授業、レッスンと続き、午後はレコーディング。
クラシックコース、ジャズコースから、生のブラスセクションを編成しての録音はなんとも贅沢なものでした。
ただでさえ、プロの作品であっても、ドラムやベースが打ち込み(コンピューターによる演奏)で賄われていることが大変おおい今、
こうして、ドラムにマイクを立て、ベースアンプ、ギターアンプにもマイクを立て、生のグランドピアノも使って、
「せーの!」で録音する楽しさ、そして、スリリングさ。
これを、少なくとも5週間に1回、4年間、行えるのですから。
この経験が、きっとミュージシャンになった後でも、どれだけの財産になることでしょう。
いえ、もしも、ミュージシャン以外の職業についたとしても、こうして、
気持ちを合わせて、リズムを合わせて、
自分のパートに責任をもって、かつ、人の音を聞きながら、できるだけ間違わないように慎重に、
しかし、熱が込もったエモーショナルな演奏になるように(←一番大切)、
それを4分、5分、と緊張感を持続して、
・・・そして、最後の一音がなって、無音になって、
赤いレコーディングボタンが止まった時の、あの皆の、感嘆とも、ため息ともつかない、深呼吸。
そして、皆で、プレイバックを聴くのです。
自分の歌が、演奏が、大きなスピーカーから大音量で流れてきます。
時には反省もあるものですが、でも、なんといっても、素晴らしい充実感と達成感が、そこにはあるのです。
皆で、一カ月にわたって練習して、ここで作り出したものは、目には見えない。空気の振動。
でも、それで笑い、涙して、感動して。
くりかえしますが、この経験は、
他ではなかなか味わえないものではないでしょうか。
音楽って、素晴らしいものです。
そして、その後のお弁当も、素晴らしいものです(笑)。
ではー。