亀の甲<セ>に乗った釣り人は
“僕者国神名宇豆毘古<アハ クニガミ ナハ ウヅヒコ>”
と名乗ります。そこでジンムは、更に尋ねます。
“汝者知海道<イマシハ ウミツヂヲ シリヤ”
と。すると、その国神は
「はいよく知っております。」
と答えます。
それについて、日本書紀では、ジンムが高千穂宮を出発してすぐ、「速波門」で、出会った「珍彦<ウヅヒコ>」に案内させていますが、古事記では、吉備を出てから後に「宇豆毘古<ウヅヒコ>」に出合っております。名前は両方ともに<ウヅ>ですが、字が「珍」と「宇豆」と異なっており、その出会いの様子も、「船に乗ってきた」と「亀の甲に乗って、羽を広げるようにしてやってきた」と、間違いが生じているのです。要するに、吉備に至るまでは比較的集団の大きさも小さく航路は安全であったのですが、吉備を出発する時は、その船団が拡張されて軍隊として統一のとれた行動が必要になってくるので、航路を熟知している海人が必要になって来た事を意味しております。その軍隊としての一大勢力に組織した地が吉備です。また、それだけの軍事的訓練も必要になったのです。その最も適したのが、吉備の穴海だったのです。
そんなことを、此の事は意味しているのだろうと私は考えますが???
“僕者国神名宇豆毘古<アハ クニガミ ナハ ウヅヒコ>”
と名乗ります。そこでジンムは、更に尋ねます。
“汝者知海道<イマシハ ウミツヂヲ シリヤ”
と。すると、その国神は
「はいよく知っております。」
と答えます。
それについて、日本書紀では、ジンムが高千穂宮を出発してすぐ、「速波門」で、出会った「珍彦<ウヅヒコ>」に案内させていますが、古事記では、吉備を出てから後に「宇豆毘古<ウヅヒコ>」に出合っております。名前は両方ともに<ウヅ>ですが、字が「珍」と「宇豆」と異なっており、その出会いの様子も、「船に乗ってきた」と「亀の甲に乗って、羽を広げるようにしてやってきた」と、間違いが生じているのです。要するに、吉備に至るまでは比較的集団の大きさも小さく航路は安全であったのですが、吉備を出発する時は、その船団が拡張されて軍隊として統一のとれた行動が必要になってくるので、航路を熟知している海人が必要になって来た事を意味しております。その軍隊としての一大勢力に組織した地が吉備です。また、それだけの軍事的訓練も必要になったのです。その最も適したのが、吉備の穴海だったのです。
そんなことを、此の事は意味しているのだろうと私は考えますが???