【メキシコ原産、和名は「レンギョウセージ」】
シソ科サルビア属(アキギリ属)の半耐寒性多年草。日が短くなると咲く短日性植物で、10~11月頃、長い花穂に明るい黄色の小さな唇形花を多く付ける。英名は「フォーサイシアセージ」。フォーサイシアはレンギョウ(連翹)のこと。花姿が似ていることによるもので、和名でも「レンギョウセージ」と呼ばれている。
原産地はメキシコ。ドイツの植物学者でプラントハンターのバートホルト・カール・ゼーマン(1825~71)が19世紀半ば、メキシコ高原を南北に貫く東シエラマドレ山脈の標高1200~1500mの高地で発見、その山脈に因んで「サルビア・マドレンシス」と名付けた。属名サルビアはラテン語で健康や治療を意味する「サルボ」に由来する。サルビア属に薬効がある種類(薬用サルビア=セージ)が含まれることによる。
サルビア属は世界の熱帯から温帯にかけて広く分布する。日本でサルビアといえば、ブラジル原産で燃えるような緋色のサルビア・スプレンデンス(和名ヒゴロモソウ=緋衣草)を指すことが多い。他にファリナセア(ブルーサルビア)、レウカンサ(アメジストセージ)、グアラニチカ(メドーセージ)、ミクロフィラ(チェリーセージ)など多彩な花色のものが出回っているが、マドレンシスのような濃い黄花はサルビアの中でも珍しい。
マドレンシスは生長が極めて旺盛。大きなものでは草丈が2m以上にも育ち、花色の明るさもあって遠くからでも目立つ。夏に切り戻すと草丈を低く抑えることができ、分枝が促されて花数も増えるそうだ。ハート形の大きな葉には芳香がある。茎が太く角が突き出した四角形なのも特徴の一つ。国内ではマドレンシスをもとに作出された園芸品種が「イエローマジェスティ」の名で流通している。