先日、ユキ丸 と チャチャ丸 が 揃ってベランダに出ていたので
「いいわねぇ 仲良くて! 外は気持ちいい?」 と声を掛けました。

普段なら ユキ が 一応 ちょっと引き気味な態度を見せ、
チャチャ は 鳴きながら甘えて来るというのが ほぼほぼのパターンなのに
この時は あまり反応もせず ふたりとも すぐに下を向いてしまいました。
「ん? どうかした?」
その視線の先は … 同じ一点! 気になりました。
一点凝視なんて 猫草を狙っている時か
外を通る人や車を見ている時か
虫を見つけた時くらいなものだけど
それが床なら そこには
何かがあるか 何かがいる という予想は立ちます。


そこで ソーッと近づいてみたら …
〔ん? 何かの部品?〕


さらに近づいてみたら …
何かの 幼虫 のようでした。
「あっ、これ 虫 なのね!」

この 幼虫 ちゃん、
人工芝の上に落ちてしまったために
足を取られ 前に進めず すぐに転がってしまって もがいている様子。
そんなありさまを じっと眺めている 我が家の男子ふたりが
どんな気持ちでいるのかも気になるところですが
当事者である 幼虫 ちゃんは
永遠に続く地獄沼で巨大生物に遭遇してしまったようなもの。
どんなに 怖いか どんなに焦るか
そう思ったら
疲れ果ててしまう前に、襲われないうちに、
一刻も早く救助してあげなければと思えました。





人工芝の この植え込み。
昆虫ちゃんにしたら 硬くて深くて足が取られる最悪の場所って感じなんでしょうね!
そこで 柔らかそうな体を直接触らないよう
紙を差し込んで救い出し、



たまたま使ったこの紙も、つるつる滑って歩きにくそうでした。 ごめん!
とりあえずのつもりで 使っていない植木鉢の上に置いてやりました。
すると、速攻で土を掘りだして あっという間に土の中へ …!
〔一刻も早く非難したかったんだなぁ!〕 と思ったら
ちょっと切なくなって
「ゆっくり休んでね!」 と声をかけ、
一応 潜った場所がわかるよう 印をつけておきました。




こんなに速攻で潜るなら もっといい土を作ってあげればよかったなぁ!
ゆっくり休めそうもなければ きっと 人目や猫目がない時に
コソッと移動するんじゃないかな なんて思ったり、
もしこのままここにいて成虫になった場合には
気づくことが出来るんだろうかなんて想像したり …
こんなちょっとしたことでも
こんな短時間のことでも
コロナ禍においては そこに気持ちが集中し、
思いをめぐらせる時間が持てたことが嬉しく思えるものですね。
うちの怪獣たちが
ちょっかいも出さずにガン見していただけだったことについては
幼虫 ちゃんの苦痛が伝わったからだったのかしら?
という疑問も湧いてくるところですが、
とにかく この 幼虫 ちゃんが
元気に大きく育ってくれればいいなぁ と願っています。
ところで、
この 幼虫 ちゃんはいったい何者だったのかしら?
どこから来たのかしら?

調べたら、どうも ノコギリクワガタ なのでは? と思えました。
お母さんが我が家のベランダのどこかに産み付けたものなのか?
強風で飛ばされて来たものなのか?
そのあたりまで解明することは出来ませんでしたが
ちょっと不思議で ほっこりさせてくれた出来事となりました。



心が動かされたという点では
破壊魔ちゃん達にも私にも
思わぬサプライズだった と云えるのかもしれません。
後は 元気に育ってくれることを祈るだけだわね!
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