一人のかわいい“童女<ヲトメ>を中に於いて老夫妻が泣いております。そこで、スサノヲは、先ず、当然のように尋ねます。
“汝等者誰<イマシタチハ タレソ>”
と。するとその老夫は答えます。
“国神之子焉<クニツカミ ノ コナリ>”
と、更に、そこにいた自分たち3人の名前まで申上げたのです。いわゆる、「足名椎<アシナヅチ>」「手名椎<テナヅチ>」そして「櫛名田比売<クシナダヒメ>」です。
此の老夫は自分は国神<クニツカミ>。ここ出雲の国におる神様だと、それも「大山津見神の子」だと名乗ります。なお、この神様はイザナギ・イザナミが産んだ神様で、山の神様ですが、どうして、そんな山を支配する神のお子が、この出雲の国に住まわれたのかは分かりません。書紀にはその事に付いては何も書いてはありません。念のために・・・・
なお、この「アシナヅチ、テナヅチ」と云う名前の由来に付いて、あの宣長は、次のような面白い説を書いておりますのでご紹介します。
「櫛名田比売を撫愛<ナデウツク>しみつる由の名にて、足撫豆知<アシナデツチ>手撫豆知の約<ツヅマ>りたるなり。」
と。
又、「これも、なるほどそう云うものか。なかなか面白い発想だな」と思われる説明もありますので、ついでの事に、ご紹介しておきます。彼曰く、「足を持って父としたのは、昔は、今のように「手足」とは言わないで「足手」と言っていた。例えば「足手纏」のように、足を手より優先させて使っていた」と。だから、父の名が“足名椎<アシナヅチ>で、母の名が手名椎<テナヅチ>だと。
さてと、今日も又、余計な事をちょこっと!!!!!!此の度の医獣学部新設の問題、結局、誰かさん、これが足手纏になって、手も足も出ない安倍な??ことに森友かぎりませんな???