心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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帽子を手編みする

2014年01月22日 | 母のこと
母はリュウマチで手首が不自由。普通簡単にできることも何倍の時間もかかってやる。最近はほとんど台所に立たないが、たまに行くと いつのまにやったのかと思う仕事をしている。
まな板の上でどのくらいの時間をかけて切ったのかと思うほど ぶこつな形をした野菜があったりする。一生懸命時間をかけて切ったであろうその姿を想像しては よくやるなぁと感心する。
あまり根を詰めて作業をすると 必ず後で痛い目に合うので ほどほどにしてほしいのだけど、調子がいいとついついやってしまうらしい。

寒くなって 母が始めたのが毛糸の手編み。帽子を編みたいというので わたしが取って置いた毛糸を出して持って行った。かぎ針と棒針 どちらも少し教えたら ひとりでやれるようになった。最初は練習用に古い毛糸を使って編んでいたが、結構上手くできるとわかったので 新しい毛糸を買ってきてプレゼントした。しばらく編み物に夢中になっていた。夢中になると後が怖い。立ち上がるときに痛みが襲ってきたり 次の動作をするのに痛みをこらえなくてはならないことがあるらしい。編み物作業も面白いと思うと 夢中になるらしくしばしばこういった痛みを感じていたという。根を詰めないで楽しんでほしいものだ。
そんな母があっというまに5個ほど帽子を編みあげた。その中の一つを気にいって 温泉に行くときにかぶっている。母はサイズとかデザインとか気に入らないと ほどいては修正する。わたしが教えなくても模様とか色合いとか 二色の毛糸を二本 三本と一緒に編んだりとか 工夫して編んでいる。ほんとにアイデアウーマンだなといつも感心する。

そんな母に触発されて わたしも新しい毛糸で編んでみた。久々に編んだのでサイズがぴっちりしすぎて 使うには無理がある。色合いがとても気にいっただけに残念。母だったらすぐさまほどいて再挑戦するのだろうけど、そんな力はわたしには無い(笑)狭いままの帽子が今 母のところにある。それが冒頭の帽子だ。

そういえば 何年か前は冬といえば手編みをしていた。帽子やマフラーをたくさん編んだ記憶がある。寒いので外に出ることを嫌い ひたすら家の中でできることをやっていた そんな記憶だ。夢中になると夜中までやってしまって そんなわたしの部屋に手編みのものがたくさん・・・よく考えたら夢中になると最後までやりたくなるのは 母譲りなのかもしれない。今はその気持ちが萎えているけどね。
手編みは今のわたしがやりたいことじゃないから。
さて、今日は母を温泉に連れていくとするか。ここしばらく胃腸の具合が良くなかった母、温泉も我慢していた。昨日の様子では 今日あたりは大丈夫そう。
少し 暖気になっているし 外の空気を吸ってくるのもいいだろう。お気に入りの帽子を活用する機会ももっとあってもいいだろうしね♪