中国文学者「守屋 洋」氏の進める中国古典の3冊
「論語」「孫子」「韓非子」をぜひ読むべきだと言われている。
この3冊は、これまでいろんな場で、何回も聞いてきたが、すべてを読み通したことはない。同氏は、次のように薦めている。
まず、1冊目の論語は、一番基本の古典である。論語からは信頼される社会人や、説得力のあるリーダーには何が必要かを学ぶことができる。
2冊目の孫子は、戦いの駆け引き、戦略、戦術のエッセンスをまとめた本である。
日本人は、戦略・戦術という言葉が非常に好きだが、いざ使うとなると世界で一番下手だと言われる。でも、リーダーは駆け引きの基本を知っておくべき。駆け引きには2つある。1つは、仕事を成し遂げるための駆け引きで、これはきちっと心得ておかなければならない。もう一つは、人を騙したり、陥れたりするための駆け引きです。これを使うと一遍に信用をなくします。ただ、これを使わないからといって、相手が使ってこない保証はない、そういう手口くらいは心得ていないと簡単に相手の仕掛けにはまつてしまう。汚い駆け引きも一応、心得ておかないといけない。
それからもう1冊は、韓非子です。
ものの見方には昔から性善説と性悪説があり、日本の社会は基本的には性善説でやってきた。ただ、一歩国の外に出るとそうではなさそうだ。性善説の欠点は、脇が甘くなることであり、その脇の甘さを突かれるとひとたまりもない。簡単にやられてしまう。人間というのは、信用ならん生き物だという人間前提に立って、リーダーとはどうあるべきか、それを説いているのが韓非子だそうです。
これからのグローバルな世界の中で、生きていくために、中国古典を下地にたくましさを身につけよと、言われる守屋氏の言葉を信じて、1回ぜひ読んで見られたらどうでしょうか。
かごしま企業家交流協会
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