ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




いよいよ本日、アップライトピアノがやってまいりました

1963年製ですので、55年前に作られたピアノです。

海月の中身は、1958年製のハモンドC3ですので、こちらは60年前の楽器ということになります。

どちらも、僕よりも年上でございます。

僕が生まれる前から、楽器としてこの世に生まれ、長く長く、誰かの手によって音を鳴らし続けてくれているのです。

凄い事ですね。

 

このピアノには調律の履歴が全て記録されていました。

初年度の昭和38年から、一度の休みもなく、毎年7月か8月になると、ちゃんと調律が行われていたことが分かります。

 

今は、多くのメーカーでかなりの行程を機械が行っていますが(特に市販モデルに関しては)、

昔のピアノは、一台一台、全てが、手作りでした。

当然、この時代のピアノは、全工程を職人さんの手作りで作られていたもので、

材質となる木材も、まだまだ良いものが手に入っていた時代です。

その為、この頃のピアノは、今のピアノよりも、重たいそうです。

選ばれた木材で、しっかり作られていたのですね(今は、多くのモデルで輸入の合板が使われていたりするそうです)。

 

そのようなしっかり作られたピアノを、毎年かならず調律師さんの手でメンテナンスし続けていたのですから、

55年前の楽器とは思えないほどクリアで、また、アップライトとは思えないほどの大きな音で、とてもよく鳴る素晴らしいピアノでございました。

 

YAMAHAのロゴが、正面ではなく、鍵盤左端に、それと全面パネルの右側上部にあって、ロゴ自体も今とはちょっと違う、U1Dというモデルです。

ピアノはメンテナンスをしっかりしてあげていれば、当たり前のように100年でも持つと言われる、強い耐久性を持った楽器です。

僕より、ちょっと先輩のピアノさん、これから、仲良くさせて頂こうと思います

 

100年まで、あと45年。

・・・まあ、・・・僕の方が余裕で・・・だろうなあ、という(笑)。

 

ではー。



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