
「川村さんですか?現在、AB型の血液が不足しておりまして、もしお時間があれば」
との電話をもらったのが、まずいことに先日、すでに空港へ向う途中でした。自称日本音楽界ケンケッツァー協会ホニャララ町代表としましては、わざわざ電話まで頂いたのに「あわ。帰ってきたら、必ず伺いますので。すいません
」と、不本意ながらも断る結果になってしまい、座りの悪い気持ちで電話を切ることになりました。
というわけで、昨日、午後一番で行ってきたんです
。
平日の昼間ですが、随分いらっしゃるんですよね。そういえば、なんだかちょっと前よりも増えてきているような気がします
。特に昨日は女性の方が沢山順番を待っていらっしゃいました。僕が着いたときにはすでに9人の方がいらっしゃいましたが、うち8人が女性でした。主婦と思しき方が多かったですが、制服を着た高校生の女の子も。
待合室で、この子にルームの方が訊きました。「○○さん、お昼は何時頃召し上がられましたか?」きっと血圧が少し低かったんじゃないでしょうか。
「・・・食べてません。」
「あら、じゃあ朝ご飯は何時に
?」
「えっと、・・・6時です
。」
(えっ)
。もう今、午後2時ですよ。いやね、・・・よくお腹が減らないものだなぁ、と(←そこかい(笑))。いえ、そうではなく。
ルームの方がスティックのスナックを渡して、「はい、これを食べて。何か暖かいもの飲んでね。しっかり食べなきゃー。若いんだし
。」
そうそう、しっかり食べなくてはいけません
。僕なんて、今さっき、餃子付きのニラレバ定食にさらに餃子を一人前追加して「うむ、ちょっと足りん。せめてご飯大盛りにするんだった」と思ったけど、おかずが無くなっちゃったんで我慢して出て来たくらいなんですから(笑)。え、食べすぎですか?そうですか
(笑)?
僕の番になりました。僕のしている「成分献血」には、血漿(けっしょう)を採るものと、と血小板を採るものの、2種類あります。ただ、血小板は、献血者がある基準の値を満たしていないと採れないんだそうで、なので、どうしても足りなくなることが多いんだそうです。僕も昨日知りました。というのも、
「川村さん、出来たら登録の変更をお願いしたいんですが
」
と言われたからなんですが、僕は幸いにもその値が良いらしく(誰でもひとつ位は良い所があるのですね(笑))、血小板献血者として登録しておいてほしい、ということだったんです。勿論、「よろこんで」と用紙にサインをして、ほどなく献血も無事に終了。
帰ってきて調べてわかったんですが、血小板は白血病やガンの治療に欠くことの出来ないもので、しかも血小板の有効期間とういのは、採血後72時間以内と、全血・血漿に比べて、非常に短いものなんだということ。なので、毎日沢山の血小板が必要なんだそうです。知りませんでした。・・・72時間。
僕の身体が作った血小板が、もう明後日の夕方までには誰かの身体に入って、いくらかでもに立つのか・・・。そう思ったらね、なんだか素直に、嬉しかったんです。こんな僕でも、誰かの役に立てるのか、って、今までよりもさらに実感が沸きました
。よし、一杯食べて、一杯血小板作って、また献血に行こう
。
とゆーわけで、
「今日の記念品なんですが、こちらのタオル(←例のアレでした(笑))か、ご飯三個パックなんですが、どちらになさいます?」
はい、72時間、しっかり元気もるもるな血小板の為に、ここは当然、
「ご飯下さい
!」
・・・おいっ、そこは帰ってきてから調べたんじゃないのかっ(笑)。
ではー。