・・モチイタア ショウラシイコトヲ 加計ヨウ」
と云うお叱りを頂戴しました。
「ツイ エエキニナッテ ショウモネエ コトバア ケエテ」
と、返事をしておきました。さて スアノヲは、続けて
“汝哭由者何<イマシノ ナクユエハ ナニゾ”
と、老父に尋ねます。
「自分には8人の娘がおりました」と云う例の話で、いよいよ
”高志之八俣遠呂智<コシノ ヤマタオロチ>”
の登場です。その八人の「“八雅女<ヤオトメ>がいました、しかし
“毎年来喫<トシゴトニキテ クラフルナリ>”
“今其可来時<イマソレ キヌベキトキナルガ>”
故に泣いているのだと。
この「オロチ」について「古事記伝」では、「蛇」は小さいのを「くちなわ」、やや大きいのを「へび}、その大なるのを「「うわばみ」、きわめて大きいのを「じゃ」という。だから、「オロチ」はこの「じゃ」ですが、その尾がおどろおどろしくなっているゆえに「オロチ」と命名されたのだと説明がなされております。