渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

手並みの類似性

2022年11月08日 | open


私のキュー。

1987年製某キュー。


1989年製某キュー。



極めて細部まで手筋と素材の使
い方が似ている。極めて近似。
というか、89年製のリングを
87年製のワイドリングの中に
持って来たら私のキューと全く
同じ素材とデザインになる。
こうした見方は日本刀の鑑定や
鍔や刀装具金具の鑑定に似てい
る。
手筋から作者の道統が絞り込め、
個人名までをも絞り込み特定で
きるのである。日本刀界の場合。
その手法と勘所は別ジャンルで
も援用できる。類推適用が可能
なのである。



チョークの手入れ

2022年11月08日 | open


先週末使ったチョーク。
チョークは次に使うまでに手入れ
して平面出しをしておきます。

チョークはチョーク入れに収めて
キュー・ケースに入れておくよう
に私はしています。


チョークはプレーの途中では別
ブランドに替えないほうがいい
かと思います。
摩擦とグリップ具合が違うので。
最低でも1ゲームは通しで使うの
がよいかと。
先週末は3時間で二人で約30数
ラックやったので、17ラック私
が取ったとしても撞いたのは最低
でも約8撞き×17+負けラック撞き
分で約120撞き以上。
1撞きで3〜4回チョークをこする
して、約480回程こすっています。
いかにチョークという物は多用す
るか。たった3時間で最低見積もり
で480回。実際にはそれ以上でしょ
う。
チョークが消耗品であるというの
は、実際に毎回のショットでそれ
だけこすり塗られているからです。
1個のチョークはすぐに無くなり
ます。
私は数個を毎回併用していますが、
れとて、あっという間に25ミリ
のチョークが数ミリになります。
1個2千円台等のチョークがいかに
実用的な物ではないか。
私が使うチョークは100円-150円
のチョークです。タップは100円
程のタップ。
撞き続けるのですから、それが
適正価格。
日本のプロたちはスポンサーから
無償提供を受けていて、それを使
っているのです。
自腹を切って買い求めるユーザー
とは乖離した立場にいるんです。
その人たちがいくら高額タップや
高額チョークを薦めても、そこに
は大衆とは絶対的な立場の違いが
ある。
極言すれば、ユーザーの立場から
は物を言っていないのです。プロ
の新商品に関する宣伝文句は。
プロが使っているから「良い物」
かと一般ユーザーが思い込むのは、
それは既に構造とカラクリを見抜
けず、商人たちにハッスルをかま
されているという事になるのです。
つまり、ハスラーにしてやられて
いるという事。

チョークとタップは実用消耗品で
あるという事。それが真実。
質の良い物を安価で。今はそうい
う時代では無くなっています。
異常な構造とやり口がビリヤード
界でははびこっている。
あまりにも高額商品を売らんがな
の流れがあたかも真っ当であるか
のような事態となっています。
その異様な構造と流れに乗じて、
嘘のような本当の話、霊感商法的
ビリヤード商品も出回り出して
る。
くれぐれも、ご注意ください。

キュー・ケース

2022年11月08日 | open
 


1961年の名作映画『ハスラー』の
でポール・ニューマンが演じる
エディ・フェルソンが使っていた
キュー・ケースはブランズウィック
製のケースだった。
 
同タイプを持っているが、やはり
60年近く前の物なので入手した時
にはあちこちが壊れていた。
それを革の風合いを合わせて選ん、
貼ったりして補強、修理した。


今では充分に使える。
底が抜けたのが一番ひどいダメージ
だったが、完全補修した。
 
ベルトとめ部も破損していたので、
パラシュートコードを巻いてガイ
ドにした。


はめるとこういう感じ。


中は上質のベルベット。
キュー保護はバッチリだ。


ベルベットという生地の肌触りは
とても良い。


いい感じ。


現在、一切復刻されていないのが
何とも残念。
本革で1本物だと割高だからかも
知れない。


このブランズウィック型ボックス
ケースは1バット1シャフト物では
かなり渋いと思える。
エディケースはブランズウィックの
ブランドロゴイメージの彫刻入りの
ケースだった。
中には機関銃が入っている。
都会に出る時には必要だと田舎で
言われたからだそうだ(笑


うひゃ~。
中古売ってるけど高いや(笑)

 

キューケース ブランズウィック 1B2S 中古

キューケース ブランズウィック 1B2S 中古

ビリヤードの専門店【ニューアート Billiards】

 

 


皆既月食

2022年11月08日 | open












ノーマルスマホこれが限界。
月が赤く見えるのは地球の大気の
せい。

再度こんばんはの頃の月。


写らないす(笑
肉眼で見てるほうが綺麗に見える(笑




全自動玉台

2022年11月08日 | open



というの早く出来ないかなぁ~。
無理か。
元々ビリヤードというものは、
ほんの髪の毛一本がラシャ上
あってもプレーできないよう

アナログな競技種目だから。
とにかく果てしなく台上は真っ

平らでないとダメ。
豪華客船の中にあるプールテー

ブルというのは凄いよ~。
どんなに船が揺れても全包囲
全角度で完全垂直を維持する
ので、台上の停止ボールが全
く一切転がらない。
一台ン千万円の撞球台らしい。
 


撞き締め 〜ビリヤードキューのタップ〜

2022年11月08日 | open


タップ交換直後。

撞き締め後。

一枚革タップは締めが必要。
そのため、昔は専用器具でタップを
締めてから装着した。
今一般的な積層革タップは、さほど
締めは必要ない。
最初から薄い革を接着剤でガチガチ
に固めているから。

タップの締め方には専用器具を使っ
て外圧をかけて締める方法と、撞き
締めといって、多く強めに撞きなが
ら締めていく方法がある。
前者は個人個人でデータを持ってい
て、何時間どれくらいの圧力で締め
るかのノウハウがある。
後者は、ただただどんどん撞くだけ。
そして旬を得てそれが一定期間継続
する。
タップの旬とは腰が抜けずに適度な
弾力性を持ちつつ、硬くなり過ぎな
い期間。
大体、毎日撞いていて2週間程だ。
積層はもう少し待つ。

こんな感じでポンポン撞くのが撞き
締めの為のビリヤード。






町カフェ

2022年11月08日 | open


たまには町カフェで昼食。


ビリヤードのスペクテイターチェア
高くない版みたいなチェア。






ドッグセット。うまし。


スイッチ!オン!
電流火花が体を走るやつ。



タップ交換

2022年11月08日 | open


タップ交換は自分でやりましょう。

手作業でタップ交換した直後の
状態。


撞き締めた状態。


ある店で店長に頼まれてハウス
キュー26本のタップを一気に
交換した事があった。
6時間以上かかった。
タップ交換の作業の精度は、正し
いやり方でミスなくこなせれば
誰でもできる。要は数だ。
私が20年ほど前にタップ交換の
やり方をネット解説ページを作っ
て公開した時には大反響だった。
専用ドメインページで。
それまで、どこにもそうしたタッ
プ交換のノウハウが解説された
ウェブサイトも書籍雑誌の特集
も無かったからだ。
その後多く出たサイト上のタップ
交換のサイトは、ページ構成や
手法が悉く私のサイトの焼き直し
だった。まるでベレーのかぶり方
の私の解説サイトページの時のよ
に。
ある時、東京に出張して、夜玉屋
に行って撞いていた。
見知らぬ人と相撞きする事になり、
その時、その人からタップ交換で
飛び抜けて良い解説サイトがある
んですよ、と言われた。おー!そ
んなのあるのかと、その人が教え
るウェブサイトは私のだった(笑
それを言ってもなかなか信じて
貰えなかったが、携帯からログイ
ンして見せたらようやく信じたよ
うで驚いていた。
で、おかしいのが、これと同じ事
が他の店で他に3回あった(笑
俺だよ、俺。それ書いてるの俺。
しかも、俺のドメイン.comの
俺のサーバーに保存しているペー
ジだっちゅーの(笑

現在、渓流カフェのサイトページ
全群は休眠中。
GUN関係のページもかなり注目さ
れていたが、その後ハイパー道楽
さんというプロの解説サイトが
登場したので引いた。
2002年取得のドメインはまだ私が
保有している。
ベレーのかぶり方の解説ページが
陸上自衛隊で丸ごと参考にされて
将校向けテキスト小冊子にされた
というのは本当の話だ。某国に派
遣の頃。
そのテキスト小冊子も実在してい
る。

タップ交換のやり方。
タップ交換の仕方 - 渓流詩人の徒然日記

タップ交換の仕方 - 渓流詩人の徒然日記

ブルータップ10トン締めの撞き味がぼやけて来たのでタップ交換をします。カッターの刃(オルファ黒刃)でカット。絶対にペンチなどでむしり取ったりしてはダメです。海外動画...

goo blog

 


キューの作り方 〜本ハギ〜

2022年11月08日 | open

60'sと80'sのハギ工法の違い。
上の60'sはハギのベニヤに片持ち
させて二等辺三角形の頂点を出し
ている。
下は、その後のオーソドックスな
左右均等割りでセンターでベニヤ
を合わせる手法。
作り方が根本から違う。
古いほうが精密な加工精度を出し
ている。

こちら、かの有名なガス・ザン
ボッティの息子のバリー・ザン
ボッティ。


ハギが巧くない。ベニヤの合わせ
目の隙間が目立つ。
これが、ポール・モッティだと、
まるで繋がったタネ板のように
合わせ目を探せない程に精度が
出ている。

バリー・ザンボッティ

ポール・モッティ




マイモッティ。ザンボッティの
写し物。バリーではなくガスの
写しだ。極めて精巧。






バリーは偉大な父の名跡を継いだ。
1本中古で700万円程する金額で
キュー作りをしているが、製作者
としては名人とは呼べないと感じ
る。

こうした事は革巻きと同じだ。
名人が巻いたキューの革巻きは、
まるで継ぎ目が発見できない程の
精度で巻く。勿論手巻き。
あたかも一枚革の筒のような仕
上がりになっていて、合わせ目
が全く探せない。
キューのバットにはテーパーが
あるので、カットと貼り合わせ
方が超絶技巧なのだ。

ハギだけを見た場合、バリーは
まだまだだと思う。
黒檀の八剣等は、見た目はファン
シーだろう。
だが、四剣こそは誤魔化しが利か
ない。ハギの合わせの巧拙がモロ
に出る。
シンプルな物程、仕事の水準が
作に現れてしまう。
プレーンを除くハギ物のシンプル
な構造は、一切誤魔化しができず、
作者の腕がそのまま出る。
厳しい領域にあるのが四剣だと
いえる。

カスタムキューを標榜していても、
ピシャリと合わせ目が見えない程
の仕上げをしている作者は、存外
少ない。
だって、当代随一とされるバリー・
ザンボッティが上の画像のような
作ばかり世に出してる位だから。
はっきし言って、昔の世代の職人
さんのほうが遥かに上手い。
バリーは数を作らなすぎだから
このレベルなのでは。
また、出て来る物、出て来る物、
一向に技術的に変わり映えしな
い。技巧の進化が停止している。
キュー作りで目指す所が別な方向
に行ってしまったようにも思える。
現行で高級車一台分のキュー。
年間製作本数数本。
年間製作数制限24作と国から決め
られている刀鍛冶でさえ、年に数
作しか作らないのでは、技術の向
上など望みようがない。
キューは作って作って作り続けな
いと、使う道具の作者としての発
展はないと思う。
これまた「日本刀作家」と同じで、
キャンバスに絵を描く画家の作家
先生のつもりになったら、もう使
えないただの絵に描いた餅をつく
人になってしまう。

ビリヤード場

2022年11月08日 | open


生まれて初めて玉を撞いたのは
こんなビリヤード場だった。
16才高1の時。
板橋区の東武線の駅前にある古
い撞球場で、おばちゃんが一人
でやってる四ツ球1台、ポッケ
1台の店だ。
学ラン着た大学生二人がずっと
撞いていてかなり待った。
正確には私は撞いていない。突き
だ。まるで撞けなくてサッパリだ
った。
ポッケ台が空いていたので、そち
らをやりたかったが、おばちゃん
が「あれは玉撞きでなく遊び」と
か言って、紅白玉台が空くのを待
て、と言われた。
当時、東京では、玉撞き=キャロム
であり、ポッケは四ツ球待ち客の
余興のお遊びとする雰囲気があっ
たようだった。
そのあたり、関西とは真逆という
のは、その10年後に知った。

ただ、関西でも、80年代中期まで
は四ツ球やスリーが主役であった
らしい。
大阪生まれ育ちの奴がガキの時に
父親につれられてよく行った西成
の玉屋では、親父さんは紅白玉を
撞いていたらしいから。
店内見渡すと紅白玉だらけだった
と言う。
そいつは何時間も漫画読んで一人
で玉台の横で待っていたらしい。
昭和残影伝の一つだな、とそれを
聞いて感じた。

ジャスト ザ ウェイ ユー アー 〜ビリー.ジョエル〜

2022年11月08日 | open


高2の初冬、初めてこれを聴いた
時、すんげえブロンクス訛りに
いた。
歌で訛り出すのは吉幾三以外は
滅多に聴いた事無かったからだ。

ただ、この曲のイメージが、夜
の日本の首都高をオープンカー
で彼女を横に乗せて走るイメージ
が浮かんで、それが離れなかった。
I couldn't love you any better
を I can't love you any more
なんて間違えたらとんでもねえ事
になるな、はっはー、なんて思い
ながら。女を横に乗せて走ってる
時にさぁ、と。
仮定法は大切だ。




冬二日目の朝

2022年11月08日 | open




空あおし。



冬到来

2022年11月08日 | open


昨日は立冬。
きのうから暦の上では冬である。

オールドキュー

2022年11月08日 | open


オールドキュー2本。
上は半世紀以上前の物。
下は80年代末期の物。
糸巻きはレースヤーン。

上は使い込んだ色。
下は巻いたばかり。


使い込むとそれなりに汚れて来る。


上のキューは下のスリーブまで
ローズウッドの一本木。フルスプ
ライスという本ハギ。
下は、フォアアーム部分が本ハギ。


やはり本ハギはいい。
上のキューはステインではない。
クリアが丸はげになったまま何十
年も経過した自然のくすみ変色。
2本ともシャフト、バット共に曲
がりゼロ。撞球性能はとても良好
だ。
往時の製作者に畏敬の念を抱かず
にはいられない。