私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

八塩折酒<ヤシホヲリノサケ>

2017-06-29 07:40:36 | 日記

 スサノヲは “八塩折酒を醸<カム>”何度も何度も折り返して醸した酒を足名椎手名椎に命じて作らしたのです。
 この「折<オリ>」を、宣長は<シボル>と云う意味があると説明しております。なお、「醸<カム>」は、米を人の口で噛むの<カム>ではなく、麹を造り、それを元にして酒造りをすることを云ったのです。此の醸<カム>で出来た汁を、再び、醸みます。それを「塩」と云い、それを八回も繰り返してやっと純粋の酒ができ上がるのです。それを絞って最終的な酒にするのだそうです。

 これ又、蛇足ですが、三月になると酒屋の店先に「おり」なる酒が出回りますが、この「おり」は足名椎の作った時の「折」に由来しているのではと思っております??何回か繰り返した「折」が済んで、もうこれ以上はお酒がとれません。それでもよろしかったらお飲みくださいと云う、「絞りかす酒」だと言う意味が、この「おり」には含まれているように思われます。

 此の時の「八塩折酒」ですが、そんなに簡単には造れないとは思いますが、兎に角、翁に命じて、スサノヲは早急に造らせます。それから、又、それだけではオロチ退治はできないと思われたのでしょうか、例のトランプ流の「さく」を廻らせます。オロチが櫛名田比売を食べようとしてやってくる道に沿ってつくらせた、云ってみれば、オロチを誘導するための垣です。トランプのような人が入るのを防ぐための垣ではありません。わざわざ「此の道を通りなさい」と、道しるべになるような垣を作らせたのです。その大きさはいかばかりか??想像すらできませんが???また、それを作るための費用は、まさか、トランプ流に「オロチ」にださせたのではないでしょうがね。その詳細は一切分かってはいませんが、相当なお金と時間が必要では無かったのかなと云う思いがします。果たして「オロチ」の襲撃までに出来上がったのかなと色々な事が頭に浮かんできます。想像するより他の道はありません。でも、オロチの襲撃までは、半年ぐらいは時間があったのでは??????とも。