じゃじゃん。
こちらが、先日8月25日のブログ記事でご紹介したミイラ(?)、の中身でございます。
これは、VOCEというイタリアのメーカーのV5という、ドローバー付きのオルガンモジュールなのです。
要するに、
これ(改造前の僕の海月、HAMMOND C-3の写真です)の、
鍵盤の上の
この部分。
ワンセットで9本が、HAMMONDでは、上下鍵盤それぞれ2セット、18本づつございます。
以前の緑ちゃん倶楽部第三回課外授業では、ハモンドオルガン特集をいたしましたので、
その時に詳しくご説明させて頂きましたが、
ハモンドオルガンでは、この「ドローバー」(ドロー=引っ張る、バー=棒)で、音を作っていきまして、
その組み合わせは、1億を超える(事実上、ほぼ無限)とも言われております。
一応、機能的な説明も致しますと、下記のようになっております。
・・・は、まあ、さておき。
これだけでは、よくわからないですものね(笑)。
ともあれ、このドローバーでリアルタイムに音色を変化させながら弾くのが、オルガンの醍醐味の一つでもあるわけでして、
これは長年の計画の一つでもあったのですが、いよいよ今回のツアーで、
ハモンドオルガンは使わずして、でも、”ハモンドオルガンのプレイ”をするには、このドローバー付のオルガンモジュールが必要だったのです。
これまでも、
などなど、各社から色々でておりましたが、
おそらく、今、一番新しいのが、このVOCEのV5なのです。
ただし、このイタリア製品、以前は日本でも代理店があったのですが、現在は、日本では販売されていないのです。
ヨーロッパ各国は勿論、アメリカやカナダ、オーストラリアでは、普通に提携がある楽器屋さんなら買えるのですが、残念なお話です。
でも、どうしてもこれが欲しかったので(笑)、
アメリカのオークションサイトで出品されているものを落札したのが、玉置さんのリハーサルが始まって数日が経った頃。
そして、届いたのが、先月25日。
早速、翌日の26日のライブから導入いたしまして、
・・・個人的には、やはり、全然気持ちよくなったのでございます。
やっぱりドローバーがあると、全然違うのです。
音色そのものも、かなりハモンドオルガンに近いのですが、でも、少し明るめの陽気なイタリア(笑)ならではの個性があり、面白いです。
イタリアはオルガンに力を入れていて、他にもメーカーがありまして、以前T京音大で購入してもらったこのKeyBもそうなんです。
日本で売っていないというのも、またちょっと、いいですよね(笑)。
今のところ、まだほかに日本で使っている人は見ておりませんので、ライブでお聴き頂くオルガンのサウンドは、
微妙な違いではありますが、皆さんも、おそらく初めてお聴きになるオルガンサウンドである、ということになりますね。
マニアック過ぎるポイントでございますけれども(笑)。
というわけで、こうして楽器の話になると長くなっていけませんね。
これから、色々なところで使っていけたらいいなあと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
V5でございます。
・・・V6とか、V3とかではございませんよ(笑)。
ではー。