・鹿児島の経済を引っ張ってきた焼酎ブームはどうなるのか!!
・今こそ、焼酎組合はもちろん、県・市町村一体となった対策を。
大阪で働いた3年の間、色々な場所で沢山の方々と焼酎を飲む機会が多かった。その度に、鹿児島の焼酎が話題になり、宴席が賑わい、鹿児島を自慢し、誇りでもあった。
その焼酎ブームに水を差す事件が報道されている。カビや残留農薬で汚染されたコメが鹿児島の焼酎メーカーに転売されていたという事実である。晴天の霹靂というか?関係者の驚きは大変なものだと思う。
また、県外で鹿児島の焼酎を愛飲している方、郷土の誇りとしている方々など、失望と怒りは大変なものだと思う。 それでなくても、2007年度酒造年度(07年7月~08年6月)の鹿児島焼酎の出荷量は、9年ぶりに前年度を2.5%も減少したとの報道もされており、関係者にとって新たな心配事を抱えた感じである。
安全管理の徹底した製造現場
今、日本の経済が元気を失いつつあり、今後その影響が徐々に鹿児島にも影響を与えるとの懸念がされているこの時期に、今回の事件は、鹿児島の責任ではないとはいえ、このままで済まされる問題ではないと思う。
ただ、焼酎会社任せでこの問題を乗り切るのもあまりにも酷な話しだと思う。当該焼酎会社は、問題焼酎の回収や問屋、酒屋、あるいはお客さんへの対応で手一杯ではないだろうか。
今こそ、鹿児島県、市町村、酒造組合が一体となって、原因や汚染の事実を確認し、問題焼酎を特定、対応策を立て、それ以外の焼酎は安全だというメッセージを早急に発するべきだと思う。
今緊急に行う手法としては、
・全国紙の新聞広告等での今回の汚染焼酎の対応とその他の焼酎の安全宣言。
・鹿児島県の東京・大阪・福岡の県外事務所職員による酒屋さんへの安全説明及び街頭等での安全キャンペーンなど、が考えられる。
県の組織も緊急避難対策として、フルに使い、沈静化を図るべきだと思う。一方、農水省の管理・監督責任も強く求め、国の早急な該当米の汚染対策や流通対策、そして安全宣言等も国自体も早急に手を打ってもらうよう、地元国会議員などあらゆる手段を執るべきだと思う。
この問題に関しては、宮崎県の東国原知事が鶏インフルエンザ問題で対応した手法を教訓に、鹿児島県の伊東知事にも先頭に立って対応して戴きたい。県民もそれを期待していると思う。
焼酎は安全だよ。
又、県外で飲む機会が多いので、誇りをもって、鹿児島の焼酎を自慢しながら、「飲ん方」の出来ることを願ってやまない。
かごしま企業家交流協会
◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com