる気配もなく、堂々と、そして、のびのびとプレーしているのです。
室戸をはじめあちこちから駆けつけた応援の人々の声も弾んで選手たちと交感しているようです。
ぼくも前後左右の人と好守好打のたびに手をたたき合って喜びを分かち合いました。

僕は室戸で生まれ育ちましたが室戸高校の卒業生ではありません。
母校は土佐高校といって甲子園にでたことも何回かあり、選抜で準優勝したこともあります。
しかし、この日の喜びは野球観戦のそれとしては、比べることのできない生涯最高のものでした。
この漁師町で生まれ、育ててもらったおんちゃんやおばさん、来る日も来る日も一緒に遊んでもらった友達、これらの人々と共にあること自体が嬉しかったのだと思われます。
このような場を創ってくれたこどもたちになんとお礼を言ったらよいのかと思います。
今は室戸を離れ、松山や大阪で生活している親戚のひとびと、そして、僕の妻や妻の母、みんなを結びつけてくれたのも室戸高校の甲子園です。

妻の母は88になる「江戸っ子」です。まるで自分の故郷の学校であるかのように応援していました。
次の試合に行くのならまた連れて行ってといっています。
野球の試合を見るのははじめてだという人のせりふです。今日は宇部商業との2回戦です。
室戸の子どもたちが1回戦と同様、全力を出しきって活躍するように祈ります。