く~にゃん雑記帳

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<合唱王国福島>Nコン中学の部で金銀独占 初出場の会津若松四中が金賞!

2012年10月09日 | 音楽

【郡山二中は銀賞、5年連続の金賞ならず】

 第79回全国学校音楽コンクールの中学校の部全国コンクールが8日、東京のNHKホールで開かれ、福島県の会津若松市立第四中学(写真=NHKテレビから)が初出場で金賞を射止めた。5年連続金賞を目指した同じ福島県の郡山市立第二中学は銀賞に終わったものの、金銀の独占で〝合唱王国〟といわれる福島県の合唱水準の高さを改めて示した。銅賞の2校は東京都の町田市立鶴川第二中学と埼玉県の春日部市立豊春中学。

  

 今回のコンクールには全国8ブロックの大会に1206校が参加。8ブロック各1校(参加校の多い関東・甲信越は2校)に加え、昨年の金賞・銀賞ブロックにシード枠として1校ずつがプラスされた結果、関東・甲信越は3校、東北ブロックは2校となり、計12校11組(うち四国代表の1組は2校の合同参加)が全国大会に進出した。

 第71回の2004年以降の中学校の金賞校と銀賞校(カッコ内)は、04年札幌・真栄中(出雲一中)、05年狛江四中(信州大付属長野中)、06年札幌・真栄中(出雲三中)、07年札幌・真栄中(郡山二中)、08年郡山二中(熊本大付属中)、09郡山二中(熊本大付属中)、10年郡山二中(松戸一中)、11年郡山二中(豊島岡女子学園)。

 今回は出場11校の中で、4連覇している郡山二中をはじめ、過去3回金賞を獲得し常連校だったのに昨年全国出場を逃した札幌・真栄中、昨年2回目の出場で銀賞だった豊島岡女子学園、初出場の会津若松四中、筑紫女学園の2校などに注目が集まった。郡山二中は2007年の初出場以来、銀―金―金―金―金。その快挙を支えたのは指導・指揮を担当した小針智意子、佐藤美奈子両先生。一方、真栄中は三沢真由美先生の指導で実力を伸ばし、04年以来、金―銅―金―金―失格(タイムオーバー?)―銀―銅と受賞が続いたが、昨年は北海道2位で全国出場を果たせなかった。

 郡山二中は今回5年連続の金賞はならなかったものの、課題曲「fight(ファイト)」(YUI作詞・作曲)でも自由曲でも、歯切れの良いさわやかな歌唱で混声の魅力を存分に聞かせてくれた。真栄は課題曲を混声、自由曲は無伴奏の女性合唱でハーモニーの美しさを強調したが、昨年銀の豊島岡女子とともに銅以上の受賞に至らなかった。銅は関東・甲信越ブロックの2校が獲得したが、豊島岡女子、真栄とかなり接戦だったのではないだろうか。銅の豊春中は参加校の中で最も合唱を伸び伸びと楽しんでいるように見えた。

 初出場で金賞を獲得した会津若松四中は課題曲でも力強く伸びやかな歌唱が印象的だったが、それ以上に自由曲の「Viragsirato(花の哀歌)」(ジュジャ・ベネイ作曲)は秀逸だった。とりわけ途中で数回織り込まれた女性2人のユニゾン(斉唱)の美しさには圧倒され、思わず中継テレビに向かって身を乗り出すほどだった。とてもNコン全国初出場とは思えない実力校だった。

 福島県勢が金銀を獲得して、来年の全国コンクールの出場枠は一体どうなるのだろうか。今年同様に金賞、銀賞受賞ブロックにプラス1校ということになると、来年は全国の代表11校のうち東北ブロックが本来のブロック枠1にプラス2で合計3校となる。その3校を全て福島県勢が占めるということがあり得るのだろうか。一方、今年3校出て2校が銅賞だった関東・甲信越ブロックは2校に戻ることになりそうだ。

 ※ブログを見ていただいた「ゆうか」さんから末尾の段落部分について以下のご指摘を頂きました。ありがとうございました。それによると、Nコンの規定により金賞銀賞が同ブロックの場合、銅賞の上位校の所属ブロックがシード枠になります。そのため来年も関東甲信越3枠、東北2枠で今年と変わらないということです。失礼しました。

コメント (1)
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