鬼ノ城は鬼城山(標高約400m)の山頂部にあった古代の山城(国指定史跡)。城を取り巻く城塁の延長は2.8kmにも及ぶ。古代、大和や出雲に肩を並べる吉備王国があったという吉備平野が眼下に広がる。造山古墳は国内4番目の規模。
温羅を討った吉備津彦を祭る吉備津神社は上田秋成の「雨月物語」に出てくる「鳴釜神事」でも有名。外陣を入って左隅(北東側の鬼門)にある「艮御崎宮」には仇敵の温羅を祭っている。
吉備津神社の参道脇にある「矢置き岩」。温羅と戦った吉備津彦がここに矢を置いたと伝わる。鬼ノ城の近くには「鬼の差し上げ岩」。岩の裏側に手形のような窪みがある。