― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

呼ばれかたのお話  ― 無駄な抵抗やめましょう ―

2010-05-04 | ちょっと考えさせられたお話
            赤ちゃん から 子供 に変わり、少女 になって に変わる
遠い昔、お嬢ちゃん だった時 が あり、        
             その後 には 一応 お嬢さん だった時期 も あるんです。


      二十歳 を過ぎて 大人 として扱われ、結婚 して になり、出産 して となる
結婚 して 奥さん になった後、             
             子供が生まれて、お母さん になりました。

そして そんな時期は長く、 いつまでも変わらないように思っていたんですが …


           やがて 娘達が成長 し、同 じ道を辿って、おばあちゃん になる
                私の母 も、母の母 も、同 じように歩いてきた道です。
時は流れ、                    
今度は娘が結婚 し 子供が生まれて 、
             ある時から 突然、おばあちゃん なんて呼ばれるように なっちゃいました~!
何だか もう <最終章> に入ってしまったような気が してきますが …、   
                       まだ おばあさん が 残っています … よ ネ!?  
                            
なにか 他の呼びかたも考えて、元気で長生きできるよう、気張らにゃー いかん かな~!?

                               
お嬢ちゃん の認識は  
たぶん 幼稚園か 小学校の低学年ぐらいまで!?
お嬢さん の認識は  
たぶん 結婚するまで ということなのかも しれませんが、
「お宅のお嬢さん」 という言われかたなら ずっと ということになります。
                               
家で過ごしていた子どもが 幼稚園 に入り、小学校、中学校 と だんだん大きくなっていく過程。
その 区切り区切りは、まるで 竹の節目 のように、その時々で 何かを感 じさせてくれたのだろうと思います。
   呼ばれかたは、名前で 「☆☆ちゃん」 大きくなるにつれて 「☆☆さん」、名字で 「○○さん」。
 
そんな中でも 結婚 というのは 大きな節目で、
名字が変わり、「奥さん」 と 呼ばれるようになった時の気恥ずかしさ は
それを知られることへの 戸惑い から、
呼ばれたいような 呼ばれたくないような、複雑な心境だったな~ と、思いを はせれば 懐かしい!
   呼ばれかたは、名字で 「□□さん」、あるいは 「□□さんの奥さん」。

そんな思いも、子供が生まれる頃には もうすっかり普通のことになっていて、
娘たちから言われたいと思い描いていた 「お母さん!」 という呼ばれかたは、
人に紹介する時などに 「うちのお母さんです!」 などと言われることにとどまり、
赤ちゃんの時 初めて呼んでくれた 「ママ~」 のまんまで 定着 してしまいました。
   「構ってほしいよ~!」 「ご飯がほしいよ~!」  ゴマを摺る時は マーブルも言います! 

    人は 一生の間に 何回ぐらい 違う呼ばれかた を するので しょうね!?

名字>が変わり、<奥さん>、<ママ>。
そんな呼ばれ方にも すっかり慣れ、子供たちも 幼稚園に通うようになった頃、
娘のお友達から 「おばちゃん」 と呼ばれて、ショックを受けたことがありました。
   当時は若かったから、三十路にもなっていないうちから そんな風に言われることには やはり抵抗が
   ありました。 だけど、考えてみたら 妹はもっと以前から 私の娘たちに そう呼ばれていたんです!


「◇◇ちゃんのお母さん!」 と言われることもありましたが、毎回言うには ちょっと長い!
結婚 しているから <お姉さん>ではないわけで、子ども達から したら 何の不思議もないことなんですが、
おばちゃん って … なんか 急に老けちゃったような とっても 歳を感 じさせる言葉で、
子育てを しながら頑張っている身には グサグサ!?
そこで、 
その子たちと仲良くなったある日、私を見るなり 「おばちゃ~ん」 と飛んで来た子に
「おねえさん のほうがいいな~!」 と言ってみたんです。

すると その子は あっさりと
「うん いいよ。 おねえさんね。  お ね え さん!」

そんなに素直に言われると、それもまた 恥ずかしいものです。
それでも 「やった~! ありがとうね~!」 って その日は その素直さに感謝 して 終わりました。

ところが それ以後、私は 「おねえさん」 と 呼ばれるようになり、
他の子たちまでが 面白がって、 「おねえさん!」 感染!
子供たちとの間だけのやりとり なら 良いんですが、彼女達は 何処でも お構いなし!
親がいる前でも 「ねぇ おねえさん 遊ぼ~!」
   自分でも わかる その不自然 さ!  お母さん達の前では まるで 罰ゲームを受けているようでした!
「あれ~ぇ 何で◇◇ちゃんのお母さんだけ お姉さんなの?」
   当然 聞くでしょうね!
言い訳がましいのも嫌なので、「そう言ってほしくて お願いしたのよね~!」 って ピースしちゃいましたが、
その後も お母さんたちの 「なんで!」 攻撃にあって
しばらく後には <おねえさん> は 廃業 致 しました!
   「私にも言って!」 って言ってくださるお母さんがいらしたら、もうちょっと楽 しめたんですけどね! 
   その後 しばらくの間 子ども達から受けた 「なんでやめるの!?」 攻撃も 厳 しかった~!
   だけどぉ~、 旅館の 仲居さん なんか ずーっと 「おねえさん!」!   いいな~!

                                  
呼ばれかた というのは けっこう 面白いものです。
そんなエピソードを もうひとつ!
                               
それは 長女が小学校の高学年の時のことでした。
担任の先生が とてもユニークな方で、
みんなが仲良くなれるようにと 家族参加の山登り を 企画 してくださったんですが、
先生は前面に出られないということで、
役員の代表と グループ分けした子供たちの代表(班長)が、
<どのくらいの時間がかかるのか> などを調べるために 下見に出かけたんです。
その際 昼食を摂るために入った 山頂手前の食事処のおばちゃんが、 
まったくの先入観から 「先生と一緒に来たの? 良いわね~!」 と 声をかけたことから
みんなが 面白がって その時点から 私を 「○○せんせ~え」 と 呼ぶようになり、
それがきっかけで とても打ち解けて、その日はずっとそのまま 過ごしました。

それからずいぶん経った 授業参観の日。
班長さん達は またもや 「○○せんせ~え!」 「○○せんせ~え こんにちは」
クラスの有力メンバーが こぞってそんなことを言うものだから
他の子供たちは 「なんで先生なの?」 と興味津々!
その場にいた仲間 しか知らない 秘密ごと に、班長さんたちは 楽 しそう!
その時だけのお遊びだと思っていた私は 驚き と 嬉しさと 恥ずかしさ で 複雑な心境でしたが、
そうやって懐いてくれる子供たちが とっても可愛く思えました。

その後、学校に行くことは しばらくなかったので 自然消滅! … と思ったら、
これも 夏休みに先生が計画 してくださった 一泊二日野外活動 の時、
分かれた各班ごとに 飯ごう炊飯 で カレーを作って
<日頃お世話になっているお母さんやお父さんを招待 しよう> ということになり、
その時に呼んでくれたメンバーに感動 し、その際 小声で 「○○せんせい」 と言ってくれたことに 感激!
   当然 自分の娘のいるグループに呼ばれると思っていたのに、クラスを仕切る 秀才君と 問題児君のいる
   グループが 一番はじめに指名 してくれ、驚きすぎて 切り株につまづいて転びそうになりました。 
   そこに招待されるというのは それくらい凄いことで した。
   <自分達の親を差し置いて、一緒に行動 した私を選んでくれた!> という嬉 しさ!
   これも、不慣れながら 役員として頑張った ご褒美かな!?  そう思ったら ウルウル!


作ってくれたカレーの味は、当然 格別なものでした。

「大変なクラスだから 絶対に1年で交代するから!」 という約束でなった 役員。
それが 「他の人では無理!」 「慣れているから もう1年やって!」 と泣きつかれてしまって、
無理やりの2年連続 に 悩んだこともあったけれど …
本当に どの学年より、どのクラスより 大変だったのではないかと思うけれど …
その分 そこで得たものは大きかったと思います。

クラスの全員と 仲良くなった お・か・げ。
先生、そして いろんな お母さん お父さんと 仲良くなれた お・か・げ。
本当に貴重な経験を させていただきました。
                               
「お姉さん!」 「先生!」
どちらも 普通では呼んでもらえない呼びかた。

そんな 素敵な経験を した私も
今は もう ごく一般的な おばあちゃん!

昔、父や母は おじいちゃん、おばあちゃんと言われるのに抵抗があって
大パパ」 「ばばちゃま」 なんて呼ばせていましたけれど、
私も、「なんか良い言われ方を考えなきゃ~!」 って思っているうちに
おばあちゃん」 に決定されちゃって、抵抗出来なかったんです!

でもまだ 姪っ子からは <おばちゃん> と呼ばれます。
今となってみれば、おばちゃんでも ありがたい!

     あんなに 抵抗のあった <おばちゃん> という言葉も 今なら 嬉しいと思えるんだから、面白いものですね~!


      ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

「おばあちゃんなんて呼ばれたくないよ~!」 って、無駄な抵抗!? … ということで
1971(昭和46)年 2月25日発売、
      ちあきなおみ さん の 『無駄な抵抗やめましょう』
                 (作詞 = なかにし礼 さん/作曲 = 鈴木 淳 さん)
「嘘をついても だめなのね 下手なごまかし 効かないわ
                     無駄な抵抗 やめましょう あなたに身柄を 預けましょう」
    「そうよ あなたの勝ちよ 負けて私は 幸せよ
                        意地をはってた 今日までが 私はとっても恥ずかしい」
    「どうぞ あなたの すきに恋の戦さの 捕虜だから
                        左目ひらいて 右とじて 私はひそかに 待っている」

   無駄な抵抗でも してみたい時はあります。 そんな時は、それが 自分にとってはプラスになり、
     誰にも迷惑をかけないかどうか だけは考えたい! ちゃんとわかった上で 分別のある行動を
     するのが大人なんだと思いますが、 <老いていくこと>には抵抗 したいな~!
                                       (※ 詞の内容から、その時感じたままを 書いています。)
                               
ちあきさんの姿を見られなくなってから もう18年近く経ってしまうんですね。
実兄の宍戸錠さんの紹介から結婚に至り、俳優から ちあきさんの個人事務所の社長兼マネージャーになり、
広尾に喫茶店を経営して …、 きっと生活のすべてが一緒だったと思われる 最愛のご主人。
郷治さんが肺ガンで亡くなられたのが1992(平成4)年9月11日。
はっきり<引退>とは伺っていませんが、それ以後 活動はずっと休止状態のままです。
大好きな歌が歌えなくなってしまうほど傷つく! 人にはそれぞれ他人にはわからない思いがあります。
私も<復活>を熱望 しているひとりですが、彼女の気持ちは 尊重 したいです。

歌詞をみていると、まさに 学生運動の頃 だとわかります。 歌詞からも 時代 が伺えますね。

<無駄な抵抗も 数すりゃ 効果>!?
そんなことも あったりするかも しれません。
<諦めたら それで終わり!> ってことだって ありますからね。
自覚を持った上での抵抗は、これからも していくことにしましょう!

                  ただ し、マー君にだけは「ばあちゃん!」 って 言われても
                                無抵抗で、「な~に?」 かな!






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