次に、古事記に書かれているのは、あの因幡の白ウサギの話です。その内容は幼稚園の子でも知っている通りのお話です。
“欺海和邇<ウミノワニヲ アザムキテ>・・・吾蹈其上走乍読度<ア ソノウエヲ フミテ ハシリツツ ヨミワタラム>”
です。このウサギが
“稲羽之素兔<イナバノシロウサギ>”
です。このお話は童話ではここで終わっているのですが、もう少しこの続きがあります。それ、このウサギはオオクニの指示によって本通りの姿になり、その後、神様にもなっています。彼はオオクニに云います。
「あなたは、必ず、八十人いる兄の神様達が願っている八上比売<ヤガミヒメ>を娶られるでしょう」
と、云ったのです。