雇用が崩壊したと言われている。
新しい企業の雇用の仕組みづくりが求められている。
当協会が「雇用推進機構」の「若年者職場実習研修生」を受け入れてから1年がたった。現在6人目の研修生を昨月末から受け入れている。
いろいろな事情から、事務部門への職種転向をしたいと希望している20代から30代の人達である。民間の職業訓練機関で3ヶ月間のパソコン等の座学を受け、2ヶ月間の実務研修を受け、スキルアップして、再就職にトライするという仕組みである。
ところが、再就職先が非常に厳しい状況らしい。実習修了者の再トライの就職先の面接が5名~6名の採用に200名が応募しているという話を聞いた。
又、鹿児島県内の高卒求人数も昨年の4割減との報道もなされている。学校現場からは、予想以上に厳しいとの意見が出されている。
そのような中、一方では、鹿児島県は、福岡で就職活動中の県出身者の学生を対象にした企業説明会を11月に開催するとの計画がなされている。
県内の就職先の奪い合いの感じもしないでもない。
では、どうすればいいのか。景気回復による雇用の復活が望まれるが、なかなか外需依存の中での復活は簡単ではなさそうだ。今製造現場の受注状況は、例年の6割程度までしか回復していない状況だそうだ。
必要なのは、新しい基幹産業を育成する攻めの姿勢が求められる。今、研修中の若い労働意欲の高い研修生の受け入れ先の確保が重要である。
その意味では、早急に「企業の創意工夫を育む仕組みづくりが求められている。これは新しい政権に期待される緊急の課題でもある。
かごしま企業家交流協会
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