今日で2011年の前半が終わる。気分一新で7月を迎えたいものだがどうもスッキリしない。この暑さで日本中が狂っているのかと思うほどだ。
①原発再開に「安全」のお墨付きを与えに回る海江田経産相。「必要だから安全だ」と昔と同じセリフを述べているだけだ。福島の事故から何を学んだというのか。玄海町長や佐賀県知事が国が安全だというから安全だというのにも驚く。
「原発は危険だ」ということを思い知らされたのではなかったのか。それでも「必要」だと言い張るのなら100km圏くらいまでではいざという時の対応をどうするか住民の意思を固めておかなければならないはずだ。
「安全神話」を振りまくだけの為政者に再び県民や国民が同意するとしたらこの国には希望はない。
②東電の株主総会。脱原発の提案を否決し、税金での補償を求める。この連中に「人間であれ」と説くつもりはないが厚顔無恥・無責任にあきれはてる。
昭和天皇を思い出した。自分の地位と命のために「敗戦」の決断を先延ばしにし続け、「無辜の民」と将兵を地獄の底にたたき落とした挙句、退位することもせず、「平和」の象徴として君臨し続けた。僕にとっては厚顔無恥、無責任の代名詞。
東電の歴代社長や会長を逮捕し、裁判にかけなければならない。彼らのために被害を受けたのは人類だけではない。生きとし生けるもの全てはもちろんこの地球という星そのものが果てしのない打撃を受けた。彼らは自らの犯した途方もない罪におそれおののくことも知らないらしい。(一人ぐらい責任に耐えられず死を選ぶものが出てくるかと思おうとしてみたが甘かったようだ)。
こんな企業に電力の独占権を与え続けるなど狂気の沙汰である。
③こんな事態にどう対処したらいいのか。原発の是非を問う国民投票をやるのが民主主義のやり方だと思うがそういう仕組みはこの国にはない。そういうことを言う指導者もいない。菅首相が次の総選挙をそんな機会にしたいといったというがこの人にどんな考えがあるのかさっぱりわからない。
人々はどう考えているのか?知友と議論をしたり、出来ることをやったりしていかなければ「生きる」ことにはならない。
暦には今日は夏越祭(なごしのまつり)だと書いてある。どこかの神社に行って茅の輪をくぐってくるとするか。神(大自然)をも畏れぬものどもが引き起こした災厄を御祓いはしてくれまいが‥。