川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

 在日コリアンよ、日本人よ、これでいいのか!

2010-12-31 16:33:06 | 韓国・北朝鮮

朝鮮高級学校OBの元智慧さんが『光射せ!』6号(12月6日刊)に「朝鮮学校の『民族教育』は授業料無償化に値しない」と題した手記を寄せている。

 元さんの15年に及ぶ朝鮮学校体験に基づく内部告発の内容は「川越だより」でも紹介したのでまだ読んでいない方はぜひ眼を通してほしい。

●「朝鮮学校と私」http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/585213181621b97215dbe4c7971d5c15

 年の瀬に読んだ新しい手記の結びの文章に僕は心を動かされた。ここに紹介して元さんからのメッセージをしっかりと受けとめたい。

    在日同胞も声をあげるべき

 北朝鮮の世襲後継がおこなわれ国際世論の非難を浴びるなか、在日社会も変化しなければならない時が来ている。(略)

 私は、ほかではない、在日同胞にもの申したい。

 これまで、在日が歩んできた道程は厳しいものであった。

 拉致事件以降、韓国籍に変える人、帰化した人は数知れず、それはそれで可能な限りの抵抗であるという見方もできるが、私はやはり自分さえ関わらなければよい、という在日の在り方にも疑問を呈する。

 在日の皆様(帰化した人も含めて)、拉致事件をこのまま何も進展がないまま放っておくつもりですか?

 北朝鮮のような野蛮な国家を、ただ眺めているだけですか?朝鮮総連の実態を内外に告発するべきではないですか?

 そのような邪悪なものから、わが子を守るべきではないですか?ただ組織から離れて自分の道を歩めば、それでよいのですか?そして、何も行動を起こさないつもりですか?

 日本の方にも問いたい。

 われわれのすぐ傍らにこのような学校という名の工作員養成所が存在するというのは、恐ろしい限りではありませんか?無償化云々以前に、存在そのものを消す必要があると思いませんか?

 少なくとも、往時の純粋な在日同胞のための誇り高き教育を取り戻せないのであれば、総連や民族教育は害悪である以外のなにものでもない。

 私は、授業料無償化の議論より、在日のための組織ではない、北朝鮮のためのスパイ組織を消滅させなばならないことが喫緊であると確信する(もちろん、さしあたっては無償化断乎反対である)。

 心ある在日同胞の皆さん、今こそ立ち上がろうではありませんか!

 そして、心ある日本の皆様から、そのためのお力添えをいただきたい所存である。

 ●「光射せ!」第6号http://hrnk.trycomp.net/hikarilist.php  

 

 


2010 身の回りの十大ニュース

2010-12-30 07:50:07 | 父・家族・自分

●左肺摘出手術から5年。  

 5年生存率30%と言われていたが12月9日に5年になった。右肺への転移からは3年、抗がん剤の薬効で小康状態が続く。抗がん剤の副作用でダメージを受けていた腎臓の機能も正常になった。

 ●ニュースJAPAN/がん医療の現場vol.10 『ダブルチェックを疑え 健診の実態』で僕にかかわる医療過誤が全国放送される。

 ●映画『クロッシング』の上映を応援。

 北朝鮮・金王朝の比類なき独裁体制下の民衆の塗炭の苦しみを描く。「川越だより」の記事を『民団新聞』や左派系のブログが紹介してくれたりした。

 ●朝鮮高級学校授業料無償化に反対する。

 金王朝の工作員養成教育機関を国費で支援するというから驚く。左派・「人権派」から菅民主党政権まで「狂っている」としか言いようがない。萩原の兄やんの朝高歴史教科書翻訳刊行はタイムリーで敵に打撃を与えた。僕は元智慧くんの15年にわたる朝鮮学校被教育体験に基づくすぐれた内部告発文の紹介に努める。

 
 ●李さん一家と南伊豆で過ごす。

 北朝鮮を脱出してきた少年・カンちゃんたちとの交流もそろそろ2年になる。姉弟とも子どもの持つ可能性を感じさせてくれ、ぼくの希望の星だ。8月に南伊豆の友人の別荘に世話になり一家とまたとない楽しいひと時を過ごした。友人たちには感謝のほかはない。

 ●岩波さんが時々届けてくれる野菜で食卓が賑わう。

 隣町に住む妻の中学時代の同級生の岩波さんが家庭菜園で採れた新鮮な野菜を時々届けてくれる。都心(東京・神田)で育った同級生の半世紀ぶりの再会がもたらした福音でもある。長屋住まいだから日頃隣近所からの差し入れもあり、妻は嬉しい悲鳴? 柿を堪能する日々が続いて僕は大満足。ありがたい。

 ●ベッドを利用する生活始まる。

 市の資源化センターで買ったベッドで寝起きする生活が始まった。2階に上がらなくてもよくなって楽になった。娘が机も付けてくれたので起きるとそのままパソコンに向かうことができる。右手をのばすと睡眠を誘う音楽(忠幸さんが差し入れてくれたアイルランドの曲)のスイッチが入る。

 ●びっくり!和歌山の穂谷さん京都を案内してくれる。

 ブログが和歌山に住む主治医の「オイトウ」(土佐弁でイトコ)と結び付けてくれた。この人には京都も地元らしい。スゴイ。びっくりした。

 ●新河岸川・小畔川・荒川などの源流部から河口(合流点)までを探索する。

 暇にまかせて周辺の河川の堤防上をママチャリで走り回った。源流や河口をめざすのは楽しい。荒川源流部の生態系の素晴らしさに感動して知事に自転車道の整備を提案した。

 人々が自然に生かされているという実感・思想を持つようにならない限り、この人倫の荒廃を食い止めることはできないだろう。自転車の散歩、ぼくはこれで助かった。

 ●北上川探索の旅が一段落。

 「やはらかに 柳青める 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けと如くに」。

 中学生の時からあこがれた北上の流れ。昨年の河口部(石巻・登米)に続き、今年は4月に中流部(水沢・北上・花巻)、8月に上流部(盛岡・岩手町)を訪ねる。啄木、賢治はもちろんのことだが先住民・蝦夷の物語は興味深い。水沢の若者たちの踊りもよかったなあ。

http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/b82035534fd5c98fc0049c3606f4d502 


知友の声(Ⅲ)ニュースJAPAN「レントゲン見落としの実態」

2010-12-29 08:08:35 | 父・家族・自分
昨日は所用で東京の霞が関界隈を歩きました。国会、首相官邸前を通って永田町駅から帰途につきました。文部科学省、衆参議員会館などが新しく巨大なビルになっています。
 「文部省なんぞはいらない。そんな無駄な役所がなぜますます巨大化するのか。民主党よ、答えよ。」 一人憤慨しそうです。
 議員会館通りではツルツルの議員たちの顔が浮かんできてしまいます。この国の政治に絶望感を禁じえない年の暮れです。民主党の議員たちの罪は大きい。


 ニュースJAPAN「レントゲン見落としの実態」を見落とした友人たちからもyoutube
で見たとメールが届きました。ありがとうございます。
 



●奏太ママ日記
http://ameblo.jp/souta24/entry-10743506346.html

●道標ない旅http://blog.livedoor.jp/ptjys132/

●Oくん(池袋商高OB)

ニュースJAPAN見ました。
実は昨年12月26日に幼なじみの一人しか居ない大親友を亡くしましました。突然咳き込み入院先で息を引き取りました。原因不明で司法解剖を依頼し4ヶ月後に結果が出て地中にいる菌が肺で増殖し、肺機能の低下が死因でした。過労による衰弱が原因だそうです。

自分も春の健診で肺にカゲが有り、再検査となりました。…心配で再検査に大きな総合病院に行きました。三十代位の女医の態度が横柄で酷く腹がたち途中で帰りました。妻にはナイショです。…来春には受診します。
今夜は日付が替わりり次第、亡き親友を偲んで妹宛にメールをします。鈴木先生も何とか長生きをしてください。
せがれが大学入学したら川越に行きます。親友が好きだったオートバイで行きたいと思います。それでは。おやすみなさい(*^o^*)/~

●Kさん(元同僚 都立高校教員)

先ずは先生のお元気そうな様子に安心しましたが、
読影責任者である(推定!?)83歳開業医までの下請けの構図に
日本社会に有り勝ちな無責任体制の典型を見た思いがしました。

丸木美術館には未だ足を運んでいませんが
近いうちに是非と思っております。

お元気で。
良い御年を。

●賢二くん(高校同級生)

昨日は貴重なフィルム早速に有難う御座いました。まさか君の
身にこんな事があったとは夢にも思いませんでした。

同窓会でも、何時も元気で活躍されている会報からも想像
だに出来ない日々が有ったことを。
私にとりましても、家族にとりましても、本当に貴重な映像に
なりました。

別の角度から一言、主演の君の 落ち着いた 説得力のある
話し振りや、助演の中川君の癌研有明病院医院長としての
説明は まさに真に迫るものが有り、視聴者をして大きな感銘
を与えたと思います。

術後5年目の2010年がいよいよ終わろうとしております。
来年もお互いに元気で頑張りたいものです。どうかお身体
大切に良いお年をお迎え下さい。


●剛さん(友人 都立高校教員)

ニュースJAPANのがん検診の特集、見ました。非常によくわかる番組のつく
りになっていたと思います。啓介さんの思いも、よく伝わってきました。関東中
央病院の院長らが最初に謝罪に来たときに立ち合わせていただきましたが、あの
ときの謝罪の言葉はなんだったのか、改めて怒りがこみ上げてきました。できれ
ば院長や診断した医師の言葉が聞きたかったですね。それにしても、80過ぎの
医者が一人で何百枚ものレントゲン画像を診断していたなんて、ほかにも見逃さ
れていた人がいたのではないかと疑心暗鬼になります。また、関中以外の病院で
も、同じようなことが行われていないか、気になります。まずは、啓介さんの先
日の検査結果が良好とのことで、ほっとしましたが。

 ●一夫さん(元同僚)

ユーチューブを拝見しました

当時のことが思い出されました

これで少しは事件の真相が
社会に問いかける機会になったと
安堵しました

ありがとう

でも、安心と安全は、健康のみならず多くのことがまだまだ
おざなり状態です。おおいに不安を感じて生きています

寒さ厳しくなる折、お身体を大切に

 
●信夫くん(高校同級生)

今日やっとyoutubeの取り込みができて、じっくり拝見しました。

80才台の開業医一人での読み取りで、その上部重層は全てトンネルだった
なんて考えられないことです。また最終責任は関東中央病院にあるのに、お
詫びだけで済まそうだなんて到底許せません。

でも、これを見てまたこんな現実を目の当たりにしたことで、患者側に自衛
の心が生まれたことはせめてもの救い、ということでしょうか?
これから先、せいぜい健さんに再発を監視してもらいましょうや。

今日は数え日の29日ですね。心から鈴木さんの来年のご健勝お祈り致します。







年の瀬に

2010-12-28 05:56:55 | 父・家族・自分
 12月27日(月)晴

 ●午後川越公園の散歩中、池の周りのベンチから聞こえる同世代の男女の会話に「宇和」「高知」などの言葉が頻繁に出てくるので近寄ってみた。男性は西土佐町江川崎の出身だが奥さんが女性と同じ愛媛県宇和町の出身だという。ここで偶然出会ったらしい。僕も話に加えてもらった。今年は「龍馬」(土佐高知出身)と「秋山兄弟」(伊予松山出身)が日本中を賑わわせた。年末の川越公園で私たちも故郷への思いを語り合った。

 男性は県からの委託事業で公園の池の外来魚にかかわる調査に従事中だという。そういえばしばらく前から「調査員」という腕章を巻いた釣り人をよく見かけるようになった。外来魚が生態系を壊す実態はよく聞くが公園の池でも問題になっているのか。

 釣り好きの男性にはまたとないアルバイトだという。四万十川のほとりで育った人だ。釣りにかけては相当な腕前で調査員として見込まれたのに違いない。

 ●夕方、省三くんのお連れ合いからハガキをもらったので電話で弔意を伝えた。省三くんは薬品会社を退職後、調剤薬局チェーンを起業し軌道に乗ってきたところだったという。還暦を迎えこれから夫婦で旅行などを楽しもうという時の急逝だった。葬儀は30日で、最期の時をゆっくり過ごせるのはありがたいと言っておられた。「がんばってください」。

 ●Aさんからの電話で先日の母子再会の様子を聞いた。明子さんが「川越だより」の記事を紹介してくれたと喜んでいる。僕も一役買うことができて本当によかったなあ。いつか、この記事を子どもたちに読んでもらって新しいお姉さんを紹介したいと言っていた。

 思えば今年は僕の「娘」たちに大きな変化があった年だ。順子と貴子は母を見送る大事業をやり終えた。Aは宿願の母子再会を実現できた。それぞれが大事な仕事を精いっぱいやり遂げて次のステップに踏み出すことができる。

 

家族葬

2010-12-27 10:55:42 | 友人たち
【川越だより】のアクセス・ランキング

 過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)

   日付   閲覧数 訪問者数 ランキング
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2010.12.24(金) 754 PV 242 IP 4006 位 / 1512823ブログ
2010.12.23(木) 818 PV 241 IP 3880 位 / 1512522ブログ
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  過去3週間の閲覧数・訪問者数とランキング(週別)

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トータルアクセス数

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25日(土)晴 26日(日)晴

 順子(すんじゃ)のオモニの通夜と葬儀で荒川区荒川に一泊二日の旅をしました。

マンションの一室にきれいな花で飾られた祭壇が設けられました。この世から解放されたオモニの顔は尊厳に満ちていて僕はとっさに「刀自」という言葉を思い起こしました。

 オモニの3人の娘とその家族が集いました。孫が11人、ひ孫が2人。年寄ばかりの葬式に慣れている身には賑やかでいいものです。初めて出会ういとこ同士もいるようです。おばあちゃんの葬式ということでみんなが駆けつけてきたのでしょう。

 苦労の多い人生でしたが最後は孫やひ孫のただなかにいることができました。郭正順さん、よかったですね。
 
 こんなに一族全員がそろうことはまたとはないかもしれません。告別式の読経(在日コリアンのお坊さんが朝鮮語で読みます)が終わった後で記念写真を撮りました。(僕が手伝った唯一の仕事)。

 14年間の長い闘病でした。順子とお連れ合いの泰英くんには頭が下がります。すべてが終わった後二人の労をねぎらって握手して別れてきました。順子は妻と抱き合っています。人生の大仕事をしっかりとやり終えたのです。

 通夜の夜はOさんの家にとめてもらい、日曜日、葬式までの間に荒川自然公園を散歩しました。東京都下水道局三河島処理場の上部に人工の丘状地盤を作り公園にしたものですがその広大さにはびっくり。

 ●荒川自然公園http://www.geocities.jp/alive_suien3/i090410.htm

 僕は1970年代から荒川区には縁が深く、処理場のあるあたりにも何度か来てはいるのにこんな立派な公園になっているとは想像もしなかったのです。Oさんの話では下水処理場を受け入れたおかげで荒川区の水洗化が早く進んだということですが、当初は悪臭に悩まされたはずです。技術の進歩と公園化のおかげで今では格好の憩いの場になっています。

 隅田川の堤の整備も進み高層マンションが林立しています。それでも三河島駅周辺は昔のままで東京の大いなる「田舎」です。「人情」のほうはどうなっているのでしょうか。

 


ニュースJAPAN/がん医療の現場vol.10 『ダブルチェックを疑え 健診の実態』

2010-12-26 18:51:48 | 父・家族・自分
 順子のオモニの野辺の送りから先ほど帰ってきました。友人が先日のTV放送の画面が
youtubeに登載されておることを伝えてくれました。見逃したという方もおられるので早速お知らせします。みすぼらしくはなりましたが元気な姿を見ていただけるのは幸いです。

 青い文字をクリックすると画像が出てきます。


●ニュースJAPAN/がん医療の現場vol.10 『ダブルチェックを疑え 健診の実態』
http://www.youtube.com/watch?v=BG9uiim3u7o&feature=youtube_gdata_player


 友人は自身のブログでも紹介してくれました。

●「人間の証明」http://blog.livedoor.jp/ptjys132/archives/51701525.html

「ガン医療の現場」

2010-12-25 06:52:02 | 父・家族・自分
「ニュースJAPAN」の「ガン医療の現場」シリーズで放映された映像がyoutubeなどで見られます。関心がある方はご覧になってください。

 僕の例が紹介されたvol.10もいずれ見られるかも知れませんね。

 
「時代のカルテ ガン医療の現場」

●vol.5 『外科医の警告~肺がんからの生還』
http://videos.wittysparks.com/id/708016761#

●vol.6『レントゲン検診の限界』
http://www.yidio.com/japan-vol6-/id/981028684

●vol.7『臨床医語るレントゲン検診の真実』
http://www.youtube.com/watch?v=Ga9vSznh8eY
●vol.8 『闘病8年の視点 検診への疑問』
http://www.youtube.com/watch?v=WeznMiRD2nE

●vol.9 『早期発見に挑む地方の気骨』
http://www.youtube.com/watch?v=RhbyOxnTvWg



●vol.1~vol.4

http://www.fujitv.co.jp/nj/jidai_no_chart/jidai_no_chart_cancer.html

省三くんの訃報

2010-12-25 06:36:45 | 友人たち
 12月24日(金)晴れ

 夜、いち代さんから藤井省三くん(大島高校1969年3月卒業)の訃報がもたらされた。思いもしなかったことだ。僕が教員生活の最初にHR担任した51人のメンバーの一人だ。

 2007年12月1日、門井豊秋くんの墓参を兼ねて大島でクラス会があった。このときに珍しく会って「ガンを克服」した話を聞いたのではなかったのか。

 僕とは9歳違いだからこのクラスの人たちも今年還暦を迎えたはずだ。病に侵される人が出てくるのは仕方がないが交流を深めて励ましあって生き抜いてほしいと思わずにはいられない。省三くんの冥福を祈ります。(合掌)

 「FNNニュース」に先日の「ニュースJAPAN」の放送内容が紹介されていた。僕の写真が付いている。見逃した方はご覧になってください。

●レントゲン検診で肺がん見落としの裏に潜んでいた衝撃の実態を取材しました。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00190019.html

順子のオモニ逝く

2010-12-24 10:27:52 | 友人たち
 12月23日(祝)晴れ 

 北風が強いのでどこにも行けず、午前中は先日の高校のクラス会の集合写真などをクラスメートに発送するしごと。これで幹事としての役目は終わったかな。

 午後はお使いに出たついでに久しぶりに図書館に寄る。目立つ所に『くじら組』(山本一力著・文芸春秋)が置いてあったので借りることにする。

 ●「くじら組」http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163279800

 江戸から明治末期まで僕の父祖たちが働いた「津呂組」の物語だ。新聞連載中に高校の同級生の一郎くんが切り抜いて読ませてくれた。年の暮れにもう一度味わってみよう。

 夕刻、順子(すんじゃ)のオモニ・郭正順(岩田秋子)さんが亡くなったという報せがあった。10余年にわたる闘病だった。苦労の多い人生を「なにくそ」と生き抜いてこられた。昭和16年(1941年)14歳で単身渡日したという。

 ●「順子のオモニを見舞う」http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/8d8a5e7c78afc20573b0a0465b492935

 

 僕は東京に出てきてから「故郷・土佐」を識るようになり、年を重ねるにつれて深く愛するようになった。

 龍馬も慎太郎も兆民も秋水も槇村浩も…。吉野、仁淀(によど)、物部(ものべ)、奈半利(なはり)、四万十などの河川、魚梁瀬(やなせ)・千本山などの素晴らしい森。父母とともに訪ねた足摺、大堂・柏島、宿毛湾の風光は特に忘れられない。大人になって再び出会って親交を回復した友人たちのことはいうまでもない。

 故郷に、いや父母にさえ、再び抱かれることのなかった人の思いとはどんなものだったのであろうか。
 
 聞こうと思えばいくらでも話してくれただろう。僕はその機会を永遠に失ってしまった。

 土曜と日曜は順子の家族と共に過ごして野辺の送りの一員とさせてもらいます。(合掌)

 

知友の声(Ⅱ)ニュースJAPAN「レントゲン見落としの実態」

2010-12-23 07:40:18 | 父・家族・自分
 22日(水)あったかい一日。

 近所のコンビニに行ったら中年の店員さんに声をかけられました。TVを見た友人が写メールを送ってきたと言って僕が写っている画像を見せてくれました。ご自分はみられなかったが関心があるので友人たちと話題にしているとのことでした。

 妻は近所のスーパーで店員さんに声を掛けられたそうです。真夜中のTVなのに見る人は結構いるんですね。僕は川越に42年近く住んでいるのですがペーパー市民で知り合いと言える人はほんのわずかです。声をかけられるなんてほとんど初めての体験です。

 溝渕の兄やん・淑子さん(高知・親戚)、功子さん(室戸岬小同級生)、房子さん(文京高・佐和子ちゃんのお母さん)秋子さん(残留孤児2世)などから憤りと激励の電話をもらいました。

 知友からのメールでのメッセージ(Ⅱ)です。勝手ながら紹介させてもらいます。一部をカットさせてもらった場合もあります。ごめんなさい。みんなの声に励まされて気力も体力も好調です。


●多美子さん(文京高OG)

こんにちわ~!!

昨日のテレビ番組観ました!!

母と一緒にみて、「先生すごいな~」と話していました。

すごくかっこいいです!!

先生のおかげで、救われる命があるんだろうと思います。

先生のこと、ブログで紹介できたらな~と思っています!!

のりこさんも、ちょくちょくうつっていて嬉しかったです!!



こちらは、楽しく育児しています!

日に日に成長するわが子とニコニコ生活を送っています!

ママ友もたくさんできました!

明日もクリスマス会をやります!!

またブログにのせますので、よんでください!

寒いので体に気をつけて、くれぐれも無理をしませんよに・・・(笑)

●秋山くん(池袋商高OB)

応援してるよ。でも、無理はしすぎないように
こんどみんなで会いましょう
楽しみにしてます

●内山さん(友人 元県立高校教員)

苦労されたんですね。出来るだけ長生きをしてください。

 ●雅子さん(友人 元都立高校教員)

 テレビ、録画しておいたものを今見終わったところです。大変参考になりました。

 というのも、私は12月1日に受けた肺がん検診の結果が数日前に届き、疑わしいので、精密検査を受けるようにとの指示が出ているんです。
 
 1月4日に○○病院の呼吸器内科で受診することになり、今日検査した○○区の健診センターからレントゲン写真と紹介状を渡されたところです。

 昨年は○●ですごし、今年2月に帰国し、3月に△△病院で人間ドックを受け、その時には異常なしだったのですが、先日乳がん検診のついでに軽い気持ちで肺がん検査もうけたところこのような展開になりました。

 まあ、もしがんが存在していても、早期発見だと思っているのですが、△△病院で見落とされていたら、エライことですねー。周りにも喫煙者はいないし、最も可能性の低いと思っていた部位で引っかかるとは。

 もし存在していたら、3月の検査の写真を取り寄せるつもりになりました。また結果が出次第、ご教示を仰ぎます。

 お体を大切に、よい年越しをされますように。

 
 ●FANくん(友人)

 ニュースJAPAN、拝見。
しばらく、言葉を失いました…。
これが、現実なんですね(-_-;)

私のブログでも、訴え告発したいと考えています。

しかし、医療とは何なのでしょうか…。

 ●呉さん(友人)

TV放送を拝見しました。

先生が癌に侵されていることを聞いた時も大きな衝撃でしたけれども

放送で、先生が受けた検診の実態を拝見して、もう一度驚きました。

 先生から手術に至ったお話を聞いた時は、実態について全く無知であった

ために、ずいぶんいい加減な病院で許せないと怒りを感じておりましたが、

放送から、先生が受けた検診内容、経過と許せないその結果を知るにおいて、

なお一層の憤りを禁じえませんでした。「命を守るべき医師が、人の命を何だと

思ってるんだ」と叫びたい思いです。



 私たちが受けている自治体による検診、企業に勤める人々の検診、等々、

それらの検診に対しても不信感が強くなります。



 検診体質の現状に警鐘を鳴らすことで、先生の告発は大きな意味があったと

思います。欲を言えば、もう少し長い時間を取って、もっと詳しく、多方面の

検診体質をも検証して欲しいと思いました。

 寒さには相当辛いと思いますが、くれぐれもお体を大切にしてください。


 ●郁子さん(元同僚 都立高校教員)

 月曜の特集拝見致しました。

 少しお痩せになられたかた思いましたが、お元気そうな姿を拝見して
安堵いたしました。
散歩もしておられると伺い安心いたしました。

 こんなひどいことが二度と繰り返されないように、
事態を好転させるためには、意義あるルポだったと心から思います。
もう少し監督者としての東京都の責任への追及がほしかったとおもいましたが。

 私の周囲でも癌を患われている方が多く、つくづくストレスとは切りは放せな
い現代病なんだと思います。同級生で二人もいるなんて、今の時代の生きにくさ
を象徴しているようにしか思えません。

 これから本格的な寒さが始まると思いますので、どうぞご自愛ください。
ご活躍心よりお祈り致します

 ●万理子さん(池袋商高OG)

ニュースJAPAN観ました。
びっくりです。
そんな事があったなんて、知りませんでした。大変でしたね‥。
でも一年半ぶりに先生のお顔が見れてとても嬉しくなりました。お元気そうで良
かったです。
来年はまた、1年7組でお会いすることが出来たらなと期待しています。

良いお年を
お迎え下さい。

 ●精さん(友人 都立高校教員)

風邪気味だったので、夕食後仮眠をしてニュースJAPANの始まる直前に起きました。
子どもたちも起きていたので家族一緒に見ました。

鈴木さんの淡々と話される様子と紹介されていく事実の一つひとつが検診の杜撰さを露わにしていました。

関中の対応に改めて怒りを感じます。

その日(21日)の未明、本所工時代の卒業生(コリア研生徒)からメールが届いていました。

以前に鈴木さんの医療過誤の話をしたことを覚えていてニュースJAPANで鈴木さんのことを見ましたとメールをくれたのです。

メールでは、身近な医療機関で起きた問題に触れながら
「医療機関でも会社でもそうですが人件費抑制のためのコストダウン(請負とか丸投げの体質)がこのような結果を招いたのでしょうか。つまり責任を持って仕事をする人がいなくなったということでしょう。」
と記しています。

 また、「会社を退職してからまったく市の検診に行っておりませんので年明けには早速行きます。」と、リストラを受けて検診からは遠のいていた様ですがニュースを見て自身の健康も気になったようです。

術後5年。ひと安心とは思いつつ何かあれば気になってしまうことがあると思います。
大手術をした私たち夫婦も思いは同じです。(あれから10年経ちました)。
体調を見ながら無理のない生活をしていきましょう。

●文三郎さん(友人 元都立高校長)

 衝撃の内容でした。都のずさんな健康管理がさらけ出され、これによって少しは改善されるのでしょうか。医師からのわび状まで来ていて、一般には知られていなかったのも驚きでした。元気そうな貴兄の姿に安心でした。


 ●ジェンさん(文京高OG)

こんばんは!
20日のニュースジャパン見ました!!

啓介さんと倫子さん、ご自宅、川越の映像が沢山映っていて何
だかお会いした気分になりました。

ご病気のことも少しでも知ることができてよかったです。

一番怖いのは人間の不注意、ミスかもしれませんね、でもコン
ピュータに頼る社会になるのも怖いような気がしますので、病
院、機関、個人がもっと責任をもって仕事をしなければいけな
いと思いました。

私の方はやっと育児にも慣れてきました。毎日忙しいですが、
子供の笑顔に癒されてます。

自分の時間は子供が寝てからですね。

もうすぐ4ヶ月になるので、首も座り、よく笑って、前よりも
育児が楽しくなりました。

今年の冬は寒いようなので、風邪などにはお気をつけください


では、よいクリスマス、年末をお過ごしください。


                          









    














録音再生 「がん医療の現場⑩レントゲン見落としの実態」

2010-12-23 06:38:55 | 父・家族・自分
 20日の番組の音を再生したブログを紹介します。[鈴木][中川]などは発言者名で僕が入れました。



「ニュースJAPAN 2010.12.20」

   「時代のカルテ」「がん医療の現場⑩レントゲン見落としの実態」

             出典●テレビをみるひと http://tv.gazer.es/2010/12/20/3886/
 


 今夜は、レントゲン検診で肺がん見落としの裏に潜んでいた二重、三重の下請けの構図。衝撃の実態です。

[鈴木] 「責任体制というか、そういうものがきわめてずさんではないか」と。

 東京都内の健康診断で見落とされていた肺がん。裏切られた早期発見への期待。その実態を追跡した。

[鈴木]「歩くのは、僕は大丈夫。でも走るのは無理だね。」

 都立高校の社会科教師だった鈴木啓介さん69歳。2005年、職場の健康診断で、左肺におよそ7センチのがんがあると告げられた。しかし、手術を担当することになった医師が、ある疑問を抱いたという。

[鈴木]「毎年撮ってるのに、1年でこんなにでっかくなるっていうのは、ちょっとおかしいから、前のやつを病院へ行ってもらってきてくれ」と。

 3000例を超す肺がん手術を手がけている癌研有明病院の院長、中川健医師。2005年当時、主治医として、鈴木さんの2004年に撮影されたレントゲン画像を確認したところ、目を奪われたという。

[中川]「私は驚きましたよ、これ。ことしののまちがいじゃないのって、そのとき言っちゃいましたけど。」

 それはどうしてですか?

[中川]「それ、だって、あんまりりっぱなものがあるのに、これがチェックされていないからです。これは見落とされた方がはっきり責任があると思います。」

 鈴木さんが肺がんを告知された2005年の画像。2004年の段階でも、すでに6センチほどのがんが見えていた。さらに2003年の画像にも、がんの影があった。

[中川]「それは早い段階で見つかっていれば見つかってるほど、治る確率的には増えたと思います。少なくとも今よりは軽かったであろうということはいえます。」


 鈴木さんは、手術で左肺をすべて摘出したが、リンパ節の転移があり、完治できなかった。2008年には右肺に転移。あと1年手術が早ければ、完治できたかもしれない。そんな思いがよぎる。

[鈴木]「素人目でもわかるものが、見落とされていたと、こういうことですから、どうしてだろうと。」

 鈴木さんは検診を行った関東中央病院に説明を求めたところ、病院長ら関係者が、自宅を訪れたという。


[病院長]「明らかに影がある。これを見逃すってことは、ちょっとありえないことでありまして、なんらかの理由で、それを見なかったのではないかと。本当にもう、深くおわび申し上げるしかございませんが。」


 実は鈴木さんの肺がんを見落としたのは、当時80代の開業医だった。関東中央病院は、都立高校教員の検診に必要な検診車を持つA事業団に委託。そこからB社を経て、開業医がレントゲン画像を読影するという二重、三重の下請けの構図が存在していた。納得がいかない鈴木さんが、詳しい説明を求めたところ、開業医からわび状が届く。ボールペンで、こんな言葉がつづられていた。

「今後、このような事態を避けるためには、読影者を複数にするしかないと思います。」


 詳しい事情を聞くため、取材班が開業医の診療所を訪ねると、2年前に閉鎖していた。開業医は2005年当時、推定83歳。命を左右する読影は、高齢の開業医ただ一人に委ねられていた。レントゲン画像の読影は、見落としを防ぐため、2人の医師によるダブルチェックが基本である。しかし、コストがかかるため、必ずしも徹底されていないという。


「管理はわが国では行われていないというところがありましてですね、同じ日本国民なのに、住んでる所で、受けている検診機関によってばらつきがあるっていうのは事実なので、それをなんとか改善していかなきゃいけない」と。


 取材に対し、関東中央病院は、画像のダブルチェック体制を取っており、2005年当時、A事業団に対して、契約時にダブルチェックを指示したと回答した。だが、結果として鈴木さんの肺がんは見落とされたのである。


 原爆の図の作者であり、ノーベル平和賞の候補にもなった丸木夫妻の美術館。ここで、鈴木さんはボランティアでガイドをするつもりだったが、肺がんで体力が低下、断念せざるをえなかった。

[鈴木]「人の命というのは、みんなそれぞれに、大切というか、大事なもので、それはまた社会にとっても大事なもので。」

これまで知らされていなかったレントゲン検診の限界。そして、ずさんな実態。肺がんから命を守るため、今、変えるべきことがある。

嬉しい母子の再会

2010-12-22 07:33:52 | 友人たち
 昨日は土佐で言う「しびくた」日和で一日中ベッドの中でした。でも、TVを見た友人たちから時々かかってくる電話に出て励ましを受け、意を強くすることができました。

 特に嬉しかったのはかつて僕の生徒だった二人の友人からのメールです。

Aさん。
「先程、会って来ました。
とても良い娘に育っていてBさんにもCちゃんにも感謝の言葉しかありませ
ん。
旦那様になる人も、素敵な人で安心をしました。
2人で話しをさせて貰い…「お母さん」と呼んでくれて嬉しかった。
これからも連絡を取り合う事を約束して別れました。
本当にこの様な機会が持てて、ありがとうございました。」


 Aさんが23年ぶりに娘のRさんと会うことができたのです。

 Rさんがまだ赤ちゃんだったころ夫だったBくんと離婚して長い間互いに音信が途絶えていました。Rさんは「お母さんは亡くなった」と聞かされてBくんの実家で育てられました。
 さまざまな葛藤を乗り越えてRさんの結婚式を前にした昨日、母娘が再会を果たすことができたのです。
 AさんもBくんも僕の大切な生徒だった人です。それぞれの親御さんも僕とよく付き合ってくれた方々です。(どなたも亡くなってしまいました)。僕にできたことは潮満ちてRさんに条件が整ったこのときにAさんとBくんの通信の仲立ちをすることだけでした。
 Aさんにはその後にできた新しい家族がいます。Rさんの妹にあたる娘さんたちはRさんの存在を知らないままです。これからどのように展開していくのか見当はつきませんが長い不自然な歴史に終止符を打ち、どの人にとってもこれからの人生が豊かになっていくようにと願わずにはおられません。

 「先生いろいろありがとうございました。今娘とAちゃんが会うことができました。」

 実況中継のようなメールがBくんからも届きました。

 今日はRさんたちの結婚式だといいます。Bくんに「また一人になるねえ」と言ったら「いや、ずうっと一人ですよ。Rを育ててくれたのはCなんです」と言っていました。
 Bくんの妹のCさん、吾子と同じようにRさんを育んでこられたのでしょう。
「本当によかったですね。Rさんの結婚、おめでとう」。「Rさんのお母さんの仕事がやっと終わりましたね」。
 あなた方のご両親に付き合ってもらった日々に得たものはその後の僕の滋養となって人生を豊かにしてくれました。今日はどこかで人知れず微笑んでおられることでしょう。僕もとてもうれしい。



 


 


知友の声 ニュースJAPAN「レントゲン見落としの実態」

2010-12-21 12:59:14 | 父・家族・自分
 昨夜のフジTVの番組「ガン医療の現場⑩ レントゲン見落としの実態」を見ていただけましたか。

 肝心の僕は昨日一日嬉しい知らせがありすぎて、9時過ぎには安眠してしまった。真夜中に電話の音を聞いたような気がして眼を覚ますと娘が松山(愛媛県)に住む千代美さんと話している最中だった。

 遅くまで起きてみてくれたのだ。20年近く前、将史兄さん(僕のフタイトコ)と我が家を訪ねてくれたことがある。観終わった直後に憤りと励ましの言葉を伝えずにはおれなかったのだろう。ありがとう。

 これでやっと我に返って録画を再生してみた。「我ながら年寄になってしまったなあ」。これが第一印象。こうして自分の姿を見せられるとやっぱりちょっとみすぼらしい。
 
 次いでフジテレビ調査報道班の岩沢倫彦ディレクターへの感謝の念。市井にうずもれている市民の思いを掬いあげて的確に世の中に押し出してくださった。

 中川健くん。僕の元主治医で今は癌研有明病院の院長さん。この人のおかげで何の心配もなく闘病が続けられた。番組でもありのままを淡々と証言してくださった。誰に対しても変わることのない医師としての務めには違いないが、12歳の時からの交友に改めて「ありがとう」。

 僕は20日朝、癌研有明病院の西尾誠人医師から今年最後の通知簿を受け取ったばかりだ。

 「右肺に転移した癌は小さくなったまま。脳をはじめ他の臓器への転移はみられない。今まで通り経過観察をつづける」。

 抗がん剤の投与から2年4カ月、薬効が持続しているのである。

 もらった命は僕だけのものではない。少しはしゃきっとして新しい年を迎えたいなあ。

 これで再び go to sleep。


 朝になって僕と同じように闘病中の巨樹(なおき)くん、奥さんを癌で喪った武実くんなど故郷の小学校同級生から電話をもらった。事情はそれぞれに違うが医療にかかわる悔しい思いは共有する仲間である。中国残留孤児2世の寛十くん(北高OB)からも。

  
 知友からもらったメールを勝手ながら紹介させてもらいます。夜遅く、朝早く、本当にありがとうございます。


●翔平くん(文京高OB)

見ました。けいすけ先生イケメンでした。
助かったから良いものの…ガンを見逃すとは。命は大切ですね。小学校で子ども
たちに伝えていきます。

●克敏さん(元同僚)

たった今テレビで見ました。
鈴木さんの肺癌の裏にこんなことが起こっていたなんて、知る由も
ないことでした。

あまりなことに怒っていいのか怒鳴っていいのか、なんとも複雑な
気持ちでいっぱいでした。

83歳の老医を責めるのは簡単ですが、関東中央病院という大病院
が受けた検診を下へ下へと委託していた事実をどう見ればいいのか。

一見成熟したように見える日本の社会、とりわけ医療の世界の杜撰
さはあちこちに露呈しています。

鈴木さんのような逸材の寿命をこんなことで縮めてしまった国の抜け
殻行政を憎みます。恨みます。

画像で、淡々と憤らずに語る鈴木さんとそれを支え続けている倫子
さんの静かな表情にむしろ強い憤りが宿っているように見えました。

残された人生がどれほどのものか、誰にもわかりませんが、精一杯
生きてください。頑張ってください。(後略)

 ●明子さん(池袋商高OG)

 夜分失礼します。
 テレビみました。

毎年受けていた健診は何のためだったのかと…
しかも、健診を受けた病院ではなく、80代の開業医1人のみが確認するだけなん
て。びっくりです。白内障や緑内障などで視力も低下するような高齢の医師に白
黒の影だけのレントゲン写真を見て判断してもらう健診だとわかっていたら健診
をそこで受けたかどうかも疑問ですね。
セカンドオピニオンの前段階が信じられないなんて、私たちは何を信じて良いか
わかりませんね。

ただこの事実は、テレビを通して多くの人が知り、私も詳しく知ることができ良
かったと思っています。
連絡ありがとうございました。

先生と町屋でお会いでき嬉しかったです。
今「小蓮の恋人」を読んでいます(^o^)/

 ●泰子さん(友人)

 9時就寝の私が昨日はがんばって起きてました。

そうだったのですか。初めて知りました。それは取り返しのつかないことにな
ってしまったのですね。何と言っていいかわかりません。教師だって一人の人間
にとって大きな存在であることを認識しなければならないですが、医師というも
のは一人の人間のいのちを握っているのだからミスは許されないと思います。何
と言うことなんでしょう。怒りをどこへぶつけたらいいのでしょう。今までずい
ぶん苦しんだことでしょう。「それ」を見逃した医師をどんなに恨んだことでし
ょう。
 そういうことを全く知らずにいて申し訳ありませんでした。
 番組はよくそれを訴えていたと思います。番組制作者がこのことを取り上げて
くれたこと、鈴木さんの思いを客観的によく伝えてくれていること。番組製作者
に感謝したいです。そしてこの番組を見ることによって、鈴木さんをさらによく
理解できたような気がします。今日はここまでとします。

 ●友水さん(友人・中国残留日本人孤児)

 よくみました。先生はいまお元気になって非常に
よろこんでいます。ご家族によろしく願いします。

 ●桂子さん(友人)

 お久しぶりです。 先生のTV番組をみせていただきました。
先生のお元気なお姿とご自宅をみせていただき
とてもなつかしく感じました。

わが夫も会社の検査で判明した癌だったのですが
最初の○○病院では悪性腫瘍のポリープをすべてみつけられず
癌研でやっとみつけてもらいました。最初の段階で悪性腫瘍を
みつけることがこんなに高度な技術(医術?)を要するとは
おもってもみませんでした。
まして一般検査では信頼ができない検査結果であることに驚きは
なかったです。 先生の今回の啓蒙番組のように患者側にも
意識改革をよびかけるチャンスをいただけたことはありがたいです。

 (後略)

 ●智子さん(文京高OG)

昨日先生のテレビ観ました。
病気のことは知ってたけど、見落としがあったとは知らなかったので驚きました


先生のことだから同じことが起きないでほしい、人の命を軽く考えないでほしい
っていう気持ちで、世間に訴えたかったんだろうなって感じました。
私も一医療者として今回の見落としは本当に残念に思います。

先生がテレビで訴えたことで社会的に何かいい方向にいけばいいなと思います。
千都も驚いてました。彼女は介護の仕事をしてて、元気そうですよ。








          
 













 

 

 

今晩お邪魔します。

2010-12-20 06:41:05 | 父・家族・自分
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今日は再度TV番組のお知らせです。

 「ニュースJAPAN(フジ系列)」20日(月)23時55分より

●「ガン医療の現場」http://www.fujitv.co.jp/b_hp/livenews/

ぼくがTVに映し出されるのは何度めかな。①僕の授業する生徒全員の成績を「5」にした時(72年?モーニングショー生出演)②妻が川越市議選に出馬した時(87年)③都立高校の中国帰国生徒の受け入れ態勢について(91年?)などが思い起こされます。

 今回はだれもが体験したくない医療過誤がテーマです。こんな目にあうなんて思ってもいなかったことですがドジなのは僕らしいのかもしれません。

 真夜中の番組ですから録画でもしてご覧になってください。手術から5年がたちました。元気な姿を見ていただけるのは何よりです。執刀医の中川先生も出ているはずです。

 今日は癌研有明病院に行って今年最後の通知簿をもらってきます。

 

信濃川大河津分水 新潟あちこち

2010-12-19 07:48:13 | 出会いの旅
13日、昔から来たかった「分水」に寄ることができた。信濃川の洪水対策などのため、ここ大河津から寺泊まで9.1kmの分水路を掘った。本流側には洗堰(あらいせき)、分水側には可動堰が作られ、日々流水量を調節している。

 当日が月曜日で資料館はお休み、洗堰に付設されている魚道観察もできなかった。しかし、今にも降り出しそうな空模様の堰の上に立って上流を眺めるとその壮大さに圧倒される。この川がひとたび暴れた時の恐ろしさを想った。静かな水面に無数の水鳥が憩っていた。
 
 ●信濃川大河津資料館  
http://www.hrr.mlit.go.jp/shinano/ohkouzu/toha/toha-mokuji.htm


 越後平野は広い。ここがコシヒカリの産地であり日本一の穀倉地帯であることはだれでも知っている。しかし、この分水が完成するまで人々が悪水に苦しめられたことを僕は知らなかった。青山士(あきら)の仕事がここにもあった。

 季節の良い時にもう一度訪ねてみたい。 


 ●瀬波温泉大観荘http://www.taikanso.senaminoyu.co.jp/

 この旅館には14日に泊まった。県北の村上市瀬波温泉の海際。部屋からも温泉からも日本海がすぐ目の前に広がる。料理も言うことなしで一泊一万円。この日、同道した萩原の兄やんが驚いていた。

 ●イヨボヤ会館http://www.iwafune.ne.jp/~iyoboya/

 15日は朝から雪。三面(みおもて)川に近いイヨボヤ会館を見学。鮭(さけ)の孵化の様子を実際に見ることができて興味深い。

 地下の鮭観察自然館は 三面川の分流(種川)を遡上してくる鮭の群れを直接ガラス越しに観察できるようになっている。3Fの展望台から眺める三面川の雪景色は山水画を眺めているようだ。

 ●雪の三面川http://blog.u-ohtaki.com/?eid=1319224