ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




小学生の時の話です。普段は給食なんですけれど、運動会の日(あと遠足とか)って、お弁当を持って行くことになっていたんです。今でもやっぱりそうなのかな?晴れていればお昼休みに、校庭で家族と一緒に食べることができるんですよね、なんかビニールのシートとか敷いて。普段と違って、楽しいものですよね

あれは、3年生か4年生くらいだったかな。その日はせっかくの運動会なのに、残念ながら朝から時折小雨がちらつくお天気でした。でも、校門に確認しに見に行ったら「やります」って。なので、何とか運動会はやったんだけど、お昼頃にだんだん雨が強くなってきてしまい、児童は教室で、父兄はそれぞれ、近い人は一旦お家に戻って、遠い人は体育館でお昼をとって下さい、ということになったんです。僕の家は学校のチャイムが聞こえるくらいの距離でしたから、来てくれていた母や祖母らは、皆一旦帰ったんですね。「じゃ、また後でね。はい、これ。」と、お弁当を僕に手渡して。

一緒に食べれないのは子供心に残念・・・ってことも別段なく、そこはまぁ子供ですから。とにかくご飯が食べられればいいや、ってくらい。むしろ友達の前で家族と一緒って方が照れくさいや、なんて感じていたと思います。

母は料理が好きで、好きこそモノの何とやら、僭越ながら味の方も人並み以上には(僕にとっては)美味しかったと思うんです。ですから、その日のお弁当も、本当に楽しみでした。その前の晩も「明日のお弁当のオカズ何なにー?」とか、訊いたりして(・・・まぁ、僕にもそんなかわいらしい子供の頃があったんです。)。母の返事は「お楽しみー。」とのことでしたが。

さて、いよいよお弁当を食べる時間です。体育着姿の皆と、色々な家庭の料理の匂いの混じった教室が、いつもとちょっと雰囲気が違って感じられて、なんか、こう一種の興奮状態ですよね。ウキウキ、ワクワク。えー、準備はいいですか?では、皆さん!

いっただっきまーす

パカッ×45人。

 

 

・・・あぁ。

 

・・・ウソデショ

 

お箸が・・・ない。

 

おかーさん・・・お箸、入れ忘れたでしょ。しかも、

 

ハンバーグでしたか

 

そう、その日のオカズはソースがタップリかかったハンバーグ。母親の決め技!十八番!の一つでした。大好きですよ。お箸があれば。あぁ、しかしおにぎりならまだなんとか、なったんだけどねぇ。

あのね、僕はこういうとき、何も言えない子供だったんです。先生にも、友達にも。呆然と、どうしていいかわからず、お弁当開けたまま、じっと俯いているしかなくて。辛い、ミジメな、時間でした。

そのうち、誰か友達が気付いてくれて、先生に言ってくれて、先生が自分のお箸、キレイに洗って、貸してくれんだと思うんです、確か。先生の長くて太いお箸で食べたあのハンバーグ、なんか味はよく覚えていません。

ありゃ大変、長くなりました。携帯で読んでいらっしゃる方、パケット代、すみませんね。でも、まだ終われないんです。さすがに、急ぎます。

えっと、今日の写真。これ、旅先用に買ったGREENHOUSEというメーカーのポータブルスピーカーです。安くて(3000円弱)、大きさも程ほど(握りこぶし大)、でも音が良いって言うんで、先週、ネットで注文していたんです。で、先ほど、やっと届いたんですが・・・。開けてびっくり、思い出されるのはあの、運動会の日の味のしないハンバーグゥ。真っ赤な僕のプレイヤーと繋ぐ、ちゃんと付属しているはずの、

 

接続ケーブルが入って無かったんです

音、でないじゃんねー。

 

えぇ、もう大人ですからね。すぐにクレームの電話して、明後日には何とか、という担当者を泣き落として、説き伏せて、明日、届けてもらうようにお願いしました。だって、明日、和歌山に持って行きたいんだもの

 

ふぅ、前置き長かったねー。じゃ

 



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