川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

 「日本の大地震」  中国に住む友人から

2011-03-16 11:34:27 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

昨日はカツヨシさんが編集した「きいちご」7号が印刷所から届いたので直ちに発送作業を行いました。5月の「きいちご移動教室」の案内を
同封しました。
 私たちは未曾有の災害と経験したことのない原発事故のただ中にいます。中国や北朝鮮から帰国・来日した人々には不安も大きいのでは
ないかと思われます。移動教室は2ヶ月後ですが、安曇野(あずみの)への旅がみんなの心をつなげればいいなあ。

 今朝は川越でも停電がありました。トランジスターラジオで肉親や知友の消息を訪ねる番組を聞いていました。かつて訪ねたことの
ある三陸海岸の町や村の名が頻繁に出てきます。どこも津波で大打撃を受けました。尋ねた人にやがて朗報がもたらされることを祈るばかりです。
 
 我が家では7月24日以降はTVは見られなくなるはずです。今日は一足先にラジオの時代に帰った感じでした。
子どもの時に聞いたNHKの「尋ね人の時間」を思い出しました。旧「満州」や朝鮮の地名が頻繁に出てきました。中国大陸や朝鮮半島で生き別れた
肉親や知友の消息を尋ねる番組だったのです。そのころには電波も届かず、「日本」からはうち捨てられていた「残留孤児」の消息が分かるようになっ
たのは80年代も半ばを過ぎてからでした。北朝鮮に遺された人々の消息は今なお不明です。「日本」はこれらの人々を見捨てたママなのです。
拉致被害者とともに「北朝鮮残留日本人」の救出は喫緊の課題であるはずなのに日本の政府も国民も知らん顔を続けています。


 中国で日本語指導に従事している旧同僚の甲野さんからメールをもらいました。勝手ながら紹介します。

みなさんへ

福建省龍岩の甲野です。

地震から5日がたち、事態はよくならずに悪くなっているよう見えます。

地震、その後の津波、火災と死者・行くえ不明者が万を越えるとの報道に悄然と
しています。

そして、「世界一安全な原発」と言っていた福島原発の状況は悲惨としか言えま
せん。

「安全神話」をねつ造し、「災害の想定レベルが低いのではないか」という指摘批判を
無視してきた東電・政府の姿勢は「罪」としか言いえない。

当地・中国においてはリアルタイムで報道されています。地震を最初に知ったの
もTVでです。

また今回の地震でNHKラジオをライブで聴くようになりました。
日本で報道されていることはこちらでも詳細に知ることができます。
しかし、知ることはが出来ても何も出来ぬ悲しさに襲われています。

中国CCTVでは、特別報道、特別番組を連日報道しています。

過去三日間の映像ダイジェストに、鎮魂曲をバックに流し、ナレーションなしで
放映したりしていました。深い悲しみを感じさせます。

TVの報道は送れませんが、インターネットの中にある番組を紹介します。
土豆網というネットサイトです。

レクイエムではなく“We are the world”がバックです。

http://www.tudou.com/programs/view/xh09V41-CUg/

インターネットの書き込みでは、ほぼ90%以上が「日本、頑張れ」といったものです。
中には「右翼・軍国主義者を除いた善良な日本人頑張れ」なんてのもありますが。

どこかの馬鹿な知事が言ったように「日本人に対する天罰だ」との書き込みもあ
りますが、極めて少数で例外的です。

書き込みの「反日的なもの」は削除されているのかも知れませんし、

CCTVのレクイエムを流しての番組などある種胡散臭さを感じはしますが、

やはり中国人に対してだけでなく、日本へのメッセージであることは間違いない
でしょう。

原発の今後が悲しい方向に進まぬよう祈るばかりですが、
日本のみなさん、踏ん張って下さい。
祈るばかりです。

                                                 福建省龍岩市 甲野信夫

 

●グーグルの地震情報http://www.google.com/crisisresponse/japanquake2011.html


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