― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

バス話 再び  ― 夏のクラクション ―

2011-07-23 | ちょっと考えさせられたお話
 
2年前の11月に、バスに関するお話を書きました。
それ以後も 喜ばしくはない体験のほうばかりが増え、
あんなに嬉 しい経験は 残念ながら あの時書いた たった2回のみ!
でも 今回 また書こうと思うきっかけになったのは こんなことがあったからでした。


始発のバス停にバスが来て、並んでいた人たちが乗り込み終わる頃、
走って行って間に合った私も、Suica(カード乗車券)をかざして乗り込みました。
息があがっている状態で 体制を整えていると
明らかに そのバスに乗ろうと していると思われるお年寄りが
前方から手を上げて一生懸命走って来ました。
私が気づく ぐらいですから 運転手さんが気がつかないわけがありません。
それなのに、バスは 素知らぬ振りで 出発 してしまいました。
私が思わず 「あっ!」 と声を発 したと同時に、
お客さんのひとりが
 「あの人 乗るんじゃないの?」 と言ってくださいました。
でも その運転手さんは
 「もう 動いてしまいましたから …!」 と言いました。
その方は さらに
 「動く前にわかっただろう! 乗せてあげればいいじゃないか!」 と言ってくださいましたが
バスが止まることはなく、
 「もう ここまで来ちゃいましたから 無理ですね!」
その運転手さんは 平然と そう答えました。
   もうここまで来ちゃったから って、 初めからわかっていたはずなのに …!
   わからなかったと しても 最初に言われた時点で すぐに止めればよかったんじゃないの!?

お客さんは みんな 呆れていました!
私も 前回の投稿以後、同 じような体験 しています。


その日、重い荷物を持って 始発のバスに乗ろうと していました。
母と一緒の時でした。
ちょうど バスが止まっていたので
買い物で疲れた母をバス停で長時間待たせないよう、
運転手さんの目に入らなくて出発 してしまわれないよう、
荷物を持った手を無理やり挙げて バスの前に向かって走り、
あと5メートルほどの距離まで来たので 「間に合った~!」 と思いました。
ところが バスは 私を轢かないよう 大きくハンドルを切って 出て行ってしまったんです!
この状況がわからないなんて ありえません!
信じられない思いで運転席を見ると、
中年よりは少 し若めで ちょっと太った その人は、反対側を見ているような振りを して 目を逸ら し、
気づかない振りを していました。
   どう してそんなに優 しくないんで しょうか!?  あなたのお仕事はサービス業で しょ!?
   必死で走って来た人間を、目の前まで来た時に見捨てて行くことが …、
   ガッカリする姿を見ることが …、
   ストレスの捌け口にでも なっているんですか!?

こんなこともありました。   


ある時、バス停で急な大雨に降られ、慌てて傘を差 したけれど
あまりの雨量に 差 している意味がないほど濡れてしまったことがありました。
やっとバスが来て乗り込むと、クーラーが寒いくらいに利 いていて、
  「おお 寒い!」 と言いながら 皆 席に着くなり 急いで真上にある冷気噴射口を閉 じていました。
ずぶ濡れの身体には刺すような寒さに感 じられましたが、
よく見ると、先に乗っていた方達も 腕を擦りながら 寒さを我慢 しているようでした。
   炎天下から乗り込んで来た時、一時的に 気持ちが良い と感 じることがありますが、
   それでさえ ずっと乗っていると寒くなって しまうことも多いものです。
   乗り込んだ時点で寒いと感 じるほどというのは 冷やし過ぎに しても 度を越 しています!

そんな時、2つ先のバス停から 全身ずぶ濡れの 5人の女子高校生が乗って来ました。
直前までとても良いお天気だったから 傘を持ち合わせていなかったのでしょう。
彼女達のスカートからは 水が滴り落ち、髪は顔に張り付いて かなり悲惨な状態でした。
そんな5人は 乗って来るなり 口々に
  「なにこれ! 寒~い!」 「クーラー止めてくれればいいのに~ぃ!」
大きな声で そう言いました。
後ろから2番目の席にいた私にも はっきりと聞こえたくらいの声でした。
誰もが そう思いながら 言えなかった言葉!
それは 寒くて震えていた人達にとっては <救いの声> のようでした。
  「これで運転手さんも 気づいて止めてくれるに違いない!」
きっと みんながそう思ったのではないかと思います。
ところが、その運転手さんは 最後まで止めてくれることを しませんでした!
そして、乗客は皆 無口になり、震えながら駅まで乗って行きました。
   どうしてそんなに優 しくなく いられるので しょうか!?
   クーラーを止めること、その場に応 じて温度調節することは、そんなに手間のかかる
   面倒なことなので しょうか!?



こういうのって 何なんでしょうね!?
たまたまとは どうしても思えない 対応です!
それはもう 人間性の問題ですが、優 しさの片鱗が 見えない!


   娘に話 した時、
    「そんなこと、しょちゅうあるよ!」 と言いました。
   本当に … しょちゅうあるんです。
    だからって 何とも思わないの!?
    あ~ これも 歳のせい だってこと~!?
   内心 ショックを受けながら、
   しょちゅうあるほうが おかしいんじゃないの? と、納得できない 私!


だけど こんなことだって 一例で しかありません!

普段から 評判の悪さは よく耳にする このバス会社!
会社側は 実態を まったく知らないんで しょうか!?
会社が知れば もう少 し変わる部分は あるので しょうか!?
誰かが言わないと 気づくこともなく、良くなることもないのではないかと思えたら
言うべきで しょうか!?
いろいろ考えた末、      
私は 恐る恐る バス会社に電話をかけてみました。

電話に出られた方は温和でした。
それでも 初めは
乗せてもらえなかった問題については
   「きっと 気づかなかったか 遅れていて 慌ててたん じゃないで しょうか!?」
クーラーを止めなかった問題については
   「きっと 聞こえなかったん じゃないで しょうか!?」 とおっしゃいました。
でも、
それなら <それで良かったんだ>、<しかたがなかったんだ> といえますか?

たとえ 運行が遅れていたと しても、
そこまで来ている人を乗せるのに 何分かかりますか?
轢かないようにハンドルを切った時点で 気づいているということにはなりませんか!?
もしも その時 気づかなかったというのを信じたとしても、
それだって 注意が足りなかったことになるんじゃないのでしょうか?
また、みんながあれだけ寒いと言っていた声が届かなかったのだと しても、
バスには乗客の様子を確認できるミラーというものがちゃんと付いているんですから
そんな状況を把握 していないことは 注意不足 になるんじゃないのでしょうか?

<苦情の電話をかけることに慣れている方> というのも いらっしゃるのだろうと思います。
でも 普通の人間は いろいろと思うところはあっても なかなか電話をするまでには至りません。
   勇気がない というのでしょうか!?
そんな人間が 意を決 して電話 したんです。
それは <責める> というつもりのものではなく、
普段起こっていることを 少 しでもわかって欲 しいと思ったからです。
せっかく電話 したからには ちゃんと理解 して欲 しい!
そんな思いで、穏やかに 少 しゆっくりとした口調で きちんと お話 しを しました。

   「そうですよね。 けっして良いことであるとは言えませんよね!」
   「社内掲示板に貼り出 して 気をつけるように したいと思います!」
相手の方は そんな風におっしゃいました。

悪いことばかりを言いたくはなかったので、嬉 しかった時のお話も し、
   「よろしくお願い します」 と電話を切りました。

一本の電話で どこまで変わるかなんてわかりません。
掲示板に張り出 したからといって いったいどれだけの運転手さんが見てくださるのか!?
それでも 会社が少 し把握 して 少 し気にしてくださるようになれば、
哀 しい思いを したり、腹を立てたりする人が 減るかも しれない!
そんな期待と、そうなってほしいという思いが 運転手さんにまで届いてくれれば
これから何かが変わるかも しれません。
  変わってくれれば いいんですが …!
    変わってくれることを 期待 しましょう!

こんな思いがありました。
でも、
やっぱり あまり改良されてはいなかったということになってしまいました。
決 して全員ではないと思われる 一部の運転手さんの意識の低さ
そんなことで
今後もこんなことが どこかで日常的に行われて行くのかなと思ったら ガッカリ!
けっきょくは 乗客の生の意見を真剣に聞く耳を持たない会社側の
意識の薄さの問題ということになるので しょうか!?


よく <モニター> を募集する企業があります。
そういった場合、
会社側 は なにも 誉め言葉 ばかりを 期待 しているわけではありません。
お客様が利用 して、実際 どう感 じたか!?
正直な意見 が 聞きたいわけです。
  悪い点は改良する。
    そして より良い商品に していく。
それが企業の責任だと思います。

どんな形 にせよ、人は誰かと接触 しながら生きています。
人と関わる時、特に お仕事などの場合は、
相手に不快な印象を与えないようにする努力というものが必要になります。

それは 個人個人が気をつけるべきことでもありますが、
会社側がどれだけ真剣に考え、取り組み、徹底 していけるかの問題だとも思います。
以前 タクシーについても書いたことがありますが、                  
会社がきちんと指導 していると思われるタクシー会社の運転手さんには
それほどひどい人はいません。
でも、タクシー会社が増え、評判の悪い運転手さんが流れ着いたようなタクシー会社のタクシーは
良い印象を与えてくれる人のほうが少ない!
何を しても許されるのか、会社側が把握 していないのか!?
不思議に思うことも多く、出来ることなら乗車をパス したいと思うことも しばしば!

バスでも タクシーでも、
運転手さん というのは それぞれが 会社の顔 であるわけなのに、
会社側が まったく把握 していないことに 信 じられない思いを感 じます。
電話をかけようと思うまでの思いは 1度でも大変なのに、
2度も 3度も する人が どれだけいるのか!?
それを考えると、
こういう会社が向上 していくことは 難 しいのかも しれないな~!
そんな風に思えて しまう 残念な出来事で した。

                            こういった 職種 って
          乗客を <お客様> と考えることが少ないから こんな対応になってしまうんじゃないかと思うのは
                                         私だけ!?


      ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

お客様を大事にし、時々 自分に警告を鳴ら してほ しい … ということで
1983(S58)年 7月21日発売、
        稲垣潤一 さん の 『夏のクラクション』
             (作詞 = 売野雅勇 さん/作曲 = 筒美京平 さん)

「悪いのは僕だよ 優 しすぎる女に 甘えていたのさ」
    「傷口に注ぐ GINのようだね  胸が痛い 胸が痛い」
  「夏のクラクション Baby もう一度 鳴ら してくれ In My Heart
           あの日のようにきかせてくれ 躓(つまず)きそうな 僕を振り返り」

   気づいて していること、気づかないで していること。
     注意 してくれる人が いないのは 不幸なことです。
     注意に耳を傾けることが出来ないのも 同様です。
     注意 しにくい世に中になって しまったことも 不幸で悲 しい事実!
     それでも 悪い点は注意 してほしい と思える人は まだ進歩できる人。
     時々 振り返って、自分は大丈夫かと思い返すことも大切です。
                                   (※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
                               
ちょうど28年前の曲! もうそんなになるんですね~!
富士フイルムのカセットテープのCMソングだったというのも なんか時代を感 じさせます。
2006(H18)年に発売された 筒美京平さんの作曲家活動40周年記念のCDボックス(1967(S42)~1997(H9)
までの作品集) にも収録されているくらいですから、筒美さんにとっても代表的な曲なのでしょう。

内容は哀 しい歌なのに、癒 し感 たっぷり!
海岸線を走っている時に カーラジオから流れてきたり したら 一気にムードアップ しそうですし、
カセットテープを流す戦略で ムード作りに成功された方も いらっしゃるのではないかと思うくらい
雰囲気作りには欠かせない1曲でもありました。
題名ではピンと来なくても、特徴的なサビの 「夏のぉぉぉ~ クラクション」 の部分を聞けば
きっと思い出される方は多いのではないかと思われます。

私も友人からいただいた <選りすぐり> の中の1曲として よく聞いたもので、
おしゃれ感がとても好きだったことを思い出 します。

中学時代からバンドを組んで ドラムをこなしながらボーカルを していたという稲垣さん。
<スーパーポップボーカル> というキャッチコピーで 1982(S57)年にソロデビューしてから29年。
シンガーソングライターが持て囃された時代においては珍しい、
ほとんどが他の作詞・作曲者の提供曲というスタイルも、
背広やネクタイ姿、ちょっと鼻にかかったような歌い方と同様、彼ら しさです。

            こんな曲を聴きながら ドライブした ら 今でも 良いムードになれるのかしらね~!



※ 自分では あまり目立たなくてもいいと思っていたブログランキングへの参加。
  それでは参加 している意味がないのではないかとのご意見を いただきましたので、
  今回から 少 し目立つバナーを 付けさせていただくことにしました。
   (これでいいんだと思うんですが …!?)
 お読みいただいた後 押 していただけると 嬉 しいです。
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