私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「大国主命」の歴史???をもう少し・・・

2017-07-21 07:14:07 | 日記

 次に、古事記に書かれているのは、あの因幡の白ウサギの話です。その内容は幼稚園の子でも知っている通りのお話です。

            “欺海和邇<ウミノワニヲ アザムキテ>・・・吾蹈其上走乍読度<ア ソノウエヲ フミテ ハシリツツ ヨミワタラム>”

です。このウサギが

                       “稲羽之素兔<イナバノシロウサギ>”

 です。このお話は童話ではここで終わっているのですが、もう少しこの続きがあります。それ、このウサギはオオクニの指示によって本通りの姿になり、その後、神様にもなっています。彼はオオクニに云います。
 「あなたは、必ず、八十人いる兄の神様達が願っている八上比売<ヤガミヒメ>を娶られるでしょう」
 と、云ったのです。


六世の孫なり

2017-07-20 06:16:53 | 日記

 『「オオクニはスサノヲの六世の孫」だ。おめえは まごだとけえておるが そりゃあ まちげえとる。どげえな よみかたをしたんか しらんけえどなあ、古事記を ようよんでみいな  六世のほかにゃ かんがえられんのじゃがなあ。もちいたあ いま はやりょうるような≪ぼっけえ てえねえな≫ よみかたをせんと おえりゃあへんど』

 と云、誠に、お厳しいご注告を久しぶりに受け、いたみいっております。そこで「古事記」を、再度、見てますと、やはり宣長も

                   “六世の孫なることいとど著明<シル>ければなり”

 と書いてあります。でも、私は文中にある

                      “此神”

 と云う二字に、やはり、引っかかっておりますが?????

 尚、書紀には「スサノヲとクシイナダ、夫婦の交わりをされて、子の大已貴神<オオアナムチノカミ>が生まれた」と書いてあります。


「大国主命」はスサノヲの孫です。六世の孫ではありません????(新説です)

2017-07-19 09:25:45 | 日記

 八島士奴美神<ヤシマジヌミノカミ>が

                       “刺国若比売<サシクニワカヒメ>”

 に生ました神が

                        “大国主命”

 なのです。
 スサノヲの孫に当たる神です。この神の名前は、此の他に四つも名前を持っています。五つも別な名前を持っている神様は他に例を見ません。それだけこの神様が我が国においては特別な地位を凝って伝えられてきたという証拠でもあるのです。出雲の国だけでなく、全国至る所にこの神様は祭られております。

                       ①大穴牟遅神<オオホナムチノカミ>(書紀には“大已貴<オホアナムチ>”と)                      
                       ②葦原色許男神<アシハラシコヲノカミ>                                       
                       ③八千矛神<ヤチホコノカミ>
                       ④宇都志国玉神<ウツシクニタマノカミ>

 さて、このように日本各地に敷衍して行ったスサノヲの子孫ですが、このスサノヲ自身はどうなったのでしょうか。古事記にはその辺りの記述はありませんが「書紀」には、その後、かねての希望通りに、妣(はは)なる国「根堅洲国<ネノカタスクニ>」へと赴いたと有ります。


海・・・「ウミ」この音から???

2017-07-17 11:34:08 | 日記

 海の日です。<ウミ>・・・・・何て心地よい響きを持つ言葉でしょうか。日本の「まほろば」、母なる場所なのです。二見が浦に行かなくても、ちょっと足を延ばせが、どこでもその雄大な総ての物を忘却の彼方に押しやってしまうかの如くの光景に出会えます。その場所があそこだ此処だと分け隔てなくてもいいのです。
 イザナギイザナミの神が大海原の中から日の本を作り上げた故事を取り出さなくても、海と云えば、本当にすぐに

            “海は広いな大きいな。月がのぼるし日がしずむ”

 の歌が心に浮かびます。「海」って言葉、日本語の中で、私の最も好な言葉の一つです。


「八島士奴美神」って知っている???

2017-07-17 09:15:54 | 日記

 「スサノヲ」と「クシナダヒメ」が生んだ神が

                         ”八島士奴美神<ヤシマジヌミノカミ>”

 です。
 なかなか、太古における男女関係と云うかその婚姻関係は複雑で、どうしてこのような事が何のトラブルもなく、誠に安易に行われているのですが
 、「これは男尊女卑も甚だしい。そんなことが許されてたまるものですか」
 と。目くじらをお立てになられるお人もと思われますが、でも、古事記の世界では、それが当たり前などと云うように平然と行われているのです。クシナダが生んだ神はこの人が一人で。それから直ぐにかどうかは分からないのですが、スサノヲの次の子はクシナダの子ではありません。古事記には、それはアシナヅチの妹である女性との間にできた子だとしてあります。このような普通なら反道徳性の男女関係だと言われる様なことが平気で執り行われていたのです。なお、この彼女とスサノヲの間に生まれた子が、ご存じ

                         “大年神<オホトシノカミ>と宇迦之御魂神<ウガノミタマノカミ>”、

 の二神です。
 そして、クシナダの生んだただ一人の御子様である「八島士奴美神」が、その妻「刺国若比売」に生ませた神様が

                          “大国主命”

 なのです。だから、スサノをから云うと孫に当たられる神です。なお、この部分の文章の読み方によっては、大国主命はスサノヲの五代後の神だと言う人もありますが、「孫に当たる」が正しい読み方だと思いますが???