川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

寄稿・「緊急に抗議をし 危険を知らせよう! 福島の子供たちを 救え!」

2011-04-30 16:41:44 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

 昨夜遅く、九州の旅から帰りました。遠い昔につきあってくれた4人の友人たちがそれぞれに心を砕いてもてなしてくれました。こんな有り

難い旅ができる果報者は世の中にもそうはいないことでしょう。

 そのうちにおいおい旅のメモを記しておくつもりですが果たして書ききれるものでしょうか。

 

 東大の小佐古という人が政府の放射能汚染対応策に抗議して内閣官房の参与を辞任したというニュースが流れました。「毎日新聞」はこう伝えています。

 小佐古氏は、学校の放射線基準を年間1ミリシーベルトとするよう主張したのに採用されなかったことを明かし、「年間20ミリシーベルト近い被ばくをする人は原子力発電所の放射線業務従事者でも極めて少ない。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたい」と主張した。

 出典●福島第1原発 内閣官房参与、抗議の辞任 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110429-00000023-maip-pol

 

 遅まきながら藤田さんの寄稿を紹介します。23日は旅の途中で紹介が遅れたことをお詫びします。

 

    「緊急に抗議をし 危険を知らせよう!福島の子供たちを 救え!」
 
 
          ICRP基準値  「被ばくに関して」
 
 1ミリシーベルト以下   計画被ばく状況に適用され、被ばくした個人に直接的な利益はないが、社会にとって利益があるかもしれない状況
 
 公衆被ばくの等価線量限度   眼(水晶体)  年間 15ミリシーベルト
 
1~20ミリシーベルト以下    個人が直接、利益を受ける状況に適用
 
                 (例、職業被ばく・・・事故後の復旧段階での被ばくなど)
 
     2011,4  文科省   
  
 年間 20ミリシーベルト   毎時 3.8マイクロシーベルトまでは 通常授業を行えと通知
 
              毎時3.8だと 年間 33ミリシーベルトに達するのだが 1日 屋内16時間 屋外8時間で
 
              計算すると 年間 20ミリシーベルトになると文科省は言う
 
              屋内遮蔽は10%に過ぎないのに 理解不能
 
 
 かくして 福島市 郡山市 伊達市の学校で 水晶体が棄損される状態で今日も授業が行われ、さらに 3.8を超える学
 校(福島市大波小学校など10数校)でも授業が行われている
 
 これは異様であり非科学的であり無謀であり 端的に言えば犯罪行為である
 
 子供たちを確実に病魔に襲わせる行為である
 
 チェルノブイリではまず最初に黒板の字が見にくくなった子供たちが発生した
 
 放射能の悪しき影響は学校から始まったのである
 
 (白血病の労災認定は年平均10ミリシーベルト前後で認められている
 
   また累積線量 40ミリシーベルトで認定されている)
 
 3カ月で 1.5ミリシーベルト(年換算 6ミリシーベルト)以上は 放射線管理区域である
 
  そこでは特別の人以外 立ち入り禁止であり、18歳以下は就労できない
 
 福島 郡山を避難地域としたくない政府の政治的策謀のために 子供たちが犠牲になっている
 
 
 全国の人々よ
 
 福島の子供を救え
 
 文科省に抗議し、通知を撤回させよ
 
 緊急に「学童疎開」を実行させよう!
 
 福島の親たちよ 騙されるな
 
 子供たちを 直ちに遠くへ避難させよ!
 
 日本政府へ 文科省へ 原子力安全委員会へ 福島県の県庁へ 教育委員会へ 学校へ PTAへ
 
 あらゆる関係者に電話 メール等を送ろう!
 
 抗議をし かつ危険を知らせよう!
 
 全国の人々よ 学校よ 福島の子供らを迎え入れよう! 
 
      2011.4.23    藤田 勝久


参考資料●小佐古教授記者会見資料を全文掲載(NHK科学文化部ブログ)

http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/80519.html

 

 


平戸だより

2011-04-29 09:09:41 | 川越・近郊

29日  快晴

平戸・千里浜のホテルです。鄭成功の生まれたところです。これから平戸市街を散歩して長崎空港に向かいます。友人たちのもてなしを受けてまたとはないかもしれない楽しいたびになりました。感謝あるのみです。


伊万里だより

2011-04-27 06:40:04 | 出会いの旅

昨日は山下さん(池袋商時代の同僚)に有田・唐津などをゆっくり案内してもらい、夕刻、伊万里の岩本さん宅に厄介になりました。九州の旅もいよいよ終盤に近づいてきました。今日はにあんちゃんの里や鷹島を案内してもらいます。元気いっぱいです。


九州路に友人たちを訪ねて

2011-04-20 05:15:03 | 出会いの旅

 これから空路、鹿児島に向かいます。

九州に住む友人たちを鹿児島・霧島市~熊本・人吉市~佐賀・武雄市~佐賀・伊万里市と訪ねます。9泊10日の予定です。

 ●「九州路に友人たちを訪ねて」http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/daeb0d42b7077bc22691d62913ec4116

 

 「川越だより」はしばらくお休みですが、友人たちのパソコンを借りて「霧島だより」や「人吉だより」などを出せるかもしれません。

今日は第一日。大学の同級生だった田上くんの世話になります。

明日、上野原遺跡(上野原・縄文の森)を案内してもらう予定です。ここを訪ねるのは04年以来二度目です。

 ●上野原遺跡http://www.geocities.jp/murachan1948/rekisi_uenohara.html


脱原発の一票を! 統一地方選挙

2011-04-19 10:59:55 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

昨日(18日)川越市議会議員選挙の投票に行ってきました。投票日が旅行中なので期日前投票というわけです。

僕なりの投票基準。「原発利権に群がってこの列島をむちゃくちゃにした首長や議員を断罪し、脱原発社会に一歩を踏み出すリーダーたり得る人」。

 県議会議員選挙では投票基準に見合う候補者を見つけることができず、「原発の廃止を求める」と書いて投票してきました。市議選の方は選挙公報も届いておらず、誰がどういう主張をしているのかさっぱり分かりません。

 結局のところ、「社民党」の候補に投票してきました。政党として「反原発」を鮮明にしているからです。この党の北朝鮮政策はデタラメ千万で罪万死に値するとまで思っているのですが…。

 今日から始まる町村長選挙でもっとも注視しているのは高知県東洋町の沢山町長が再選されるかどうかです。4年前、原発ゴミ最終処分場の建設を阻止する市民運動の中で「反核・福祉の町づくり」を掲げて圧勝しました。

 

 ●東洋町長選挙レポートhttp://www.nc-21.co.jp/dokodemo/bbs3/sawayama/toyo-senkyo.html

 沢山町長のひととなりについては「頑固一徹で人の話を聞かない」「長続きする友達がいない」などの評判を聞いたことがあります。ぼくもブログを読んで「町長一人ががんばっているなあ」「町の人はどう思っているのだろう」などと心配することがあります。今でもブログ上で学生運動時代を思わせるような言葉遣いを平気でしているのも気がかりです。

 ほんとうの沢山町長を知らないので個人的な資質が町長にふさわしいかどうか僕にはよくは分かりません。

 しかし、この4年間沢山町長がやってきた町政は間違っていません。いや、それどころか、21世紀を生き抜く人々に希望のありかをしめす灯火になっているといっても言い過ぎではありません。

 先日、沢山さんが発した「呼びかけ」はその象徴です。

   呼びかけ

福島の方、否、東北、関東の方々はどうか東洋町に移住してきてください。
震災と原発放射能に苦しんでいる方は、東洋町で一時的でも永久的でも移住してください。

どのくらい受け入れることができるかわかりません。東洋町が人でパンクするぐらいになっても何とかするつもりです。

当面、数十戸程度ですが、宿舎と食料と衣類とは、無料で提供するつもりです。
特に子供を抱えたお母さんたちは、一刻も早く東洋町に避難してください。

  東洋町は核を拒否し、福祉の町を建設中です。

         連絡先 0887ー29-3111

 

 4年間の反原発・福祉の町造りの実績がなければ生まれなかった「よびかけ」だと思います。子育て中の若い人たちに反響を呼び起こしています。

 「高知新聞」という電力会社に魂を売った新聞が終始一貫、沢山町政を攻撃しています。東洋町の町民の判断が注目されます。

 ●東洋町長の日誌http://sawayama.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-01be.html

「よびかけ」が町民の総意であることを投票で示してくれることを願っています。

ぼくが出会ったあの四人の元お嬢さんは沢山さんに一票を投じてくれるだろうか。

 ●四人の元お嬢さんhttp://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/7c0e8b02afa1c0569d9ce045abed7422?st=1

 

 


署名運動「自分が使う電力会社を選べるようにしよう!」

2011-04-18 06:45:49 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

「自分が使う電力会社を選べるようにしよう!」という趣旨の署名運動の案内がありました。僕は協力して署名します。次のHPをご覧下さい。

http://www.shomei.tv/project-1739.html

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安曇野の旅を楽しみませんか

2011-04-17 11:37:37 | 出会いの旅

我が家の「一応庭」も連日の「猛暑」で一気に春爛漫になりました。きいちご、コリンゴが花盛りです。今朝はすっきりとよく晴れて、ぼくのベッドの目の前に張り出してきたコリンゴの花の向こうに青空が広がっています。

 それでも気分は今ひとつぱっとしません。先日の東京サイクリングの後遺症(花粉症)のせいもありますが、福島原発事故の得体の知れない影がこの国を覆っているせいかもしれません。

 このところ僕は旅行会社の営業担当のような気分です。5月14日(土)15日(日)と12回目になる「きいちご移動教室」で信州・安曇野を訪ねることになっているのですが、参加希望者が定員にほど遠いのです。一昨日の東京での営業と妻の友人たちの協力でやっと32人になったのですが、大型バスの定員45人まではまだまだです。

 先日、四国からの帰りに下見をかねて安曇野を訪ねました。白銀のアルプスの景観に圧倒されました。5月も中旬になる頃は安曇野も晩春、どういう姿をみせてくれるのでしょう?今回はあちこちに寄ることをせず、大王ワサビ園の近くにある宿を基地にしてゆっくりくつろぐ旅にしたいと思っています。

  ●宿舎「ごほーでん」http://www.0263826820.com/

 宿の近くの清流の畔に「早春賦」の歌碑もあります。このあたりを散歩するだけでも大自然に抱かれる喜びを満喫するはずです。

   ●「早春賦」http://www.youtube.com/watch?v=zrCSwQJimuk

 NHKの朝ドラ「おひさま」を見ている人には懐かしさが感じられるかもしれません。

 集客?で苦労するのは初めてです。東日本大震災による「自粛」や北信の地震、福島原発事故が影を落としているようです。「中国残留日本人孤児」の家庭では中国に退避する人が少なくありません。中国の家族から連日電話やメールで帰国をせかされて、妻が帰ってしまったという話を一昨日も聞きました。栄村などに被害をもたらした北信の地震を心配する人もいます。(安曇野は確かに同じ長野県ですが…)

 遠くに帰るところがある方はそれもいいのかもしれません。何せ、人類がそうは体験したことがない原発事故のただ中に私たちはいるのですから。とくに子どもたちを被曝させない配慮は当然です。

 企画する人間としては一人でも多くの人と喜びを共にしたいと考えます。こんな時だからこそ、大自然の恩恵に浴しながら人と人のつながりを確かめ合うのもいいものです。

 「きいちご多文化共生基金」の趣旨に同意してくれるならどなたでもけっこうです。皆さんの参加申し込みを待っています。詳しい案内は以下をご覧下さい。負担は一人5300円(大人)です。

 ●第12回きいちご移動教室http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/a3e37e58a329b7f83e99173d0f09431c

 

 


旧池袋商業高校校舎解体

2011-04-16 10:04:30 | こどもたち 学校 教育

4月15日(金)晴れ 

 今年初めての都心サイクリングに挑戦。

 恵美ちゃん(池商OG)宅に預かってもらっている愛車・順子号に乗って10時頃出発。決まっている行き先は有明(江東区)の癌研と芝(港区)の移民政策研究所。思いのままに行ってみたらこんな結果になった。王子に戻ったのは6時過ぎだった。

 

北区王子(恵美ちゃん宅)~王子3丁目クリニック(林守行さんの絵)~石神井川(桜)~北区滝野川・旧池袋商業高校~白山通り・本郷通り

~文京区東大前・馥苑~本郷通り・外堀通り・晴海通り~江東区・癌研有明病院~お台場海浜公園~レインボウブリッジ~港区芝(移民政策

研究所)~第一京浜~虎ノ門(弁護士事務所)~桜田通り・内堀通り~千鳥が淵(桜)~靖国通り・春日通り~文京区大塚(茗渓会館)~白山

通り、明治通り~北区王子(恵美ちゃん宅)

 

覚え書き

 ①恵美ちゃんのお父さんの絵が行きつけのクリニックに飾られていた。「ブナ林」。北上山地にいって何ヶ月も帰らなかったことがあり、どこかの旅館に沢山の絵が展示されていると生前に言っていたという。さてその旅館はどこにあるのか?何時かまた、探索の旅に出なければなるまい。

 ②王子駅裏の音無公園の桜に見とれているうちに自転車が石神井川沿いの桜並木に入ってしまった。それならばと池袋商業高校の跡地がどうなったかを見に行く。

 後ろ側の校舎は完全に取り壊されて更地になっているが玄関があるグラウンド側の校舎は残っている。修復して新しい学校の校舎として利用されるという。体育館とプールも活用されるらしい。校庭の桜は昔のママだ。

 来年にはフランス人学校がここに開校する。僕が18年間働いた思い出深い学校の跡に。

 ●http://blogs.yahoo.co.jp/guntosi/60339512.html

 隣の紅葉中の建物も撤去されて更地になっている。滝野川中と統合されてここに紅葉・滝野川中の新校舎が出来るという。

 遠い昔、世話になった故・八木茂夫さんの家があった辺りは木造の古い家がまだ沢山残っていて昔とそうは変わっていない。

 ③レインボウブリッジ  自転車が通れるかどうか心配だったが運良く通ることが出来た。今月末まで、自転車通行の実験をしているという。もちろん走行することは出来ない。自転車の後ろの車輪に車輪付きの下駄のようなものを履かせて押していく。管理人さんが強風を心配してくれたが、30分ほどをかけて渡った。途中でコンビニ弁当で昼食。

 ④茗渓会館。大学の同級生の富田くんが働いているので寄ってみた。20日にやはり同級の田上くんを鹿児島に訪ねるので土産話を持って行きたかった。新聞部の同級の文三郎くんも働いていた。両君と久しぶりにだべっている内に日が落ちてしまった。

 僕らが学んだ?東京教育大学は廃校になって今はない。校舎もすべて取り壊された。同窓会(茗渓会)の事務局からは母校の跡地に新しい建物が建設されるのが見えた。筑波大学関連の新校舎。

 池商といい、教育大といい、僕を育ててくれた学校の校舎もついに消え去って、思い出のみが残こされた。

 ⑤石神井川も千鳥が淵も花はほとんど散ってしまったが、この時期の桜の梢の風情もいいものだなあ。

 ●千鳥ヶ淵の桜http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/1233/Default.aspx

 走っている最中は花粉症状はほとんどでなかったが夜になって鼻がムズムズ、目覚めてしまった。

 

 


原発事故賠償に税金を使わせてはならない   河野太郎議員に学ぶ③

2011-04-15 06:26:18 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

4月14日(木)快晴  

 初夏のような一日。妻の中学(千代田区立錬成中)の同級生・岩波さんの招きで川島町のお宅に伺い、越辺(おっぺ)川近くの公園で花見。

白鳥の飛来地にも近い。越辺川の遺した三日月湖の周りが団地造成後公園になったようだ。花吹雪の中の昼食会。

埼玉県に住むようになった二人は60代になって交流を再開した。折に触れて岩波さんが自家菜園でつくった野菜を届けてくれる。岩波さんの

お母さん代わりをした叔母さんと妻の母が女学校の同級生であったという。東京の下町の古きよき時代の人間関係が今の二人にも引き継が

れているのだろう。

天神橋の袂にある菜園にも案内してもらった。僕が時々通る土手のすぐ下だった。土手は菜の花の花盛り。

 

河野太郎議員のブログ「ごまめの歯ぎしり」にこんな記事がある。

大臣が電力料金値上げを口走る前に

2011年4月 3日 

原子力環境整備促進・資金管理センターという天下り団体がある。専務理事は経産省の天下り、10人の評議員のうち8人は電力又は原子力村出身。

この団体に、電力業界は3兆円を超えるお金を積み立てている。そのうち使用済燃料再処理等積立金には6年間で2兆4491億円を積み立てた。この約4割は東京電力が消費者から徴収したお金だ。法律を変えれば、この積立金を福島原発の損害賠償に使うことができる。電気料金の値上げなどを大臣が口走る前にやれることはたくさんある。

これは再処理に使うお金だ云々と言うかもしれないが、
これだけの事故を引き起こして、まだ新規立地を進めるのか。もんじゅのこの現状を目の当たりにして、まだ、再処理を進めるのか。絵空事を言う前に、きちんと損害賠償を行わせるべきだ。

もちろんこれに加えて、電力会社は社内に数々の引当金を積み立てている。

責任を持って、政府が電力会社の賠償能力を明確にすべきではないか。
 
政府は震災からの復興のために増税などを検討し始めた。莫大な財源をどうするか?増税もやむをえないのか?しかし、はっきりしてお
かなければならないことがある。原発事故被害の賠償はすべて東電の責任であり、税金からはびた一文出してはならないということだ。政
府や東電の動きを見ているとこんな当たり前のことさえいい加減にされそうだ。
 
 賠償のためだといって電力料金の引き上げもいずれ画策し始めることだろう。このような動きを許さず、河野議員のいうように政府は電力会社の賠償能力をきちんと調べて確実に賠償をやらせなければならない。
 東電は節電対策と称してまたもコマーシャルに巨費を投じようとしているらしい。河野議員はこれから東電の損害賠償を議論しようという時に、これまでのようにコマーシャルでマスコミを黙らせようというのはとんでもない、節電を訴える必要があるならば政府広報なり、AC(電力も入っているが)でやればいい」とマスコミに資金提供するのはやめろと主張しているが明確な返事はないという。
この期に及んでも社長が柏崎刈羽原発の運転再開を言挙げするなど東電の傲慢な経営姿勢には何の変化も見られない。裏に政府(経済産業省)がついているからでもあろう。賠償を巡る政府と東電の動きから目を離してはならない。

 


「誤ったエネルギー政策」の転換  河野太郎議員に学ぶ②

2011-04-14 05:56:14 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

 東京電力福島第1原子力発電所事故評価が、最高の「レベル7」に引き上げられた.。原発周辺には10年か、20年は住めないという首相の発言も伝えられた。僕は政府も事態の深刻さをやっと認めたのかと思ったが首相発言の方は松本健一内閣官房参与の発言と訂正された。きちんとした判断を示せず、おたおたしているばかりの政府の姿勢を象徴している。

 これからのエネルギー政策についても同様である。これほどの事態に直面してもこれ以上の原発はもう作らない、増設計画は撤回するとも言えないのだ。

 自民党の河野太郎議員がはっきりとした判断とエネルギー政策の転換を主張している。「今後、原発の新規立地はできないし、政治的な決断で原発の新規立地を止めるべきだ。この場合、40年で原発を廃炉にするということを考えると、ほぼ2050年までに日本の原発は止まることになる。」

 歴代の自民党政府と議員たちこそ今日の事態を招いた張本人だが、その中枢に(「幹事長代理」)このような提言をする人が居ることに僕は敬意を表する。民主党の議員たちの動きが僕には見えてこない。何をしているのだろう。

 民主党は今こそはっきりとエネルギー政策の転換をかかげ、電力会社・経産省・御用学者・原発族議員ら「原発タリバン」と対決しなくてはならない。河野議員の提言に学び心ある議員たちが決起することを願う。

 

 

 

再生可能エネルギー100%を目指す

2011年3月31日 22:16
311以後、日本の、そして世界のエネルギー戦略は変わらざるを得ない。

特に日本のこれまでの誤ったエネルギー政策は転換されねばならない。

エネルギー政策を転換するという強い政治のリーダーシップの下、それを実現するための合意形成とルール作り、そして技術開発が求められる。

今後、原発の新規立地はできないし、政治的な決断で原発の新規立地を止めるべきだ。この場合、40年で原発を廃炉にするということを考えると、ほぼ2050年までに日本の原発は止まることになる。

具体的には、2020年までに20%の省エネ・節電を実現し、廃炉になる原子力の分を天然ガスと再生可能エネルギーで補っていく。

          2010    2020
省エネ          -     20%
再生可能エネルギー  10%     30% (37%)
原子力        25%     10% (13%)
天然ガス       25%     25% (32%)
石油石炭       40%     15% (18%)
( )内は2020年の電力構成に占める割合

最終的には、さらに省エネを進めながら、再生可能エネルギー100%を実現する。

欧州気候フォーラム、ドイツ環境諮問委員会、欧州再生可能エネルギー協会、ドイツ連邦環境庁などが再生可能エネルギー100%のシナリオを掲げ始めているが、その多くは2050年に再生可能エネルギー100%を打ち出している。

日本も、政治主導で2050年に再生可能エネルギー100%を目指し、そのための合意形成やルール作り、そして技術開発を進めるべきだ。

2005年、太陽光発電の年間生産量は、1759MW、日本のシェアは47%だった。それが、経産省と電力会社、与野党の原発族の誤った政策により、坂道を転がり落ちるように地位を失っていった。
       年間生産量  日本のシェア
2005  1759MW   47%
2007  4729MW   25%
2008  7350MW   18%
2009 10000MW以上 12%

この10年、全世界の自然エネルギーへの投資は、驚くべき勢いで増えている。
2002   220億ドル
2003   270
2004   350
2005   600
2006   930
2007  1480
2008  1550
2009  1865
2010  2430

2010年末に全世界の風力発電の設備容量は1億9千万KW、それに対して原発は3億8千万キロワット。このまま推移すれば、あと5年で風力発電の設備容量は原子力発電の設備容量を追い抜くことになる。実際は、市場の拡大により、あと3年で風力と原子力の設備容量は逆転するだろう。

日本の外では、再生可能エネルギーが驚くべき勢いで伸びている。原発タリバンによる反再生可能エネルギープロパガンダから日本を解き放たなければならい。

おぞましい現実  福島第一原発・元モニターの証言

2011-04-13 10:55:28 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

 

4月12日(火)晴れ

 好天に誘われて川越公園の散歩。花はまさに満開、一部は花吹雪。

 夜、お隣のご夫婦が来てくれて食卓を囲む。花巻に住む娘さん一家も地震の被害はたいしたことはなかったらしい。

 珍しく少し飲んだためか、花粉症状が出る。

 今年はスギ花粉の量が多いとかで3月は閉じこもりだった。外出するとすぐに目がかゆくなった。

 不思議なことに四国に滞在中はほとんど何の影響もなかった。瀬戸内海を渡って尾道の千光寺に登ったあたりからやや

 影響が出始めたが長野県の安曇野でもたいしたことはなかった。

 スギ花粉の飛散は峠を越し、ヒノキが主体になってきたせいか、僕の花粉症は3月ほどのことはない。それでも鼻がグズ

 グズ、目がショボショボ。 

 梅から桜まで、春を迎える喜びに心弾む季節が台無しになってしまった。

 言うまでもないことだが「自然現象」ではない。人災である。1960年代に政府が進めた「拡大造林政策」の失敗による。

 ブナやナラなどの自然林や原生林を皆伐し、スギやヒノキを植林した。木材の輸入が自由化されたあと山は放置され、

 荒廃して「死の森」になってしまった。ひょろひょろのスギやヒノキがそれでも子孫を残そうと懸命に花粉をまき散らせてい

 るのだ。

 花粉症でどれほどの人が苦しんでいるのか分からないが、対症療法で薬屋が儲かるだけで、森を再生させる根本的治

 療は遅々として進まない。役人(林野庁)と学者(林学)企業(製紙業など)が手を組んでやったことだが、責任を取る人は

 誰もいない。損害を賠償してくれる人もいない。

 それでも花粉症はまだましである。すぐに症状が出るので何らかの対策をとることができる。期間も限られている。

 

 原発から出る放射能による被害はこうはいかない。急激な被曝は別にして、被害を自覚することがむずかしい。発症は

 何十年も先のことだったりする。

 だから、私たちはよっぽど心してかからなければならない。電力会社と御用学者と政府の言うままに「原発安全神話」に

 洗脳されてしまったら取り返しのつかないことになる。それがこの春、現実のことになった。

 娘に教えられて福島県浪江町から大阪に避難している人の話を聞いた。東電の術中にはまって安全神話の伝道

 者になっていた方(保育士)の生々しい話である。おぞましい現実の一端を知ることも無意味ではあるまい。

 

 ●東日本大震災 福島第一原発元モニターからの証言

http://www.youtube.com/watch?v=EcF_75slgwk

 


井戸川克隆双葉町長

2011-04-12 10:26:24 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

震災から1ヶ月が経った昨日、NHKで福島第一原発が立地する福島県双葉町の井戸川町長の談話が流れていました。町民にやっとほんとうのことを言い始めたのかと思いました。

双葉町長 避難は数年以上か

4月11日 20時16分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、埼玉県加須市に町民およそ1400人が避難している福島県双葉町の井戸川克隆町長は、震災から1か月の11日、NHKのインタビューに答え、「町に帰れたとしても何年も先になると」と述べ、避難生活が数年以上に及ぶことを前提に、町民の雇用や住宅の支援が必要だという考えを示しました

この中で井戸川町長は「町民からは双葉町に早く戻りたいという声が聞かれるが、双葉町は福島第一原発にとても近いところにあり、放射線の影響が大きいので、町民の安全を考えるとそう簡単には帰れないと思う。想像ではあるが、帰れたとしても何年も先になると思う」と述べました。また、町民の間からせめて福島県内に戻りたいという声が上がっていることについて「避難先では町民一人一人が仕事を見つけ、生計を立てていかないといけないが、福島では双葉町の人たちを吸収できるだけの雇用の場はないと思う。町民には加須市を拠点にもっと長いスパンで生活していくことを考えてほしい」と話しました。そのうえで井戸川町長は「今の避難所では、町民のプライバシー確保の問題が出てくると思うので、今後は仮設住宅の建設や住宅を借り上げるなどの対策を考えていきたい。町民には自立した生活を送れるよう頑張ってほしいし、そのためにできるかぎりの支援をしていきたい」と述べ、避難生活が数年以上に及ぶことを前提に、町民の雇用や住宅の支援が必要だという考えを示しました。(NHK)

 

僕のような門外漢が考えても果たして双葉町を再興できるかどうか、大いに疑問です。放射能汚染の被害は深刻で三宅島や大島(火山噴火)のようにはいきません。帰れるかどうか、あてはないのです。

 にもかかわらず、TVで聞く町民の声がノーテンキなのは町長をはじめとする町のリーダーたちが無責任で、行き当たりばったりの発言や行動を繰り返してきたからだと僕は思ってきました。二つの例を紹介します。

(例一) 帰郷し復興、強い決意 埼玉へ役場移転の福島・双葉町長

2011年3月21日21時39分

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写真:さいたま市中央区の施設で、臨時町役場の連絡先を手に記者団の質問に答える福島県双葉町の井戸川克隆町長=21日午後1時45分、関根慎一撮影拡大さいたま市中央区の施設で、臨時町役場の連絡先を手に記者団の質問に答える福島県双葉町の井戸川克隆町長=21日午後1時45分、関根慎一撮影

                          東京電力福島第一原子力発電所の事故で、役場機能ごとさいたま市に避難した福島県双葉町の井戸川克隆町長が21日、「帰りたい。全町民が共有している」と述べ、いずれ福島に戻って町の復興を目指す決意を強調した。民主党の岡田克也幹事長は、国の全面的な支援を約束した。

 原発に隣接する福島県内の8町村が役場機能を含めた全体避難をしている。井戸川町長は、さいたま市の避難施設を視察した岡田氏に対して、帰郷に向けた財政面などでの支援を要請した。

 井戸川町長は会談後、記者団に対し、さいたま市での集団避難生活について「我々が先遣隊として住みやすい地域づくりを進めたい。全国に散らばった町民も(さいたま市に)戻ってくると思う」と述べた。さいたま市に避難した住民約1200人を中心に町民の再結集を図る考えだ。双葉町に戻る時期については、他の被災自治体と調整しながら検討する意向を示した。

 岡田氏は、2000年に噴火に見舞われた三宅島の全島避難を例に、「町ごと移転して、しばらく何年間かやっていただくことを、国として後押しできればと思う。いろんな負担が自治体にかかるが、国がピシッと見る」と述べ、支援を約束した。(朝日新聞)

    

 (例二)原発増設見直し「時期尚早」 河瀬全原協会長、官邸に要望 

(2011年4月5日午前7時30分)

拡大原発の緊急安全対策を松下副大臣(立っている中央左)に要請する河瀬敦賀市長(同左から2人目)ら=4日、経産省原発の緊急安全対策を松下副大臣(立っている中央左)に要請する河瀬敦賀市長(同左から2人目)ら=4日、経産省

 東京電力福島第1原発の事故を受け、全国原子力発電所所在市町村協議会(全原協)会長の河瀬一治・福井県敦賀市長らは4日、首相官邸で福山哲郎内閣官房副長官らに会い、菅直人首相宛ての要望書を提出した。まず原発事故の事態の収束に取り組むとともに、緊急時の代替電源確保などを要請。首相が原発増設計画の見直し方針を示している点に関しては、時期尚早との思いを伝えた。

 河瀬市長や山口治太郎美浜町長、福島県双葉町の井戸川克隆町長ら全国3市4町の8人が首相官邸を訪れ、福山副長官、芝博一首相補佐官に7項目を要請。原発災害の早期の収束や緊急安全対策の実施、徹底的な原因究明と対策などを求めた。県原子力発電所所在地市町協議会としても同時に、安全確保など6項目を要請した。

 エネルギー基本計画の見直し方針について河瀬市長は「国としてぶれないエネルギー政策をやってほしい」と要請。福山副長官は「まずは災害の復旧支援、事態の収束に全力を挙げる」と話す一方、エネルギー政策見直し論議には触れなかった。

 要請後、河瀬市長は記者団に「あくまで今は事故の収束、原因究明などが最優先課題」と強調。「住民の多くが雇用などで原発に関わる自治体にとって、原発廃止はあり得ない。政府には想定外を想定内に変える安全対策をしてほしい」と述べた。

 経済産業省では松下忠洋副大臣に同様の安全対策を求めた。松下副大臣は「要望を一つ一つ十分受け止め、事故原因を含めしっかり検証したい」と答えた。原発をめぐる今後の対応では「みなさん(原発立地地域)の意見を聞き、相談させてもらいたい」と述べ、今は事態の収束、安全対策などに優先的に取り組む意向を示した。

 民主党本部で副幹事長の糸川正晃衆院議員にも要請書を渡した。

 政府は、2030年までに原発を現状より14基以上増やすなど、原子力の積極的な利用拡大を図るとするエネルギー基本計画を閣議決定。今回の事故を受け、菅首相は3月31日、基本計画を白紙にして見直す方針を表明した。日本原電敦賀原発3、4号機増設も影響を受ける可能性がある。(福井新聞)

 双葉町は原発依存の町造りの果てに財政が破綻寸前となり、東電に原発増設(7・8号機)を求めてきました。放射能地獄にたたき落とされても町民の中に甘い夢を追い求める人がいるのは井戸川町長の行動と無縁ではないでしょう。

 町長が今しなければならないことは何か。このような現実を招いた責任を明らかにし、何よりも東電に落とし前をつけてもらうことです。東電にはカネもあれば土地もあるはずです。自然災害ではないのです。何でもかんでも政府に要求するのは筋違いです。

 地方自治体の長や議員の選挙のただ中です。国や巨大企業にすがっていたら町も命もなくなってしまいかねないことを学びました。何とかして独立自尊の町造りのリーダーを生み出したいものです。

 

 

 


御礼 「川越だより」四周年

2011-04-12 08:31:59 | 父・家族・自分

2007年3月29日、室戸高校の甲子園での活躍に鼓舞されて第一報を発行して以来、4年あまりが経ちました。41年勤めた都立高校退職にあたり、このような素敵な場を娘がプレゼントしてくれました。闘病を余儀なくされて社会的活動が困難になった時期でもあり、僕にはおおいなる救いになったと思われます。

 続いているのはつきあってくださる読者がおられるからです。「ありがとうございます」。

ごらんのように僕の人生は行き当たりばったりです。これからも多くの人の世話になり、迷惑もかけます。「どうぞよろしくおねがいします」。

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