稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

木曜会定例稽古(2019年10月10日)

2019年10月11日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)


四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時過ぎから21時25分まで。今年34回目。
参加人数25名ほど。涼しくて稽古日和。
素振りのあと3人組で切り返しと基本稽古。

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---10月6日の中央審査の話---
三段以上の昇段審査で上体から突っ込むような剣道では合格しない。
しっかり自分の打ち間に入って、そこから一歩で打てることが大事。

二段の審査で受からなかった者が多かったが手と足がバラバラでは合格しない。
気剣体の一致、つまり声が出て竹刀と身体の動きが連動してることが大事。

審査で、打突後の体捌きが悪い者が目立った。
そのまま抜けて行って振り返ると間抜けに見える。
肩残心をして、余裕をもって振り返って相手と向き合うこと。

---剣道の目的---
剣道の理念は「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」。
驚懼擬惑を払拭して、ここだと思ったら己を信じて打ち込んでいく。
そこには迷いの無い「自分自身の生き方」にも通じるものがある。

「当て合う剣道」と「捨て合う剣道」は違う。
腰からの打突は捨て切るところから生まれる。
当てよう、打たれまいとする剣道では審査は受からない。


(まずは素振りから)

素振りはアゴを引いて背中に緊張感を持たせること。
右足が出たときに左足が捲くれ上がることのないように。
(踵が上がり過ぎることのないよう常にヒカガミを伸ばすこと)

---稽古の中で---
基本の練習は、筋肉に「正しい動き」を憶えさせるためにある。
「攻め入り」というが「入り」と「攻め」は違うと考えたほうが良い。
攻め入ってしまうと相手の警戒心が出て打たせてくれない場合が多い。
そういう場合は剣先の延長線が相手の左眼につけたまま、すっと入る。

ちょこちょこ入る、大きく「すぅーと入る」の使い分け。


【感想・反省点】

先週やった「攻め入り」の稽古と、
今週の「入りと攻めは違う」の稽古は言葉は似ていても理論が違う。ここ重要。

なおかつ、基本稽古での「相手を引き入れ迎い(むかい)打つ」の稽古は、
前の2つと合わせて、それぞれ相手や状況に応じて使い分けしなければならない。
(また課題が増えたぞ・・)

基本稽古で「真っ直ぐ入る稽古」をしたが、
相手が1センチでも右(自分から見て左)から入ったら圧迫感が無い。
私も右から入るクセがあるので、これは気をつけ直したい。
右足を前に出して入る・・というより、左足左腰で右足を押し出す感じが良いかも。
また構えで左足が開いてしまうと横から入る原因になるのかも知れない。

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以下、備忘録。

心気力のともなった気剣体の一致の技。

心=知覚、判断する心の静的なもの
気=意志、活動を起こす動的なもの
力=五体(自分の身体全体)の力、竹刀で打ち突き、踏み込む力

気剣体一致の技とは、気合、体捌き、竹刀の動きが一つになっての打突。

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審査における有効打突について。(誠先生の剣道教室より抜粋)

ー要素ー(構え・攻め)
①姿勢・・・・・・は、適正で、
②気勢〈発声〉・・は、充実し
③間合い・・・・・が、明らかで
④体捌き・・・・・と
⑤手のうちの作用・を用い
⑥機会・・・・・・をとらえて、

ー要件ー(打突)
⑦打突部位・・・・を
⑧竹刀の打突部・・で
⑨刃筋・・・・・・正しく
⑩強さと冴え・・・のある打突であったか。そして

ー残心ー
⑪気構え・・・・・と
⑫身構え・・・・・を整え、十分な気位で次の打突のための準備ができているか。

上記の「要素・要件・残心」の有効打突の構成要件が、
繰り出す技の一本一本に満たされているか、
そしてそれが受審する段位にふさわしいかを審査しています。
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