『ワイアット・アープ』(1994)
この映画作品、色使いがとても見事だ。
このシーンなどは、まるで中世の絵画
のように見えるでしょ?
出演者各人の配置とポーズも緻密に
考え抜かれている。そして色彩配色。
この『ワイアット・アープ』(1994)
は、全編を通じて映像視覚配色が
非常に良い。
物語は冗長な点は否めない。
かなり史実に忠実に再現されている
叙事詩のような作りになっている
からだ。
ガンベルトのリグが20世紀に初登場
の物である事以外はほぼ時代考証は
正確だ。
南北戦争時代にはきっかりとパー
カッションやコンバージョンリボル
バーが登場する。
ピースメーカーをテーブルの傍に
置いて映画『ワイアット・アープ』
を観る(笑)。
この作品ではデニス・クエイドが
ドクホリデーを演じている。
どの作品でもそうだが、ドクの
俳優はワイアット役の俳優を食い
まくる。
『荒野の決闘-いとしのクレメン
タイン-』(1946)などでは、ドク
役のビクター・マチュアが最高だ
った。というか彼が主役のよう。
ドク・ホリデーの人気は高い。
それは生涯を全うしなかったが、
銃撃戦では死なず、病に倒れた
悲劇の主人公だったからかもし
れない。沖田総司の人気がそう
であるように。
デニス・クエイド