渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

有名曲『枯葉』のいきさつ

2022年11月03日 | open

Bill Evans Trio - Autumn Leaves



とても有名なビル・エヴァンスの
テイク音源だが、『枯葉』の曲
自体の成り行きはいろいろな歴史
的なツイスティロードを走って
来た感がある。

フランスの有名曲「枯葉」がジャズのスタンダードになるまで|【ジャズを聴く技術 〜ジャズ「プロ・リスナー」への道3】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト

フランスの有名曲「枯葉」がジャズのスタンダードになるまで|【ジャズを聴く技術 〜ジャズ「プロ・リスナー」への道3】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト

ジャズ・スタンダード必聴名曲(2)「枯葉」 文/池上信次 「枯葉」(原題:Les Feuilles mortes/英語題:Autumn Leaves)は、シャンソンの代表的スタンダード・ナンバーで...

サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト

 


貴重なライブ映像

Bill Evans Trio - Autumn Leaves


村下孝蔵 『枯葉』

2022年11月03日 | open

村下孝蔵 枯葉

この人の弾くギターいいよなぁ。
プロに対して巧い下手は無いの
だけど、とてもいい音を奏でる。
この人はギタリストではなく、

「うたうたい」だ。
生前のヤマハの新開発エレアコ
CPXのデモ映像。

第二次広島フォーク村の人。
広島から世に出た熊本生まれの人。
プロになり、広島と東京を往復する
激務で体
を壊して若くして突然亡く
なってし
まった。
プロデューサーの須藤晃は語る。
同時期プロデュースした尾崎豊さん
と村下孝蔵さんを指して。
「歌を歌う人はどこかきれいな
真水の中にすむ動物。純粋なとこ
ろが似ていた」と。
そして「日本人には一年一年、
正月、ひな祭り、田植え、七夕、
盆・・・といった日本的情緒を感
じる行事が変わらず続く。そういう
においがするものを二人でつくろう
とやっていた」と。(西日本新聞)



ただ、私個人は村下さんの音楽性
は因幡晃さんとだぶる。
メロディライン的には10年遅れて
きたような感覚はどうしても払拭
できない。
時代が勝手に彼を追い越していった
ような、そんな。
だが、それはあくまで商業ベース

として捉えた場合だ。
純粋に彼の音楽性そのものを捉えて

の事ではない。

村下 孝蔵 メドレー 村下 孝蔵
Best Songs New 2021
村下 孝蔵 おすすめの名曲
(途中音飛びあり)




映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(2008)

2022年11月03日 | open
 


言わずと知れた黒澤明の名作『隠し
砦の三悪人』(1958)のリメイク。
登場人物のきこりと山師はのちに
『スターウォーズ』のC3POとR2D2
のモデルとなった。
 
このリメイク作品、とてもキャメラ
が良い。特撮も、アクションシーン
も。
俳優の演技もとても良い。
ただし、製作陣の演出は最低だ。
 
これ。


なぜ戦国時代に丁髷なのか。
ふざけるにも程がある。
丁髷は江戸初期の元和偃武の時に
登場した。
それまでの茶筌髷が武張ったもの
として禁止されたので、日本国内
で武士たちは猛反発した。
その時、同時に赤鞘禁止、角鍔
禁止、髭、もみあげ伸ばし禁止と
なった。刀剣の長さも決められた。
そして、ミョウチクリンな天頂部
髷を載せる丁髷が新時代の規則
として制定された。
 
戦後時代の物語に丁髷とは、天地
がひっくり返ってもあり得ない。
将軍家光がスマホで「もしもし」
するようなものだからだ。
製作陣の演出家、監督は時代劇
作品を舐めてる。舐め切ってる。
映画館で観る価値は無い。ゼロだ。
キャメラがとても良いだけに残念
な作。
戦国武将全員が丁髷だ(笑
ふざけるにも程がある。
無知だ知らなかったでは済ませら
れない。仕事が極めていい加減だ。
本当に歴史物を舐め切ってる。
評価10点満点中マイナス530点。


しかし、よくクロサワをリメイクし
ようという大それた事思うよなぁ
と感じる。
そして、リメイクして黒澤作品を
観ていた者を唸らせるのならとも
かく、リメイク作はどれもが軒並み
最低だ。
一番最低は『椿三十郎』だった。
最低時代劇ランキングトップを争う
程に。
この作品もそれとどっこい大作だ。
「この髷はダメでしょう」と誰も
進言しなかったのか。
それがこの作品のダメなとこだ。
ど出鱈目のまま公開されてしまっ
た。
映像作品は残る。歴史に残る。
無責任な製作態度だ。
黒澤作品に対する冒涜である。
 
名作『隠し砦の三悪人』(1958)
オリジナル。
 
あり得ないのである。
ダースベーダー的コスを採り入れて
逆オマージュのロジックを設けて
いる暇あったら、この髷を何とか
しろ、という感じ。
本作、こざかしくもあかんやつ。



ブレイク

2022年11月03日 | open

(於撞球室)

最近、ナインボールやテンボール
ではハードブレイクは流行らない
らしい。
綺麗に割ってマスワリ、との事。
コーリー・デュエルが20年程前、
それをやってマスワリ連発して
いた時に彼を批判していた連中
も今はソフトブレイクしている。
手袋して(笑
何だか凄く珍妙でおかしい。
流行り廃りですかあ。

オータムリーブス

2022年11月03日 | open


オータムリーブス。

幹のそばはまだ葉があおい。
杏の木。樹齢89年。


離れて見ると紅葉している。


杏の木と梅の木。


新宿区がくれた梅の苗木を植えた。
毎年、たわわに実が生る。


梅の葉も紅葉する。


メープル。


だんだんと色づき始めた。


日本のカエデとは異なる種。
サトウカエデ。
ビリヤードキューやボウリング
レーンの材料となるカエデ。


11月。
秋深し。

チョークの塗り方

2022年11月03日 | open




私のチョークの塗り方はマイク・
シーゲルと同じようにレスト側
の手でやる。片手塗り。
チョークにキューを押し当てて
キューをグリグリやるのでは
なく(穴ぽこチョークになる)、
片手でチョークをスライド
させて
タップに塗り付ける。
なぜレスト側の手で片手塗りか

というと、チョーク塗布の間も
場を見て玉配置からの構想判断
に時間を割きたいからだ。時短。
無駄に時間を使わず、早く撞く
には早い判断が必要で、その為の
の時間の使い方としてチョークを
塗りながらでも状況を把握
したい
のでチョークを塗りながら
場を
俯瞰する。時に場を見て歩きなが
らも。

その為には、利き手はキューを
持ったままレスト側の手でチョ
ークを塗り、塗りながら場をよく
集中して観察
する。ゆえにレスト
側の片手塗り
という方法になる。

しかし、ロングドローやフォロー、
プレー
キューでのジャンプやマッセ
やる場合には、キューを立てて
利き手にチョークを持って丹念に
エッヂ部分にまで充分にチョーク
が乗るように目視しながら塗布
するようにしている。ショットの
方針はすでに決定しているので、

その準備のために丹念なチョーク
塗布の目視に時間を割く。

チョークは塗りすぎても駄目だし、
少なすぎても良くない。
タップ上で塊ができないように均一
に塗るのが適切。

「帝王」マイク・シーゲルのチョーク
の塗り方。(1ラック動画)


手玉の横トビ(ずれ)とキュー速度の関係

2022年11月03日 | open



ビリヤードにおいて、手玉をヒネる
事をイングリッシュと呼ぶ。
イングリッシュをかけて撞くと、手
玉はひねりを加えた方向と逆方向
に軌道がずれて進む。それをトビと
呼ぶ。
トビはどんなキューでも発生する。
ただし、キュー先を軽くしてキュー
先の逃げと戻りが早い性質のシャフ
トは手玉のトビが減少する現象が
ある。
この物理現象はキャロムの世界では
知悉されていた為、先角を極端に
短くする事でその質性をキューに
与えていた。ハイテクシャフトなる
物がこの世に登場する遥か以前から。
キャロムキューがポケットキュー
よりも現在も先角が極度に短いの
には意味がある。(ごく最近、
プールキューでもキャロムキュー
のその手法が一部メーカー品で
採用され始めた)
ポケットにおいても、日本のプロ
のうちトッププロの一部はプール
キューの象牙先角を短くする事で
トビを減少させるカスタマイズを
やっていた。それが70年代~90年
代末期。
私も自分のキューにその改造を施
してトビの多いシャフト個体では
ズレの少ないシャフトに加工して
いた。ハイテクシャフトが登場する
10年前あたりはそれだった。
具体的数値を挙げると1インチ(25.4
ミリ)の標準長先角をほんの数ミリ
縮めた22~23センチにするだけで
トビの減少は著しかった。
新規にメーカーとして独立して登場
したメッヅキューなどは、やがて
その短先角の長さを自社標準とした
が、あれはそれまでの斯界のトップ
プレーヤーたちの知見をフィード
バックしたものだろう。
私は象牙の先角は22ミリにセット
する事で、不要な横トビの減少を
得るようにしていた。
これにより、ソリッド構造のため
打感は一切損なわれずにキュー先
の横ブレを減少させるセッティング
にしている。軽い樹脂で竹輪(煙突
とも)構造の先角の場合は必要ない。
シャフトの個体それぞれだ。
同じような性質の方向性にセット
アップしている為、あるプロが私の
キュー群を試し撞きした際に「どれ
もが同じ方向性で似たような性質」
と評したのも頷ける。モーターサイ
クルマシンのセットアップと同じ
ように、T車であろうとも同じよう
な性質のキューにしているからだ。

しかし、物理現象としては、トビは
減少してもヒネリにより歯車作用
で先玉には回転がかかる。そのため、
先球の軌道は確実にずれる。
結果、トビを減少させたシャフト
であっても(含ハイテクシャフト)
人間が補正する見越しは必要になる。
この玉ずれはスロウと呼ぶが、手玉
はいくら直進しようとも、横回転を
加えていればその回転が先球に伝わ
って、手玉と先玉の分離角度が変化
する物理的現象が確実に発生する。
人的補正処理である見越しはトビの
大小に関係なく必要になる。
そもそもキューに見越しの大小など
は存在しない。ズレの大小がある
為に、人間が補正行為として見越す
のだ。
「このキューは見越しがない」と
表現する者は、所見の根源からして
概念に錯誤が存している。つまり、
根本から解っていない。
キューは物体であり、見越しなどは
キューには無い。見越すのは人で
あり、キューはズレの大小という
物理現象を発生させる素因があるか
どうかしか持っていない。

手玉のトビはイングリッシュのかけ
具合(撞点の位置)やキューの撞き
出しの速度により大きく異なってく
る。
同じ撞点だからと同じトビかという
と、絶対にそのようなことはない。
キューの速度により同じ撞点でも
手玉の動きは異なるのだ。

イングリッシュに関しては、キュー
の速度を抑えたソロリとしたショット
だと、手玉の突き出された力よりも
回転力が勝り、トビが多く出る。
弱いとトビが少なそうだがそうでは
ない現象が現れる。
手玉はある程度のキュー速度でスッ
と突き出さないとトビが大きくなる。
かといって、勢いが良すぎる速度で
ドカンとキュー出しをするとトビは
極大となる。
つまり、キューを前に突き出す速度
と手玉のトビの関係は、グラフにす
ると直線的な相関関係にはなく、
谷のある曲線を描くような図になる。


この山と谷の差が大きい性質の
キューがいわゆるピーキーな
キューといえる。
この谷部分はなぜ発生するかと
いうと、手玉横撞きによって横
トビが発生するが、同時にカーブ
がかかるために、トビとカーブの
動きが同調して見かけ上の軌道が
直線位置のラインを抜けていく
エリアがある、という現象が起きる
からだ。
私はそれを「相殺点」と呼んでいる。
その相殺点はどのキューにもある
のだが、すべてのキューでそのポ
イントエリアが異なるし、撞き方
によってそれは可変する。
そうしたキュー特性と可変領域を
把握すれば、事実上、どんなキュー
でも使いこなせる。

【トビと相殺点の原理】



手玉と的玉の距離が近い場合には
「芯ずらし」という狙い先方向を
変えることで相殺点を使う方法
がある。


相殺点はどのキューにも存在する
のだが、それはキューの突き出し
方の勢いやしなやかさや緩急や
加速の具合等々ですべて発生地点
が異なってくる。
そして、そろりと撞くとイングリ
ッシュが利いて的玉が大きくずれ
るために、撞点を中心に寄せよう
とする誤りを選択しがちになる。
撞点が中央に寄るヒネリは、トルク
が乗るためになおさらヒネリが
よく利くのだ。
(これも直線的グラフではなく
ある点を境に曲線的動態となる)

イングリッシュは撞点が端に行け
ば行くほどヒネリが利くのでは
なく、端からやや中心に寄った
あたりが一番イングリッシュが
利く。それを超えてさらに中央
に撞点を寄せると利かなくなる。
つまり、イングリッシュの利き
もトビの出方と同じように、撞
点中心から端に向かうにつれて
徐々に効いていくのではなく、
極限に利くエリアが手玉のある
環状エリアに集中しているので
ある。中利かず、外利かず、その
中間が一番ヒネリが乗るのだ。
この物理現象を察知できずに、
端を撞けば撞くほどヒネリが乗る
とか、中心に寄せれば寄せる程
ヒネリが利かないとか大間違い
をしているケースが多く見られる。
手玉のある特定帯状エリアのみ
がヒネリが最大に効くのが物理的
な現象である。

そして、そろりとした転がし玉
ばかりでどうにもヒネリが使え
ないとなると、手玉の中心撞き
のみ(せいぜい上下)の撞点で
玉撞きをやろうとしてしまう悪
しき傾向が最近流行している。
それはもはやビリヤードではない。
玉転がしだ。手玉の制御さえ無い。
撞点による手玉の動きとキュー
出しによる関係性やその対処法
について思考を停止して、中心
撞きしかしようとしないのは、
もはや撞球の道理に肉迫して
手玉と場を制御支配下に置こう
とする撞球者の行為から外れて
いる。
つまり、それをやると「玉撞きに
なってない」のである。

キューはどんなキューでも、その
表出する現象がまずどんなもの
であるのかを把握し、さらにどの
ような対処をしたらどう挙動に
対応できるのか、どのやり方が
適切なのかを脳で判別し、それを
選択実行する。
そうすればどんなキューでも使い
こなせる。マシンライドと同じだ。
まず、現出する物理的な現象その
ものを把握しないと、適正処理の
判断はできない。
キューを扱えない=さばけないから
と、そろりとした転がし玉を選択
する事は根本的に間違っている。
それはイングリッシュを使えなく
なるからだ。
14.1ラック(ストレートプール)の
全米選手権決勝を見ていると、決勝
戦両者はかなりヒネリを使っている。
しかもソロリショットではなく、
かつドカンショットでもない。
非常になめらかでしなやかな撞き
出しの一定の速度と力加減のショ
ットでいろいろなイングリッシュを
多用して手玉を自由自在に出して
いる。極めて高度な技術を披露して
いた。
高度というのは、飛びぬけて難しい
事をやるのではなく、基本に忠実で
適切な処置でキューをさばいている
という事だ。

なお、手玉の撞点の使い分けに
よる手玉の進行態様は、キュー尻
のアングルによって手玉真正面か
ら見た見かけ上の撞点通りの動き
にはならない現象が発生する。
これは撞球者は誰でも知っている
だろうから詳細説明は割愛する。
右を撞いても左イングリッシュに
なり、上から下についても、押し玉
や引き玉にする事は可能なのだ。
これもまた、撞球は球体の動きの
体現という理論領域を知悉していれ
ば、すぐに理解が及ぶ事項だろう。
スイーパーショットなどはその
物理現象の対処選別法の具体例
として存在しているといえる。


世界チャンピオン解説動画

2022年11月03日 | open

How to Play the Cue Ball off the Rail Cue Tips w/ Mike Sigel

元世界チャンピオンのマイク・
シーゲル(米)による初心者
向けビリヤード解説。

後ろの椅子が良い。欲しい(笑)。