アシナヅチ、テンヅチはアマテラスに娘「櫛名田比売」を
“恐立奉<カシコミテ タテマツラム>
と申し上げたのです。スアノヲはアマテラスの弟です。それに対して、この櫛名田比売が、出雲の名もない普通の民の小娘ですと、身分不相応で結婚が成り立ちません。太古にあっても同格の家柄が婚礼成立の条件だったのでしょうか、それで、わざわざ足名椎手名椎を大山津見神の子と言わしめたのではないでしょうか???
まあ、ともあれ、この婚約は成立します。そこで、スサノヲはクシナダヒメを
“湯津爪櫛”
<ユツツマクシ>(イザナギが黄泉から立ち帰る時に地獄の醜女に投げつけた歯のとても長い日本太古の櫛)に変身させ、自分の美豆良<ミズラ>に刺します。・・・・・・ここら辺りをどう解釈すればよいのか分かりかねますが?????
今のままの「クシナダヒメ」であったなら、必ず、大蛇に食べられます。もしかして、大蛇の食べる少女は「処女<オトメ>」でなかったら駄目だったのではないでしょうか。人妻であったら食べ殺されることがないから、スサノヲは、早速、クシナダヒメを妻にした、これが「クシナダを櫛にしてご自分の髪に挿した」と云うことなのではと思えるのですが????。