【シソ科、別名「クミスクチン」、英名「キャッツウィスカー」】
インドからマレー半島など東南アジアにかけて分布するシソ科オルトシフォン属の熱帯性植物。もともとは多年草だが、寒さに弱く日本では冬越しが難しいため1年草として扱われることも。開花期は6~10月ごろ。唇形の小花から長い雄しべ4本と雌しべ1本が突出し、やや上向きに反り返る。その姿をネコのヒゲに見立てた。
草丈は40~80cm。花は穂状の総状花序で、下の方から咲き上がっていく。花色は白が一般的だが、うすい桃色や青色の品種も。マレーシアの呼び名は「クミスクチン」。マレー語で「クミス」はヒゲ、「クチン」はネコのこと。英名でもネコのヒゲを意味する「キャッツウィスパー」と呼ばれている。
全草に各種ミネラルやカリウムなどを多く含む。乾燥させた葉や茎には利尿作用や血圧降下作用があり、「クミスクチン茶」はマレーシアやインドネシアで古くから「腎臓のお茶」として親しまれてきた。クミスクチン茶は日本や欧米では「ジャバ茶」とも呼ばれている。
インドネシアでは大規模に栽培され、乾燥葉が大量にドイツなど欧州向けに輸出されている。硬水の欧米では尿路結石ができやすいため、主に結石の予防・治療薬として利用されているそうだ。ネコノヒゲが日本に渡ってきた時期ははっきりしないが、最初は薬用植物として入ってきたらしい。沖縄での栽培は長い歴史を持ち、今ではウコン、グァバと並んで3大薬草ともいわれている。